『十二人の怒れる男』/『裁きの日』 公演情報 劇団チョコレートケーキ「『十二人の怒れる男』/『裁きの日』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    『裁きの日』 見応えあり!!
    裁判官と裁判員による評議が行われました。属性、性格の異なる裁判員の議論は見応えがありました。

    特別ではない事件を採り上げたことにより現実感が増し良かったと思います。とは言っても、求刑は死刑、それぞれの判断には重いものがありました。

    ネタバレBOX

    本件は、過去、窃盗で少年院や刑務所を何度も出たり入ったりの男が牛刀を購入して盗みに入ったところ、家に人が居たため妻と夫を殺害した事件。

    求刑は死刑。裁判官も死刑の方向、良くも悪くも論点や結論の方向性を見極めています。裁判員の頭にも最高裁の永山基準が既にあり、殺害された数が複数であることから当初から死刑を求める裁判員の主張が目立ちました。

    強盗殺人か、強盗傷害致死か。牛刀購入の背景について、殺人目的か脅しのためかの議論がありました。どちらとも言えますが、被告人は窃盗常習犯、七つ道具の一つなら以前から用意してあるはずです。犯行日近くに購入したとのことですが、七つ道具を揃えた時期との関連が気になります。

    不在時を狙って侵入したものの、家の人に遭遇してパニックに陥ってしまったとの被告人の主張は妥当だと思いますが、二人目の夫の傷をみると、正面から切り掛かった後に(腕に防御傷)、腹を刺しており、単に揉み合った結果というよりは殺害の意図があったと捉えられても已むを得ない面があります。

    議論の結果罪状は強盗殺人と認定され、次に量刑が決められます。死刑か無期懲役か。裁判長の経験からの言葉、死刑執行の日まで罪と向き合ってほしいは、死刑でなければ刑務所内で真剣には反省しないと言っているようでした。

    人の死の決定に関わることを嫌う裁判員もいましたが、永山基準と裁判長の言葉に引きずられるように、7対2で死刑判決となりました。

    私としては、二人を殺害したことには違いがありませんが、窃盗常習者が気が動転して起こした一つの犯罪であり、無期懲役が妥当のように思えました。

    女性裁判官は、事件で身内が殺された経験があるような、殺人をひどく憎んでいて少し冷静さに欠けていました。もっと言うと、適性に欠けているようでした。

    『十二人の怒れる男』にもいた、がさつでちょっといい加減そうな男はお約束。沈着冷静な蒻さん、理屈っぽくてすぐ脱線する男をぴしゃり。可能性を全て考えてみようとする若者も良かったです。おとなしいが重要な発言をした男性もいました。ただし、裁判長の意見に流された感もありました。死刑判決によって本当に人が死ぬんですよという女性の気持ちに同感です。終身刑制度があればと思います。

    ところで、蒻さんは女性裁判官の陰に隠れっぱなし。若者は背中だけで、立ち上がったときもこちら側の隅にいてお顔は終演後の挨拶のときだけでした。立ち上がったときぐらい反対側のお客さんに見えるようにする、その程度の配慮はすべきです。

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    2011/05/28 06:37

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  • ご来場ありがとうございました。視覚的の不自由申し訳ありません。
    それも含めてこの作品だと思ってもらえると幸いです。

    難しい問題のしばい。お客様に体感して頂ければと思い作りました。

    2011/06/01 01:47

    とても素敵なお芝居ありがとうございました。
    良かったです!
    長丁場です。天候不順ですが、頑張ってください!!

    一つ、評議室の椅子ですが、スチール製の5脚の椅子というのが私のイメージでした。
    木の椅子とは思っていませんでした。

    2011/05/28 22:54

    そうですよね。
    顔見えなくても伝わるように、は大前提で、だけど、なるべく動くようにはしているのですが・・・・
    ご来場ありがとうございました!!
    今日からもまたがんばります!

    2011/05/28 18:57

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