満足度★★★★
原作の世界を忠実に再現
震災発生の翌日の鑑賞。多くの劇団が確認メールを送ってきた中、何も連絡がないのでこちらから連絡したが「いつもどおりですから」との返信に正直、拍子抜けした。
チケットを購入済みだったので、電車とバスを乗り継ぎ会場へ。電車の運行本数が少なく、停車時間も長く、ハラハラしながら開演に5分遅刻して到着したが、こういう時期なので多少考慮してくれてるのかと思ったら、「定時開演してます」とのこと。「こういうときはいつまで待っても同じですから」と言う。
そして、演出の都合もあるのか、しばらく外で待たされた(これはやむえないと思うが)。
小劇場では、平時でも「予約客が来ない」と待たされたり、10分程遅れでの開演は慣習化してるが、これが良いこととは私も思わない。だが、大震災の翌日、交通機関の乱れる中で公演を決行するなら、10分程度の余裕は配慮してほしかった。しかも購入済みで「行く」と連絡してあるのに。
公演中も何度か余震があり、案の定、客席はガラガラで、私の後にも遅れて入場してきた客が何人もいた。
「平常通り」の姿勢は立派だが、まるで役所みたいに厳格で、小劇場だけに、柔軟な対応も可能だと思うのに、おもいやりを感じなかった。
こういうポリシーなら、観客としては今後大地震があっても、そのつもりで対応しなければならないと再認識した。
公演自体は、一部、せりふをつっかえる俳優もいたが、原作通りのイメージで、素敵な舞台だった。
※震災直後からログインエラーになって投稿できず、遅くなりました。