満足度★★★
ありがとうございました
歯切れのいい劇でした。たくさんの台詞(情報)を二時間の中に盛り込んでいるからでしょうか(かなり設定を複雑にしているので)、役者さんが(とくに女優さん)早口で、聞きづらいときもしばしばありました。一気に展開し、そして最後の20分を、ゆっくりとした謎解きに使って、古典的な推理小説のようだなと思いましたが、私はその流れを楽しむことができました。
素人なりの細かな注文はあるのですが、テンポがよく、「しんどいなあ、休憩をとってほしいものだ」「あ~あ、あと何分で終わるのだろう」などと考えることもなく、最後まで飽きることはありませんでした。
ひとつだけ注文。笑いをとることについて。ここに書いたように、みなさん早口のため、せっかくの「笑いをとる」箇所も、素通しせざるを得なく、自分にすとんと落ちる時間的な余裕がないことに、ちょっと苛立ってしまいました。
「間」とか「溜め」とかを、客を主体に考えてもらえれば、もっとめりはりの利いた劇となると思うのですが・・・