満足度★★★★
見せない強みその場の外の「物語」を観客の想像力に委ねまくって描ききってしまう作劇の技量は極めて高い。大衆から仲間・家族というミニマムな社会まで、その関係性を冷徹に見抜く、物語の視点も頑強。ただし、従来の演技・演出技法を無反省に取り入たことが、物語世界のある種のリアリティを失う結果となり、ものすごく惜しい。切り取られた物語世界は精緻にして堅牢であるのだから、クセになっている演劇技巧を一旦捨てる度胸が欲しい。
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2007/10/07 01:36
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