満足度★★★★
楽しめたっ!
■虎のこ・・
三途の川の手前で武士と妻殺しのオトコとの会話劇。
虎のこの独特のスピード感とテンポ、作・演出である金子独自の世界観と卓越した笑いのセンスが、今回は前面に出ず、しっとりと落ち着いた劇を魅せた。
いいと思う。
人情味溢れた内面に問いかける作品に仕上がっていた。
■柿喰う客・・
新人アイドルとTVプロデューサーの大喰らい選手権らしき番組での戦いから、ゴキブリを食べる戦いに話がながれ、なぜか、アイドルとプロデューサーがゴキブリを食べながら壮絶な戦いになるという、バカバカしいが、ハイテンションでパワフル。
「妄想エンターテイメント」と呼ばれる作風がウリの夢と皮肉と悪ノリに満ちた独特の世界観により、観客の冷笑を誘う。
一番良かった。
■多少婦人・・
同窓会ネタ。
思い出そうとしても思い出せない同級生を前に心の中の声を上手く描いたコメディー。
ぶっちゃけ、おもろい。
心の声が話す度にうんうん(。。)(・・)(。。)(・・)と頷くワタクシ。
おもろい!
■M.O.E.Project・・
都内のアパートで一人暮らしをしているマコトは、幼馴染のゆかりに世話を焼かれながら、毎日気ままにオタクライフをエンジョイしていた。
ある日突然、天使を名乗る少女がマコトの家に現れる。
そう・・「お帰りなさいませご主人様」とセーラー服のダブル萌えーー!!の世界。
■ろりえ・・
喫茶店でのオンナ二人とウエイターの会話劇。
カムカムミニキーナ、ポツドール等を輩出した、早稲田大学演劇倶楽部のユニット。
早稲田大学の演劇って、レベルが高いのだろうねっ。
前回観た、タカハ劇団も良かった。
ただ、最後にオンナがコーヒーをかなり浴びての濡れ場があるのだけれど・・ここの評価は色々分かれると思う。
ワタクシは減点材料でした。
■圧力団体イクチヲステガ
どうやら部屋らしい場所で囚われの身となった6つの命が扉から外に出たくて、その時を待っている様子。
段々、ストーリーが展開していくうちに、その6つはカレーの材料だった。
豚肉役の豊田可奈子が素晴らしい。
コミカルなダンスも全員が同じバランスで動いていて楽しかった。
■Mrs.fictions・・
3人のオトコの物語。
えっと・・本当に申し訳ないけれど、良く理解できなかったっ!
たぶん・・この劇団の前に、柿喰う客の劇を観てかなり圧倒され、すんごく余韻が残って、普通の語り合うだけの劇は飲み込む余裕が無かったのだと思うww。
上演配置が悪かっただけ。はい。
次回、観たい劇団は虎の子・多少婦人・柿喰う客の3つ。