ロング・グッドバイ 公演情報 羽生一家玉組「ロング・グッドバイ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    宣伝不足?
    平日マチネだからか、客席に空席が目立ちすぎ。あまりにも空席が多いと、もしかしたらつまんないんじゃないか?と頭をヨギル。しかし始って見ると麦と盆のコンビがいい。この二人が最後まで舞台を引っ張った。『相棒』を彷彿とさせるが、こじゃれた雰囲気や設定は『探偵物語』を思わせる。どことなくイタリア的な雰囲気も。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    同じ孤児院で育った二人は少年に成長しギャングになる。そしてヤクザの組長宅から一億を盗み出すも、アジトに戻ると小さな女の子と女の死体が・・。
    女を殺したのは盆と勘違いした麦は盆をアメリカに逃がす。

    それから時は流れ、麦は探偵になり、同じく麦がアメリカに逃がしてやった相棒・盆が帰ってきた。

    物語は現在の探偵事務所で過去に起こった情景を推理させるように解いていく構成だったが、ハードボイルドにしては大したアクションはなかった。むしろ、どちらかというと、上質なワインの香りのするセリフと、ハットとダンディな衣装で動き回る探偵らは大人の雰囲気を漂わせるように舞台が作られ、ドブネズミのように嗅ぎまわる探偵ではなく、あくまでも麦という男の人間性と生き様を描写したような舞台だった。

    全体的にキャストらの演技力は素晴らしいが、本に大きなうねりはなく、もうちょっとぶっとんだ構成のほうが楽しいように思う。それでもおしゃれでセンスのあるセリフに充分に魅せられた。次回も観たい。


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    2011/04/15 22:04

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