『十二人の怒れる男』/『裁きの日』 公演情報 劇団チョコレートケーキ「『十二人の怒れる男』/『裁きの日』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    『裁きの日』
    やっぱり濃厚!でした。裁判員制度に選ばれてしまった人々の、結論を出さねばならない時の物語。動きは少ないが、沈黙に潜む想いや、言葉に出来ない心情を魅せる濃厚な本、演出、役者さん方の総合力を、堪能できました。やっぱり『12人~』も次回作も、観たいです。

    ネタバレBOX

    裁判員制度という場においての作品で、一つの机を、ぐるり9人の役者さんが囲って、物語は進むので、どの席からも見えない部分は存在するのだが、不満は感じなかったです。
    表情が見えなくても、ちょっとした、指先、唇の震え、座る姿勢や背中の丸さ、視線の動きから滲む想いが、濃厚でした。

    理屈でわかっていても、湧きあがる感情
    どんなに決心しても、揺れる心
    どうしても割り切れない想い
    ・・・って、葛藤と言う一言では、済まされない。

    窓があるのに、光が差し込む事のない部屋は、皆の心境でもあるようで、それでも出さなければならない結果。
    納得できなくても、歩み始めなくてはいけない毎日。
    それは裁判員制度だけでなく、人生のちょっとした岐路でも同じなんだと、思ってしまいました。
    部屋を出ていく際の皆の姿も印象的でしたが、裁判長の内藤への一言も良かったです。扉を閉めた際に写る影の大きさが語っていました。

    全役者さん見事でしたが、やはり岡本篤さん、蒻崎京子さんから目が離せない。二人の会話が重なる部分の見事な事。
    蒻崎さんの後ろ側に座っていたのですが、3人の後ろ姿から想像してた表情が、休廷の時に立った際に見えて、やはり・・・と納得でした。
    裁判長の古川健さんの、冷静でありながら、冷たい訳でもなく、たしなめるようだが、押さえつける事のない話し方、とても良かったです。ひとときだけ心情を吐く時の表情の抑え方も、良かったです。私的には昨年拝見した、ロッジ2軒の印象がまだ残ってたので、空気感の違いは見事でした。本は、もちろん、役者さんとしても素晴らしかったです。

    やっぱり『12人~』も観たい!4日(土)の夜しか、観れないのですが、取り扱い中止・・・当日券発売予定時間や、立ち見予約は?昼間仕事なので、あんまり早く行けないのですが・・・

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    2011/06/01 22:54

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  • ご来場、コメントありがとうございます!

    劇団としても古川個人としても励みになる暖かいお言葉ありがとうございます。作家としても役者としても更に精進いたします。

    土曜ソワレは現時点で相当な混雑が予想されています。残席管理についてはコメントできる立場にないのでご容赦ください。

    2011/06/03 00:10

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