満足度★★★★★
ただもうたくさんの人に観てもらいたい。
そう思った。
人間ってよくできていて、目の下、眼底辺りに小さな穴が空いていて、涙が分泌された時には溢れ出てしまわないようその穴を通って鼻まで流れるように出来ていて、悲しい物語でも観たときには涙は鼻水へと変わり、雨は雪へと変わり、誰もがグズグズグズと鼻をススることになるわけだが、まさに今日の千本桜ホールはその鼻ススリの大競奏会になっていた。
ただ、その細い穴では通りきれない程の涙を大量に分泌し続けた自分はもうずっとずっと泣き続けていたせいで、脱水状態の放心状態で終わりを迎え、グッタリ状態だった。
そのくせなんだか心には、ふんわりと焼き立ての温かみが湯気を立てていたから人間って不思議だ。
とにかくね・・・
この物語はとても悲しい話かもしれないけれど、愛に溢れた温かい話でもあって、胸が張り裂けそうなくらいに切ないけれど、それ以上に幸せの姿を見ることができる、そんなとても心に響く、誰彼構わず、ねぇ観てよ観てみなよ、と勧めたくなる、そんな話なわけだし、話なわけさ。
2011/06/05 14:16
ご来場ありがとうございました!
最後のシーンは本当に賛否両論でしたが、作演の大西は何の迷いもなかったそうです。
何が良いか何が悪いのか、一概に決めてしまうのは、何でも難しいと思いますが、えりおさんの素直な感想が僕達を成長させてくれます。
本当にありがとうございました。