満足度★★★★★
母が娘の髪を梳いたり
結ったりする時間というのは、母娘がお互いの愛情を実感する特別な時間。この劇が、若年性アルツハイマーという哀しい病をテーマにしながら、家族愛溢れる情感豊かな劇に仕上がっているのは、こうした一つ一つのエピソードが実に巧く取り入れられ、この劇の核である家族愛に重みを持たせているせいだと思う。写実的で、厳格なリアリズムの作風の劇でありながら、美しい音楽と、巧みな演技でそれを感じさせない自然な演技もすばらしいし、ライティングも見事でした。子役の少女のよく訓練された演技もよかった。でしゃばらず、うまく全体の雰囲気に溶け込んで、哀しいお話の中の小さな灯りのようでした。過去の回想シーンと現実が重なるシーンでは、舞台ならではの迫力を感じました。素晴らしい演出ですね!
2011/06/05 14:19
ご来場ありがとうございました。
劇中で流れる音源は、すべて今回の公演のために作られています。
毎回、TOKYOハンバーグの作品のために音源を創ってくれるmyanの二人は主宰大西とも息がピッタリのようで自分達も音源が出来上がるのを楽しみにしているんです。
今回も素晴らしい音源でした!