満足度★★★★★
痛いし、悲しいし、だけど、それだけどハッピー!
客席が30人も入ればいっぱいの小さな劇場の(ギャラリーの?)限られたスペースをふんだんに使い、上下左右前に後ろ!と観客の視線を飽きさせない。さながら遊園地のアトラクションを見ているみたい。役者の演技も、物語の内容が、痛いし、悲しいんだけど、それでも、みんなハッピーになる、いや、ならなくてはいけない!
この物語は
震災の被災者たちに向けたメッセージも含まれているんじゃなだろうか。と思えてしまった。
キャラがハッキリしていて、それを演じている役者の力量に目を見張る。
芝居の内容もさることながら、開演前にキャストが観客を盛り上げたり、
芝居内で客にある作業を手伝ってもらったりは、
ただただ、客席から舞台を眺めるという一般的なお芝居とは違う
「参加型」の芝居。
とても、エンターテイメントにあふれていると思う。
この感覚は体感(観劇?)してみないとわからない。
いや~とても楽しかったです!
2011/04/29 12:22
ご来場、まことにありがとうございました!そして、素敵なご感想、心よりうれしく思います。
そうなんです、アトラクションのようだと思っていただけたのは本当にうれしい限りです。
僕は本当にディズニーランドが大好きな人間でして、何かを表だってリスペクトするというのはあまりしたくないタチでもあるのですが、今回のあの演出などは、少なからずそういった、幼いころに自分を圧倒的に魅了した体験が反映されてできたものであるように思います。
現実は小説よりも奇なり、などという言葉がありますが、
演劇も、
現実とは切り離して“観て”しまうと、どうしてもそれどまりになってしまうかと思うのです。
やはり、体験してこそ得られるものがたくさんあるわけであって、
おこがましいようですが、
夏場の花火や、それこそ、初デートのディズニーランド、子供の出産、冠婚葬祭、
そういった生涯スケールのイベントのように、
僕らの物語が存在できればな、と思っていたりします。
それは、なにも僕らの実力云々ではないとも思うのですが。
あまりにパッケージングされすぎたせいで、どうにも生っぽくないレトルトのような表現には、ちょっとだけ、辟易していたりもするのです。
ごめんなさい、語ってしまいました。
恥ずかしい。。。
震災のことは、実はテーマとしてメインに流れています。
あの日以降、ハッピーというものが汚らわしくなったのも事実です。
“神様が、あなたのしあわせを望んでいます”
・・・・じゃあ彼らは?
というような、なにがなんだかわからないパニック。
でも、今回のこの作品が、僕なりの答えです。
ご来場、本当にありがとうございました。心より感謝いたします。
精進してまいりますので、
ぜひ、
今後ともよろしくお願いします!
拓馬