ビタースイート 公演情報 studio salt「ビタースイート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    相変わらずの麻生0児の演技
    やはり最終章に「もろきゅう」を持ってきたのは演出家の思惑通りだろうと思う。この「もろきゅう」で観客は「ああ~、面白かった!」と言う筈だ。

    以下はネタばれOXにて。。

    ネタバレBOX

    『パーフェクト・ワールド』
    お隣の北朝鮮をもじった風刺ネタ。兄と妹の井の中の蛙状態の情景と鈴木一朗(入国審査官)の大きな隔たりのある世界感が絶妙だった。コメディ。


    『金柑』
    鈴木一朗の実父・一が入院している寿会館での親子の会話を描いた作品。二人の間には父の行動に起因した親子の確執があった。しかし会話の中でそれらの過去の膿は少しずつ流れ浄化してゆくさまを表現する。温かみのある作品だ。

    『半熟卵』
    なぜか女に振られてしまう俺は、職場に入社した半分の顔に欠点を持つ女を好きになる。勿論、この女を誰も口説く奴なんかはいない。俺は一大決心しコクる。しかし「私、彼氏がいるの」とあっけなく断られてしまう。想定外だ。俺はこの女のレベル以下なのか・・。とことんフラレル俺の恋愛感情を描いた作品。コメディ。

    『もろきゅう』
    放射能の汚染地域に住み続ける男・山下(麻生0児)にTVディレクターと寿会館でボランティア活動をする黒田が取材に訪れる。放射能汚染を気にする二人は防護服を着用して取材するも、能天気な山下はTシャツ姿できゅうりを育て悠々自適に暮らす。その対照的なさまを滑稽に描く。無知ほど恐いものはない、という風刺コメディ。これが一番ウケタ。麻生0児は、こういった役柄が実に良く似合う。笑

    スタジオソルトの素晴らしいところは、その筋にあった役者を揃えるところだ。だから年齢相応のキャストの吐くセリフに違和感がなくマッチする。どの物語も上手く仕上げてたと思う。

    0

    2011/05/27 18:12

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大