満足度★★★★
鍛えられた身体の迫力!エンタメに徹した人間ドラマ
四方を客席が囲むほぼ何もない抽象舞台で、文字通り俳優の身体で見せていきます。やり手の窃盗団が見事に宝石を盗み出したものの、逃げる途中で警察に捕まり全員監獄へ。窃盗場面を躍動的なダンスで表すのは見ごたえ抜群です。
女囚バージョン、男囚バージョンの順に鑑賞しました。女囚バージョンは健康的なお色気ムンムンで、たとえば所長役の三枝奈都紀さんの美脚に目が釘付け!(アタシ女なんですが!)男囚バージョンは高い身体能力ならではのダンスとステージングにチームワークの妙、舞台上での即興的な遊びなど、ライブ・パフォーマンスの魅力、迫力が詰まっていました。劇団員の役者さんは粒ぞろいだと思います。
どちらかというと私は男囚バージョンの方が面白かったですね。女囚バージョンばダンスも演技も、女優さんが必死で理想に追いつこうともがいている状態で、まだ自分たちのものにはなっていない印象でした。公演後半に観たら違っていたかもしれません。
所長(副所長)と看守とのアドリブ場面では大いに笑わせていただきました。女囚バージョンでの看守(岡田一輝)、男囚バージョンの副所長(渡辺毅)は1人で全空間を担う大役で、観客の反応に合わせる自由自在さも爽快。