確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】 公演情報 岡田あがさ×須貝英「確率論 【コロブチカ「2」は、6/28~7/3@SPACE雑遊にて】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    二人もストーリーも素晴らしい!
    偶然に出会った二人のストーリーは新鮮で、60分くらいがちょうどいいのかもしれませんね、二人芝居には。

    少し勉強的なところもあって、『光子の裁判』のような感じもしましたが、確率論に人間の心理が織り込まれていて面白かったです。

    ネタバレBOX

    ストックホルム空港でレーダーから機影が消えたというアナウンスをきっかけに知り合った女流小説家と金融工学を研究している銀行員の話。

    機影がレーダーから消えた場合の確率論的推測、個人が飛行機事故に遭う確率などから話が進み、劇中劇のような形で小説家の小説が再現されるところなどは男の雰囲気が一変して見応えがありました。

    同じ確率で起こる事象でも、欲目が強いと満足度は高くなく、不都合なことはより不安に感じてしまう人間の心理が面白いですね。大きなイベントだと、運命という言葉も用意されています。

    13年蝉と17年蝉、その周期は素数だったんですね。寄生虫から逃れるために地下に潜伏する蝉たち、色々な周期の蝉がいたのでしょうが、結局これらの素数の蝉の生存確率が高く、生き残ったということなんですね。

    デリバティブの世界は、平面的に広がっていくというよりは、それぞれの商品が各々に影響を与えながら立体的に混沌として無限に広がることを前提としているはずなのに、それを研究している男が秩序を説くシニカルさ。秩序の反対語が欲望という男の言葉は理解できます。

    そして、それを説いたのがデリバティブで金融が混乱したアイスランドだったということ、そしてアイスランドには火山があって、最近も噴火して…、

    飛行機は噴煙の影響でレーダーに映らなかっただけで、事故では無かったということ。何と素晴らしいどんでん返し!!

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    2011/06/22 15:30

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