『十二人の怒れる男』/『裁きの日』 公演情報 劇団チョコレートケーキ「『十二人の怒れる男』/『裁きの日』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    『裁きの日』のほうを観ました
    『十二人の怒れる男』と新作を2本立てにした企画にも感心した。

    名作と自分たちのオリジナル新作を並べて上演、というのは勇気もいることだが、さすが古川・日澤コンビ、現代法廷劇の秀作に仕上げている。

    裁判員制度や死刑制度について、巷間、議論されている問題点について、演劇仕立てで見せていく。

    劇における人物のキャラクター構成もよく、俳優たちがいかにも身近にいそうな役の人物になりきっているのが素晴らしい。

    裁判員制度の疑似体験ができる感じで、惹きこまれていった。

    無駄なく1時間40分にまとめあげたのも高く評価したい。

    日頃演劇になじみのない人にも非常に見やすい作品となっていて、お薦めしたい。

    ネタバレBOX

    演劇的なオーバーアクションなく、自然で抑えた演技で見せていく演出がうまい。

    冒頭、裁判員が入室する前に、裁判長が最初に結論ありきの誘導を語るところが、最近、裁判員制度に異を唱える意見のひとつにあげられてもいるだけに、導入部として興味深かった。

    しかも、この裁判長の体験や個人的心情がのちに語られるので、人間ドラマとしても見ごたえがある。

    1点だけ、気になったのは、裁判員制度では審議に当たり、プライバシーに配慮して番号制で、具体的に名前で呼び合うことはしないと聞いている。これは『十二人・・・』でも番号制になっているが。

    演劇なので、わかりやすく名前にしたのか、それとも『十二人・・・』と区別したかったのかと思うが、実情に即し、リアルに番号でもよかったと思う。

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    2011/05/30 17:52

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  • ゆーすけ様

    コメントいただき恐縮です。

    古川さんとの名コンビ、毎回楽しみに拝見しております。

    キャスティングも素晴らしく、知的な作品が魅力的な劇団ですね。

    2011/06/01 15:55

    いつもご来場ありがとうございました。
    コメント励みになります。
    演出の力はまだまだですが、これからも精進していきます。
    今回もまた、役者に助けられました。

    2011/06/01 02:19

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