俺のカー・オブ・ザ・イヤー 公演情報 売込隊ビーム「俺のカー・オブ・ザ・イヤー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    寄生虫にかかったヤツラ
    物語は金になるバイトをした事をきっかけにその沼に引きずられてしまう不条理劇。序盤はコメディ。後半はシリアス。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ブツは何かを解らず運ぶことになった安藤と犬島。しかしブツは死体だった。ヤクザな世界に計らずも関わってしまった二人の逃れられない運命を描いた作品だった。

    前半に奏でるセリフの絶妙さで観客を笑わせる。流石は関西芸人だ。しかし後半からは舞台の序盤に撒いた伏線が次々と繋がって、安藤の15年間の獄中生活やら犬島の彼女らの小競り合いも含め物語は思わぬ方向に流れていく。

    舞台は、過去に父親を殺された娘の復讐で終盤を終えるはずだったが、その娘・永山を安藤が殺してしまう。そうして眼の前で起こった殺人に嬉々と喜ぶ狂人じみた犬島の今カノのヨーコ。彼女の存在もウザイと感じた安藤は彼女も撃ち殺してしまう。

    2つの死体を乗せた軽トラックは15年前と同じように死体を処分する為にうろつく道すがら、意を決したように安藤はもう一つの死体を増やすのだった。

    ブラックコメディというより、終盤の終わり方ではミステリー性が強い。全体的に面白い。しかし中盤に少し中だるみもあってその部分は必要なかったように思う。間島と鎮西のコンビの壊れ具合も絶妙だった。軽トラックの使い方も上手い。

    犬島が黒に侵食されてどんどん普通の日常から遠ざかっていく不条理は他者が介入できないグロテスクさも見事に表現していたと思う。どうにも出来ない流れが本人の知らぬ間に発生し、その渦がやがて激流に流されていくように、人の人生とはちょっとしたきっかけでそうなるのかも知れない。

    面白い舞台だった。本編の後の300秒コントのキモイ女子高生バージョンはまあ、余興の範疇。笑

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    2011/04/24 17:23

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