満足度★★★★★
うっふん♡
この芝居、「桃色淑女」の題名に似つかわぬ、なんと自殺者が3人もいるお話なのです!
そんな「暗黒」なお話が、なぜ、「桃色」なのか?というと、
まあ、お話の中に「桃色淑女」という名の人たちの話が出てくるんですけど、
そんなことよりも、すんごく重い人、軽やかな人、吹けば飛ぶよな細い人、渋い人、人当たりのいい人たちが、
時には男女の垣根を飛び越えて、その豊~満~な個性と肉体を楽器のごとく用いて、
いろんな組み合わせで各楽章を奏でていくような展開のユニークさが
まさに「桃色」(うっふん!)なわけで、
その意味でも、これは単に音楽があるというだけではない、
かなりまともで計算高い音楽劇。
たとえば巨漢・良平ちゃんの内股もじもじ演奏なんて、まさに、ももいろうっふん!
そんでもって、見ているこっちは、
「桃色」と「暗黒」のあいだを彷徨うことになるわけでして、
うっふんゾヤゾヤ、うっふんゾヤゾヤと溺れる者は藁をもつかみたいという「うっふん」な
不安にかられたりするけれども、
芝居を見る時くらい「うっふん」で溺れたっていいじゃありませんか!
三上晴佳ちゃんは、工藤良平くんと結婚するとか、工藤由佳子の養女になって、
工藤姓となって、晴れて、工藤支店の正式店員となりませう!
三上陽永くん&工藤良平くんは、
工藤支店新宿二丁目担当を目指してほしい!
ただし、二丁目に立つときは
ウルトラゴージャス&ウルトラうっふんで行ってくらはい!