満足度★★★★★
間違いなくNo.1のデタラメな傑作。
先日の「ろりえ」と昨日の「犯さん哉」を通して
強く感じたこと。それは、
「既成概念に囚われず、恐れるものが無く、
確固たる自信を持って作られた演劇は、
鳥肌が立つくらい素晴らしく&最高に面白い!」
ということ。
演劇とはテーマやストーリーが無ければいけない。
この劇場ではこういう内容もので無ければいけない。
この入場料に見合う内容のもので無ければいけない。
演劇好きな人にも演劇を初めて観る人にも
楽しめるもので無ければいけない。
演劇とは観客を感動させるもので無ければいけない。
などなど。
そんな決まりは、どこにも無い。
作り手の、
「こんな場所で、こんなことが実現できたら
面白いだろうなぁ!考えただけでワクワクするなぁ。」
という強い欲求と、
それを実現させるために、既知のものから未知のものまで
自力やら他力やら地球上に存在するモノや情報を総動員して
纏め上げる行動によって、
どこにも存在しなかった世界を創造することで、
出来上がった演劇。
「誰に何を言われようが、これ以上のモノは無い!」
と断言できる演劇ならば、
受け手の好き嫌いはあれど、それは間違いなく傑作であろうと。
緻密に計算された無駄の積み重ねと
役者に圧し掛かる罰ゲームのような負荷
「犯さん哉」700本近く観た演劇の中で
間違いなくNo.1のデタラメな傑作である。