大泉 ヒロシの観てきた!クチコミ一覧

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検察官

検察官

柿喰う客

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/11/12 (土) ~ 2011/11/28 (月)公演終了

満足度★★★

柿?
アゴラが大学に近い所にある事の良さを感じながら鑑賞。
今回の公演は小さな劇場という事もあり、役者さんの迫力がよく伝わる舞台だったと思う。特に玉置さんはすごかった。

個人的には柿喰う客の演出スタイルと話自体があまり合ってなくてどっちつかずの状態になっているような気もしたが、そこは役者さんの魅力が十分にカバーしていたと思う。
今回は乱痴気やらなくて正解じゃないかなー

猟銃

猟銃

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2011/10/03 (月) ~ 2011/10/23 (日)公演終了

朗読劇
だったと思う。演出も合い間の大きい場転以外は、静かで暗い。

中谷美紀がセリフをトチった時なんかは本を読んだ方がいいんじゃないかとも思ったが、この芝居は中谷美紀だから成立したような気もする。
中谷美紀の演技力が高いという事は分かったので、他の人と直接かかわる芝居も見てみたいと感じた。

脚本は大人の少しドロドロした話。
言葉は飲み込めても、もっと深い所での理解が追いつかなかった気がする。

結局、演出も脚本もまだ私には早かったのかなという結論に至った。

【終演致しました!】ふつつかもの

【終演致しました!】ふつつかもの

ふつつかもの

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了

真逆な二作
旗揚げオムニバス公演。大学の知り合いがやっている団体なので、お客さんも役者も知り合いの方多数。
個人的には自分が見た大学演劇の中では上位に属すると思う。
ちなみにこの公演どちらも出演者が全て本人役である。詳しくはネタばれBOXに書くが、なんだかそういうところにこの劇の本質があるような気がした。

あ、ギャラリーLE DECOは本当に分かりづらい所にあるのでこれから見に行く人は注意した方がいいと思います。

ネタバレBOX

『なまぬるい風』
序盤のエチュードをそのまま上げたような自然な面白さが良かった。

また、劇場が非常に芝居に合っていたように感じた。小さい劇場故の役者との距離の近さや外から漏れ聞こえてくるバイクや車の音までこの芝居を引き立てていた。
私は正面でこの舞台を見ていたが、銃の音とそれに驚く舞台上の切迫感がリアルに伝わってきて非常に良かった。

とはいえ話がここで終ってしまっているという気がした。とにかく短かった。中盤ちょうどだれてきて照明が変わったあたりで何かあってもよかったかもしれない。
どうしても肩すかし感がぬぐえなかった。

そういう意味で爽やかな終わり、舞台転換は悪い言い方をすると後に何も残らない感じが出ていた。案の定、あとの『さるまね』においしい所を取られてしまった感がある。
『さるまね』
人が猿になる話。見終わって色々考えられるという点では好きな話だった。この劇を見るにあたって山月記をさらっと読みなおしたが、やっぱ中島敦すげえなー

紙を床が埋め尽くしているという演出が面白かった。そんなに凝ってはなかったが照明もうまく盛り上げている感じがして好きだった。ラストは音が大きくて普通にびっくりした。

こちらの方は劇場でやや損をしてる気がした。漏れてくる音が邪魔な事はもちろん、大道具の大きさや紙の演出はもう少し広い舞台の方が使いやすそうだなーという印象だった。

あと、長かった。セリフ回し等々は『なまぬるい風』とは違う面白さを感じたが丁寧に説明しすぎてテンポが悪くなっているとも感じた。

余談だが、なぜ山月記を演劇を題材にして書いたのかと考えた時、大学演劇はまさに『さるまね』であり、大学演劇に関わっている学生達こそが虎にもなれない「しあわせ」な猿であるという皮肉があるのかもしれないと感じた。
それゆえにか公演後、役者スタッフ客が入り混じって話に花を咲かせているのが気持ち悪くなりアンケートだけ書いてすぐに劇場を出た。

このような全体的に内向きなもの(もっと言うと内輪)を感じるという理由でせっかく金払ったのに大学演劇としてしか見る事が出来なかった。まあそれがこの劇団のスタンスなのかもしれないけど。

わらいのまち

わらいのまち

東京セレソンデラックス

シアタークリエ(東京都)

2011/09/04 (日) ~ 2011/11/03 (木)公演終了

満足度★★★

新喜劇みたい
最近会う演劇関係の方たちが口をそろえて面白いというので見に行きました。場所は有楽町にあるシアタークリエという劇場で、初めて行きました。

周りは高そうなブティックだらけで、劇場の廊下は赤じゅうたんが敷かれ、ロビーに簡単な喫茶店のような物がありお金持ちそうな人たちが沢山。

上流階級はこういう劇を見るのかーって感じだった。

そういえばお客さんにちらほらすごい美人やイケメンがいたけど、あれはタレントの卵の人たちなのかなー

劇の内容は後で触れるとして、とにかくいつもの観劇とは異なる経験ができた

ネタバレBOX

劇の内容はとにかくベタな部分が多かった。
後半は面白いと思った部分(中国人の下りとか)もあったが、前半はベタすぎて少し引いてしまった。チラシもベタそうな感じだったし、しょうがないのかもしれないけど。
あとこういう演劇でよく見られる「人気役者がやるタレント的ギャグ」はあんまり好きじゃない。

なんか辛口のコメントになってしまったが、まあぶっちゃけチケット高かったんだからしょうがない。
ため生き

ため生き

演劇ユニットレッドカンパニー

中野スタジオあくとれ(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

旗揚げおめでとうございます
ボランティアを通じて描く、人のあり方についての話。
ベタと王道の違いは紙一重であるが、この作品は後者に属すると思う。
登場人物が自分の目標や生き方をしっかり持っているのを見て、そんなものを持っていないわが身をつい鑑みてしまう自分がいた。
音響を多く使う、テレビドラマを思わせる演出が個人的には斬新だった

準決勝

準決勝

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了

満足度★★★★

徹底したゆるーい感じ
値段といい、会場の椅子の配置といい、アンケートといい、客入りの音楽といい、パンフレットといい、とてもゆるーい感じで会場に入って一息つく頃には「来てよかったなー」と思い始めました。
もちろん劇の内容もゆるゆるで面白かったです。というか役者さん達やってて楽しいだろうなあって感じでした。個人的には審判の役と社長の役が好きでした。いい息抜きになった感じです。

誰かに勧めようと思ったら僕が見に行ったのが最後だったみたいです。
感想までゆるくなってすいません 汗

謎の球体X

謎の球体X

水素74%

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇でしか伝わらない生々しさ
劇団の紹介文って結構すごい事書いてて実際見るとそうでもないって事あると思うんですが、この芝居は「性格に過剰や欠損を抱えた登場人物、ねじれた関係性、虚構と現実が混ざり合い区別できなくなるような物語世界」(引用:水素74%紹介文)と呼ぶにふさわしい作品だと思います。
さすが青年団リンクといった感じで、おかしな人間同士の自然な会話が印象的でした。
それに加えて静かな会話劇だからこその閉塞感や怖さが生々しく表現されていて目が離せませんでした。

たまたま見つけて当日券で入場したんですが、いいお芝居を見れてかなり満足です。

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