私を月までつれてって 公演情報 劇団こんぺいとう「私を月までつれてって」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    演技も台本ももっと練って!
    遺伝子操作、生命倫理、臓器移植、人体(?)実験・・・といったシリアスなテーマを取り上げ、それに推理的内容をも盛り込んだ内容で、こういうテーマを取り上げたこと、
    それに、終演後の挨拶(後述)では、「こんぺいとう」の由来として、「じっくり練らないとこんぺいとうはできない、そのように芝居を創り上げたい」の言葉があり、
    その言は良し、今後もその初心を忘れないでほしいと思います。

    ただ、旗揚げ公演とはいえ、今回については、どれだけその言葉にふさわしいものだったかと言えば、残念ながら否と言わざるを得ません。

    まずは、役者の演技力不足を感じさせることが多かったこと。
    そして、ある意味それ以上に残念だったのは、別の方も書いていますけど、台本の出来が良くなかったこと。
    (続きは、下へ)

    ネタバレBOX

    臓器移植と、それにまつわる金の話、研究所の体質、裏社会と、警察の捜査・・・などの場面が交錯していきますが、
    それらがどうもかみ合わず、バラバラ感が否めないのです。

    また、ここは「ほろりとさせる」意図なんだな、と思わせる部分はいくつもありましたが、
    そういう意図が見えてしまう辺りが、やっぱり筋が自然にできていない、ということですよね。

    また、某役者の体型についての突込みの台詞も、ちょっとしつこかったし、
    それよりも突っ込み役の役者も、相手を揶揄するほどのスリムボディでもないし、失笑・・・。

    最後の方に「国立」の研究所の悪役年配研究員が、
    孤児を育ててここの研究員にしている・・・なんて言う話が最後にあって、
    本当ならお涙頂戴・・・なのかもしれませんが、
    そういう設定自体に、これも失笑して、むしろ醒めてしまったのです。

    それから、「私を月までつれてって」という公演題目も、
    最初と最後に流れる曲の題名以上の意味が無い(多分?)というのも、
    ちょっと安易ではないかい?

    「こんぺいとう」を名乗る以上、こういうあたりから、しっかり練って頂きたいところです。
    (芝居仕立ての前説でも「暖かい目で、評価基準を下げて見て」なんて言ってましたけど、
    練りが不十分だったことを自覚していたのですか?・・・と突っ込みたくなる)

    要するに、脚本と演出について、びしっとできる人を入れないと駄目!

    でもまあ、役者は(時に噛みながらも)一生懸命やっていたので、
    終演直後は3Pにしようかと思っていました。
    ところが、その後のトークが良くない。
    最後は、上記の良い言葉も聞かれましたが、
    基本的に途中でへらへら笑いながらの挨拶で、
    役者のお友達以外には少々不快とさえ思えるものでした。

    アフタートークも、(特に芝居自体がイマイチのあと、)だらだらやると、
    とても後味が悪くなることも、劇団各位には考えてほしいですね。

    最後に、昨日以上に冷房がきつく、特にこの日は午後から雨になりぐっと気温が下がったので、本当に寒い思いをしました。
    今朝起きたら風邪ひいてました・・・。
    節電のこともあるし、必要以上に空調を控える必要はないと思うけど、
    冷房の入れ過ぎにも、ご時世も考えて頂いて、注意してほしいですね。

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    2011/05/23 08:15

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