『最期の○○と、それからのこと。』 公演情報 劇団わらく「『最期の○○と、それからのこと。』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    バリコメディ!
    確かに序盤のシーンは「リア王」のパロディだ。しかし、長女と次女に国を譲ったのち2人に事実上追い出されたリア王が、末娘の力を借りて2人と戦うも敗れる。というリア王の荒筋からは大きく違っているので、3人の娘に愛情試験を課すところまでがパロディだろうか。今回の衣装は巫女役の小島がチクチク縫って仕上げたらしく、手作りの温かみが感じられた。この劇団はソワレ観劇後、必ず会場で飲み会があるので参加されると楽しい。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    序盤、三人娘が登場するシーンの演出が素敵だ。これで完璧にヤラレテ、にやり・・と。
    三人娘のそれぞれの表情もいい。りさ、りか、りなの相反する性格もその演技力で魅せる。この時点で三人のリアクション力がなかったらこの芝居はまったく、無力なのだが、りか役の末森が特にコミカルさを如実に表現しくすり・・と笑う。

    りさとりかの親を親とも思わない強欲さの表現はむしろ滑稽なほどで、末娘のりなに至ってはお父様想いな反面、結果的に父の骨を黒ダイヤにしてしまうのだから、これはもうコメディとしかいいようのない光景だ。

    更に父親の亡霊が金魚蜂のようなワイングラスを片手に裕次郎ばりにガウン姿で登場し、「わしはワイングラスが好きなのじゃなくて中のワインが好きなんじゃ。」とのセリフには、確かにそうだ!と笑えたし面白かった。しかしながら、この場面はあまりにも緩すぎて昭和のコントを見ているような古さがあった。昭和のテキストが悪いと言ってるのではない。しかしながら今までの舞台上で演じられた空気が一掃されシュールどころか、ただのベタなコントになりかねない。ここは荘厳あらたかに父親が雷鳴を響かせながら登場するくらいのお茶目さが欲しかった。笑

    それでもバカバカしい展開とキャストらの表情に仰け反って充分、笑ったし、楽しかったのだ。わらくは不条理劇の得意な劇団と勝手に考えていたので意表をつかれて面食らった。笑


    序盤、三人娘が登場するシーンの演出が素敵だ。これで完璧にヤラレテ、にやり・・と。
    三人娘のそれぞれの表情もいい。りさ、りか、りなの相反する性格もその演技力で魅せる。この時点で三人のリアクション力がなかったらこの芝居はまったく、無力なのだが、りか役の末森が特にコミカルさを如実に表現しくすり・・と笑う。

    りさとりかの親を親とも思わない強欲さの表現はむしろ滑稽なほどで、末娘のりなに至ってはお父様想いな反面、結果的に父の骨を黒ダイヤにしてしまうのだから、これはもうコメディとしかいいようのない光景だ。

    更に父親の亡霊が金魚蜂のようなワイングラスを片手に裕次郎ばりにガウン姿で登場し、「わしはワイングラスが好きなのじゃなくて中のワインが好きなんじゃ。」とのセリフには、確かにそうだ!と笑えたし面白かった。しかしながら、この場面はあまりにも緩すぎて昭和のコントを見ているような古さがあった。昭和のテキストが悪いと言ってるのではない。しかしながら今までの舞台上で演じられた空気が一掃されシュールどころか、ただのベタなコントになりかねない。ここは荘厳あらたかに父親が雷鳴を響かせながら登場するくらいのお茶目さが欲しかった。笑

    それでもバカバカしい展開とキャストらの表情に仰け反って充分、笑ったし、楽しかったのだ。わらくは不条理劇の得意な劇団と勝手に考えていたので意表をつかれて面食らった。笑

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    2011/06/05 15:13

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  • キムタモ@木村有>
    コメントサンクス。

    >劇場飲みに参加していただきお話できた事、大変うれしく思いますし、辛辣なコメントも私どもの糧にさせていただきます。

    てへへ・・劇場飲みの件は内密に。笑
    いつも毅然としてる、で通してますから。笑
    また次回も楽しみにしていますね。

    2011/06/15 00:04

    劇団わらく、木村有です。先日はご観劇いただき誠にありがとうございました。無事、千葉公演も終え東京に戻ってきた次第です。劇場飲みに参加していただきお話できた事、大変うれしく思いますし、辛辣なコメントも私どもの糧にさせていただきます。バカバカしさが伝わってよかったです。次回作も色々な意見を取り入れ精進する所存です。本当にありがとうございました。

    2011/06/14 22:33

    よし>
    コメントサンクス。
    よしさんの指摘されていた専門的な言葉はどうやら削られたようでした。
    どうゆう場面でそういったセリフがあるのか注意深く観劇していましたが、なかったようです。
    劇団はやはりユーザーの感想は気になるようでチェックしてらっしゃるのではないでしょうか?
    ユーザーの意見も尊重し真摯に舞台に取り込む姿勢がこの劇団の素晴らしいところなんです。
    そのうち解るかと存じます。

    場面展開後、観客によって好みが割れるのは致し方ないことだとは思います。
    ワタクシはああいったコメディは嫌いじゃないので高得点を付けましたが、
    今、考えると最初の「リア王の能風パロディ」から既にコメディは始まっていたような気がします。

    次回も観てやってください。
    ワタクシもこの劇団は追い続けたいと考えています。

    2011/06/06 12:04

    みさ教祖様はご満足頂いたようで何よりです(笑)
    はい、私も、最初の「リア王の能風パロディ」は出色と思いました。
    それでで、もちろん場面は変わっていっても、
    あのレベルの高さで進んでほしかったのですけどね・・・。

    2011/06/06 10:51

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