どん底 公演情報 演劇企画集団THE・ガジラ「どん底」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    音響も良く、
    舞台は素舞台、薄暗く木賃宿の雰囲気が出ていました。訳ありな人間たちの荒んだ生活が生き生きと描かれていました。

    ネタバレBOX

    私にとって笹塚では初めてのL字状の舞台でした。Lの空いた所に作られた桟敷席で観ましたが、花道付きの舞台を見るような感覚でした。正面の椅子席からだと下手側が奥行きがあって逆に見づらいかもしれないなと思いました。

    生まれ変わった『どん底』、木賃宿の主人は妻に殺されたのか、情夫に殺されたのか、あるいは自然死だったのか、見逃してしまい定かではありませんでした。しかし、どうであれ、証言によって監獄行きが決まります。

    木賃宿を相続した元警官の女房になった女は木賃宿にいた客だったのでしょうか。薄暗く、背中中心で分かりづらいところがありました。

    役者さんたちは皆素晴らしかったです!

    革命前夜のロシア、秩序が崩壊し、貴族も平民もどんどんふるいにかけられて落ちこぼれていった時代だったのでしょう。

    木賃宿の人間もどん底で生活しています。いつか再起することを夢見ているのかもしれませんが、少なくとも頑張っているとも思えません。

    こう言っては何ですが、路上生活者はもさーっとしています。それに比べて、舞台上の彼らの背筋がシャンと伸び、動きが機敏なところが不思議で堪りませんでした。そこで、先程「生き生きと」と書きました。

    商売や博打など宿代を稼ぐ時は別にして、木賃宿に戻ったらそんなに背筋が伸びてるかって思います。私だったら背中を丸め、もさーっとしているなと思いました。

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    2011/05/24 13:54

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