満足度★★★★★
好短編5本、楽しめました。
小品5本のオムニバスですが、どれも楽しく見ることができました。
1本目「劇的人生」は高校が舞台。
今、「湯河原ドリフターズ 桜の間」の投稿をしたばかりで、
それと比較して書いてしまうとご不快に感じられるかもしれませんけど、
こちらの方が断然台本の出来が良かったです。
こちらも、高校生ながら「変な人」ばかりで、
「お笑い」が基調ながらも「シリアス」場面もあるのですけど、
それらが自然に流れていくんですよね。
ただあれこれ突っ込んだという印象を受けないのです。
基本的には、笑わせてもらえる作品が多いのですが、
3本目「ex:暦らいちの場合」はちょっと考えさせられる作品だし、
最後の「六人の母と私」は、5本中最も長く、かつシリアスで、見るものもあれこれ考えさせられる作品。
お笑いばかりでなくて、こういう演目もしっかり演じられるところも良い点と思います。
また5作品の配列もきちんと考えられていたと思います。
さて、以下はお芝居そのものの話ではありませんけど、
私はこの日会場に早く着きすぎてしまいまして、
ロビーは狭く椅子もなかったのですが、そうしたら、
受付のお嬢さんが、「こちらに座って下さい」と、
自分が座っていたいすを譲ってくれたんです。
「お仕事中ですし」とか「若い女性を立たせるなんて」とお断りしたのですが、
最後はせっかくのお気遣いなのでお受けしました。
それから会場まで少しお話をしたのですが、
この方は裏方専門とのこと。
「美人だし、舞台にも立てばいいのに」とお世辞でなく思ったし、
そう言ってしまったのですが、「内気なので・・・」とのこと。
まあ、それはともかく、こういう心遣いをして頂けると、
一層気持ちよく観劇体験ができますよね。
たまに、開演前・後は別として、心無い対応をされたりしてしまうと、
それだけで、観劇前・後にしろ気持ちが滅入ってしまうこともありますので。
別に、まだ席を譲ってもらう年でもないですし、
もちろん、どこの会場・団体でも席を譲れ、という趣旨ではありませんが、
受付や誘導スタッフの印象も、お客さんへの影響大ですし、
好印象を与えることは、素晴らしい観劇体験を与える一助になると思います。
この場を借りてお礼申し上げます。