散歩する侵略者 公演情報 イキウメ「散歩する侵略者」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    最も大きな概念、それは
    白を基調とした舞台が、そのまんま「漂白」でもされたような、
    不思議で、ほんの少し不気味な雰囲気を醸し出していました。
    役者の演技もどこか不気味。 というか、表情の造りが上手いね。
    心ここにあらず、の様子をよく表していました。

    メディアファクトリーから前川氏自身による小説版「散歩する侵略者」が
    出ているので、本作が面白かった人は読むとよいと思います。
    基本、鳴海視点で語っていて、これまた興味深いでしょう。

    ネタバレBOX

    昔の作品なのかどうか知らないけど、いつもより後半にかけての
    メッセージ色が強めな気がしましたが、これは賛否両論でしょう。
    個人的には、あんまり物語の本筋に関係あるようには思えなかったので
    高らかに述べたてる必要は無かったように思いました。

    途中で、真治(に憑依した宇宙人)が、今の自分は「在る可能性のあった
    真治の姿」だといっていたけど、これを信じるのなら、「彼」は宇宙人ですら
    無いのではないだろうか? いってみれば、「種」のようなもので。

    終わっていたはずの二人の間に、「愛」の概念が生まれ、やがてそれは
    元の通り失われていく。 なんか短い間の夢みたいだ。。。
    「宇宙人」の存在は、その媒介に過ぎないのかなぁ。

    それにしても、伊勢佳世がときたま見せる笑顔は本当に反則ですね。
    きゅんとしてしまいます。。

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    2011/05/18 20:52

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