満足度★★★★
らしいようならしくないような
らしいようならしくないような、でもいい。
泣きそうなシーンで泣かせないぞとばかり笑いを入れてくるえげつなさ。
石澤さんのじわーと伝わってくる感情表現が好きです。
ネタバレBOX
若干劇団員の方が控えめなのは残念でもありつつ、話全体が暖かい感じがするのはいいと思った。
エンマ大王もいい味出してました。エンマ大王とのやり取りのシーンはテンポいいし、これも好き。
ちょっと「すももちゃん」の扱いが可哀想な感じはしたけど。
(もうちょっと藤本さんの芝居観たかったかな)
ちょいと下ネタは行き過ぎのように思えるがそれが犬と串、というか、藤尾さんのカラー全開?
満間さんが、一言で笑いを取るのはさすが。
堀さんもはまり役?
あと泣きそうな時に、寸どめされた感満載。
アメリさんと石澤さんの抱擁シーンやその二人のお別れシーンとか。
特に後者は盛り上げるだけ盛り上げといて最後泣かせてくれないという。さすが犬串。
最近、ボロボロ泣くのってないから、泣かされたかったなあ。
最後ラストシーンやカーテンコール共に好き。
正直、全体的に変なゲテモノ感がないのはよかった。
満足度★★★★
古くさく言えば
青春って感じ?
照明きれいだった。
ネタバレBOX
最初の5分、スッと加速するのは気持ち高まった。
そのあともテンポよく進んでいく。
ただ中盤ちょっとだれた感じがしないでもない。もっと全速力で走りまくってもよかったかも。というのは個人の好み。
テーマも役者さんも、若いなあ、というのは素直な感想。
ちょっと微笑ましい。
首の振りなど揃っているし、ちゃんと創っている感がいいな、と。
ヘルメット、旗、こん棒、紙吹雪、糸電話。サイドの使い方などは。
満足度★★★★★
りぴ
少し角度変えて2回目。
やっぱり楽しい。
同窓生の喜怒哀楽とお互いの関係が徐々に進化していく感じがここちいい。
自分にもリアルにああいう場所(バー)が欲しい。
おまけ)昔のモー娘。のCD引っ張り出してきて聴いている。
満足度★★★★★
じわじわくる
いろいろじわじわくる。
派手さはないけど、結構仕掛けがあって、いい。
話が確実に積み上がっていくので引き込まれる。
おもしろいなあ。
ネタバレBOX
ちょっと最初の演出には、驚かされたり、他の人が場面待機しているのが慣れなかったりはしたものの、表情などそれはそれで仕掛けがあったのだと気づいた。
モーホーネタは好き。
全体に少し大人しめな印象だけど、それが逆にいい余韻を残すのかも。
満足度★★★★★
初日
個人的には、クリスマスにしても何にしてもone of 365 daysじゃん、と思ってはいるのだけど、この物語で描かれている「クリスマス」は現実感ありあり、というかいい感じの設定。
とても分かりやすいストーリーだけど、どこかデフォルメされているので楽しく観れる。
なんとなく切なくてなんとなくハートウォーミングな素直で軽快なコメディ。
ネタバレBOX
書いていて思ったのだけど、
チラシの写真が後日談???
ちょっともったいないとおもったこと:
① カウンターが高くて、座るいすが低いので、なんとなく結構上を見上げる感じがする。もっと高いいすで観てもいいかも。
② (多分)設定として、あの場所はバーの一部で他にもある設定にしていること。いる空間全体がバー全体と設定しているほうが、個人的にはリアル感があってうれしい。
③ 動きが(見た目に)限定的だったこと。あのサイズだとしかたないけど、縦幅だけで芝居をやっているように見える。ほんの2,3メートルの幅の。だからちょっとせせこましい感じがしてしまう。
④ ラストもうちょっと踏み込んでもいいかも。多分意図があるとはおもいますが、最後スマホの写真、彼女がみちゃったことにしてもいいかも。というより見てしまったときの表情が観たい。
満足度★★★★
濃い
濃い。
4つの異なる役柄をどう演じるかを見せる芝居の格闘技のようにも見えた。
それぞれ男女の役を入れ替えて、全部のパターンを観てみたいと思ったのは私だけ?
気持ち的には、やっぱり男性側にたってしまうような。
書きたいこといっぱいなのでネタバレへ。
ネタバレBOX
まあ、しょっちゅうニヤニヤさせられることが多かった。
私個人が、基本的に皮肉とか、相手がいやがるようなことをわざというのが好きな性格悪い人間なので、ああいうやりとりは好き。
ただ、誰が誰を攻撃しているかが、目まぐるしく変わるのと、会話だったり電話だったり、やりとりがいったりきたりするので、少しDistractされて集中し辛かったのは残念。
あと設定がニューヨークで全体もアメリカンな印象なんだけど、東京でかつ日本人にして、もっとねちねちねちねちした感じにしてもいいかと思った。(例えば、相手の家の壁に落書きさせるとかいうレベルとか・・・。冗談です。)。多分、そこまでしたくないから、アメリカ、という設定にしたのかとも思うが。
個々の役でいうと、
百花さんの喜怒哀楽のリアルさに驚きながら、設定通りだと思いますが、典型的ないい人というか理想主義者というかそんな雰囲気が出ていました。
その分、携帯が水没したのを見たときの喜びようは鳥肌立つぐらいだった。
狩野さんの、食べるときやしゃべるときの「くちゃくちゃ」音を出すところが、嫌みな感じをより増殖させていて、全体としても嫌悪感を感じるぐらいの唯我独尊感がみなぎっていた。
岡本さんは、ものすごい人当たりのいい"他人に無関心さ"が出ていたし、ものすごい嫌み感と、コミカル感が楽しかった。
川島さんには驚かせられっぱなし。嘔吐・携帯・チューリップ。激しく自己認識が甘い人だったような。
(それぞれの人物の印象は私個人の感想で、うまく言葉の表現も見つけられていないので作品の意図とはズレているかもしれないが)
全体に話としては、携帯水没したぐらいであんなになるか、ということや、カバンを投げられたぐらいで、なんておもったり全体としてDisorganizedな感じはあったが、なんか意図があるようにも思いつつ。
あと会場があの半分から3分の1ぐらいでもよかったかも。
と書いて、自分の感想自体がDisorganizedということに気づいた。
バランス
戦争とか人間関係とか重たいテーマを包含しつつ、
ちょっとコメディーチックに仕立てた感じだったのでちょっとアンバランスを感じた。
このユニットは初めてだったのだけど、もっと娯楽娯楽させてもいいのかもしれない。
各々の役者さんはいい感じにエッジが立っていてよかったと思う。
行間
話の起点というか根本の発想は面白いのだけど、
ちょっと行間が広すぎたためか、個人的に少し軽く見えてしまった。
満足度★★★★
銭湯
なかなか場所の雰囲気がよかった。
席によってみえかたがまったく違うので、席の選択は重要かも。
あと、特定の団体以外で、観劇中にポンチョを着る人がいるなんて思いもよらなかった。
与太:大学時代4年間銭湯通いだったので、とっても懐かしかった
ネタバレBOX
どの登場人物にも、共感できなかったというよりも、あまり自分が付き合いたいと思うような人物じゃなかったので、かなり入り込みにくかった。
(特に子どもができた瞬間に逃げる、とか女の子どもをないがしろにするとか、なんて自分のワールドでは理解できない)
子どもの件での真剣なやりとりは、迫力ありました。
満足度★★★★
いいキャスティング
いい役者さんのいい芝居を見た感じ。
一番アクセントになっていていいと思ったのは、ニュースキャスターの2人(特に、女性キャスター)。
個人的な問題ですが、40過ぎたおっさんには、ちょっとピンとこないストーリーだったかもしれない。
ネタバレBOX
ピンとこないストーリーというのは、「みんなピュアだなあ」と。
ピュア過ぎて、もう世の中で埃まみれになった私とは遠く離れた世界。
一番、感情がみえなかったのは、ありさ。何を悩み、何を考えて、何がしたいのかよく見えなかったのは残念。
上から降ってくるもの、(私の記憶が確かならば)セリフではカラフル、といっていたのに、実際はまったくそうじゃなかった気が。
あとラストシーンで連呼される「下ネタ」。ちょっと興ざめしたのは事実。
あまりうまい使い方じゃないかなあ。("個人の感想です")
2014年の亀田さん演じる女性キャスターと夫婦2人それぞれとのやりとりのシーンが一番気に入りました。
あと、前半のシーンで、谷田部さんの"ビッチ"なかなか感じ出ていて、全体の話に入り込みやすい。
10円玉を冷やしていたのはいいネタ振りだった。
満足度★★★★
池上彰?
池上彰的に分かりやすく、ヨーロッパの一歴史を見せてくれる。
南さんらしい、優しい感じがしつつ、スパッとさせるべきところの切れ味がすごい。またこのユニットでの次も楽しみだ。
事前の情宣として、サッカーということをあまり押し出しすぎなくてもいいのではないかとおもった。もったいないと。
サッカーに興味がなくても、純粋な「歴史」の話としても見れるので、そういう楽しみ方もあるのではないか。
ちなみに私はサッカーが好きじゃない、というか嫌いです。
接触プレーのルールが微妙なこと(あのしらじらしく倒れてアピールする姿とか)や、サポーターの異常なまでの行動とか。(とはいえ、サッカーを排除する気はないのであくまで「個人の趣味」の問題ですが。)
ネタバレBOX
スパッとしていたところは、民兵どおしのシーン。あれは緊迫感ありました。
ちょっと残念なことでいうと、
● 全体を分かりやすくしようとしたせいなのか、意図的なのかはわからないが「重さ」がなかったこと。
- あくまで個人的な趣味だけど、こういう作品は、気が狂うぐらいグサッと気持ちにささってくるところがあるか、泣いてしまうようなことがあるか、それぐらい期待してしまう。
(ネタとして入っていないということではなく、それを如何に「強調」して見せるか、ということで、それが控えめにみえたということ。妊娠させる話など、ちゃんと組込まれてはいるが、見せ方が優しい、ということです。)
● もう少し掘って欲しかった話として、「少数民族」の話や「焼き討ち」する一連の流れ&ドラマ。
● 最後にイリヤのその後はもう少し描いて欲しかったかな、と。イリヤが全体として印象弱い。
それに関連してもう一つ付け加えると、荒川ユリエルさんの配役がもったいなかったかな、と。荒川さんは(個人的な印象ですが)役になりきる「なりきり方」がいつも印象的なのだが、今回は(役として)結構みえづらかった。
満足度★★★★★
初日
こういうのが観れるから小劇場が好き。
多分、今年の私にとっての(長編)ナンバーワンになると思う。
テンポよく進んでいって入り込んでしまうし、芝居に違和感のある役がほぼない。
時間が気にならずもっともっと観ていたいと思った。
話がわかっていたとしても何回でも見たくなる作品。
ネタバレBOX
比較的おとなしく入ってきて、結構早めの時間からクライマックスという感じに
。「プレーヤー」がだれか、がみえてきた時点で話しが急展開。気持ち入ります。
特に印象に残ったのは、
● 椎谷さんが刺されるシーン:何かがノリウツッテイル感じ。
● 島田さんのラスト20分ぐらい:まさにそのものだった。
● 今里さんの「やれ!」シーン:あの迫力は、(TVではあるけど)半沢直樹の「やれ!大和田!」のシーンぐらい気合いが入っていた。
● ロシアンルーレット:もっと狂気に満ちていてもいいかもしれないが、あれぐらいの緊張感がいい?
あと、これまでどちらかというと「お姉さん」的な感じにみえていた佐賀さんが、可愛らしいOLという感じがでていて、驚いた。
あと、「きり」の言葉掛けは、気づかなかった。面白い。
現実の死者があの中では生きている、という設定は非常に面白いと思う。
初演のDVDを買って帰り、早速見たが、やる人によって印象変るんだ、と改めて思った。好みの問題もあるとは思うが。
(ルデコのほうが、廃墟感があった、とおっしゃっていた方がいらしたが、確かにその通りだと思う。どちらも4階だったというのは、不思議な偶然)
ちょっともったいないと思ったこと
● ほぼ移動がない。概ね高田馬場と新宿駅近辺だけ。複雑にするとわかりにくいというのがあるとは思うがちょっと物足りない
● 移動の時間、たぶん実際はあれじゃすまない。徒歩移動結構かかります。電車、すんなりきません。
● 上にも関連して、「1時間」の重さがみえない。確かに、最初の2人はいつだったか、がわかるが、その後はなんかわかりにくかった。
● プレーヤーがゲームをやる本当のインセンティブが最後までわからなかったこと。犯人捜しがあくまで、アリバイチェックしかないのがもったいない。
● 最初の朗読シーン。確かに元々の小説がどのようなものか、を示す為のものだろうが、もっとインパクトが欲しい。ちょっと入り込みづらい。
そうはいっても、全体としてはものすごいいい作品だったと思う。
おまけ:
最近、最初の5分がものすごく大事だと思うようになってきた。ここが、意味不明だったり、ムダに間があったりすると、気分が萎える。
(観客席側も)静かになるあるいは前説で盛り上げて、それからすっと暗転して、がつんと始まると、もうそこは非日常の芝居の世界。そんなのがいいなあと思います。
満足度★★★
雰囲気はいい
とても雰囲気はいいし、芝居もそれにあった感じ。
正直、話自体が少し浅い感じがしたのは、私の理解不足?
役者さんの芝居はとてもいいものでした。
ネタバレBOX
隠していることの内容が、浅いと思った。それが「みそ」なのかもしれないが、
しょうもないことのためにわけわからんことをしているな、という印象(それがいいたいのかもしれないが。)
ラストも、これまで守っていたことをぶちこわしているようにみえるし、そうでないようにもみえる。なにを伝えたかったのかよくわからなかった。
満足度★★★★★
りぴ + 特別公演
りぴは、一番前の席で。
まさに「目の前」で繰り広げられる物語は、臨場感はあるし、迫力はあるしで。
やっぱり、表情の動きが観れるのはなんとも。
うっすら浮かべる涙のせいなのか、いつくかの場面で、目がきらきらして見えたのには感激してしまった。
1回目にくらべて、いろいろな伏線がちゃんと見えたのでさらに面白さが増した。
ラスト10分、好き。
特別公演:
一番奥から。
まず、多分本編では見えていなかったことが見えた。
やっぱり観る席で見え方違うなあ、と。
内容はこうきたか、と。(詳細ネタばれ)
おまけ:買ってきた台本に「例をする」というのがあって、なんだろう、そんなシーンあったかなあ、と思っていたら「礼をする」だった。なんかおかしかった。
ネタバレBOX
本編の「あのすばらしい愛をもう一度」で特に斉藤さんの表情に感動しつつ、
特別編でのリピを観たときに、「多々良さん」もその場にいたんだと初めて気付いた。
やっぱり全体として、あの場所でやるのはちょっともったいない気がした。
(でもあの距離で観る歌のシーンは絶品だけど)
特別公演は、伊丹さんファンなのでそれはそれでいいのだけど、やっぱり助け出す過程中心に観たかったのはホンネ。いちおうそれにこたえるような話にはなっているものの。。。
2人の妄想シーンが好きだった。
おまけ2:「もうひと越え」というのがあり、あれ、こっちの表記が正しいのかな、と思ってしまった。
満足度★★★★★
初日
エビスっぽくない、結構激しい動きがある芝居。笑いいっぱいのコメディ。
やっぱり、2トップ(伊丹さん・山崎さん)はいいなあ。いつもにも増して「近い」。
【あの席配置は少しみえにくい気もするが】
特別公演が観たくなる仕掛けずる~い。
りぴったので評価変更。
※ 多分前説で説明がある「舞台写真」の特典。観劇前には見ない(見せない)ほうがいいかも。ちょっとネタバレ含んでいる。
ネタバレBOX
約束するぜ、となんとなく雰囲気にている。特に主役が。
ラストのほうの花嫁の告白(これが上でコメントしたネタバレ。花嫁の写真みえたから、ああ、どっかで出てくるなと思ってしまった)がものすごくお気に入り。
ああいうのに弱いです。周りは陰陽師に爆笑していたが、なんかそんなことはまったくスルーで、告白の真剣さに取り込まれてしまった。
番長とレディースの掛け合いも楽しい。
今回一番気持ちが入ったのが、マスター(&あと2役)。
逆に、その分、自分の観方も「生徒会仲間」と少し距離感を持ったものになってしまったかも。だから途中少し話しに入り込みづらかった。
勝手にしやがれ、あの素晴らしい愛をもう一度は、私よりも上の世代なので、かなり古い感がするけど、それがいいのかなあ。いいんだけど、もう少しインパクト欲しかった。
あとラストの方もインパクトあるんだけど、特別公演に一部回した?からなのか、スカッとしない面も。
ただ、やっぱりあの席配置はみえづらい。背中ばかりになることもあるし、あれだけ動きが大きいものをエビスでやるのはきつそう。
普通の舞台で囲み席にしたらもっと楽しかったのに、と思った。
多分2回目観れば、違う印象を持つのかもしれない。
満足度★★★★★
3階席から
初めてカッパなしで観劇。
最前センターよりも、4列目センターよりも、特等席かもしれない。
1) なにより美しかった。ヲタ芸はもちろん芝居シーンも。ジーンときた。
2) 一番後ろまで見えすぎ。後方のアクトがこんなに素晴らしいとは!統一感がすごい。
3) 騒げる。モノが降り注いでこないので自由度高し。
それよりも何よりも、出演者+演助の方たちの動きのスムースさが驚愕。
だから観ていて楽しいんだな。
ネタバレというか本音をネタバレBOXに追加。
ネタバレBOX
自称暴走ちゃんファンという欲目を考慮しても今回の公演は大成功だったように思えた。
作品自体のすばらしさ: アクト自体もさることながら、音源・照明・舞台装置や、チームの一体感がいい。
照明は、色の使い方が特にきれいだった。赤やキラキラ、最前でセンターを見上げて美しい、と思うことしばしば。それに加えてセンターに降り注ぐ紙吹雪。これも美。
今回、プリセットや全体の小道具の流れがスムースだった。今までもあったのかもしれないけど、何人かの分がまとめてセットしてあって、さっと他の人にもパスしていたりして、おっと思った。これが全体の流れをよくしているんだろうと。
龍なんかも好き。
公演としては、10代後半から20代前半の女性のお客さんが多かったなあ、という印象。しかもものすごく観る前から観たあとまではしゃいでいた。いいことだと思う。あとカップルも目立った。高校生らしいカップルとかもいて確かにいいデートイベントかもしれない。
(もっともっと女性やカップルが増えたらいいと思う。その時は、おっさんはいきづらくなるけど。)
それもこれもキャストの方や現場にいる方すべての「気持ち」があるからこそ、だと思う。
正直、アクの強い人はいない。自分がメインになっているアクトでも、周りを押しのけて自分だけ目立つというのは皆無。自分って上手いでしょ、っていうテクニック自慢も皆無。
元々優しい方ばかりなんだと思う。これがエンターテイメントだと強く感心して感謝した。
加えて、みんな笑顔。特に優しい笑顔だなあと思ったのは、あーりんさん、こーまさん、さやかさん、きんさん、あゆみさん、ほーぼさん、山岡さん、藤田さん、あきさん、ゆっきーさん...、って書き出すと止まらないぐらい。これが全体の雰囲気をやわらかくしているのだと。
今回、全員の顔と名前が完全に一致した。しかもどの人もどこかのシーンで印象に残っている。いいアクトいただきました。
横浜は、「基本型」という感じでフレッシュさいっぱいで物足りない感じもあったが、結構今回、相当なところまで進化してしまった。これ以上アクセントつけると全体としてのよさが消えてしまう気がする。
その意味で、騒音と闇が今回で締め、というのはいいことかも。
でも、次回どうなるか、期待と不安が混ざっているというのが正直な気持ち。
最後に、劇団員3パターンのGod knows…:それぞれ印象が違う。どう表現していいかわからないけど、見終わったときの気持ちが違う。いい組み合わせだ。
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ここから2つ与太。
1)オペレーション
個人的な話になるが、仕事で「事務フローの効率化」や「組織風土改革」のようなプロジェクトに携わることがある。
暴走ちゃん観ていて、こんな組織(チーム)作りたいな、といつも思う。
きちんと書かれたマニュアル(台本)が無くても、プリセットから使うまで(片付けは観てないのでわからない)こんなに理路整然と、かつ同じように繰り返しできるのかと。同じ場所に複数セットしていても、使う順と逆にプリセットできるように流れが組まれている。こんなプロセスフロー、普通の会社でちゃんと作れる人あまりいない。しかもスムースに協業している。
組織風土はチームとしての方向性とボトムアップのチカラ。当然、Toco先生のリーダーシップが強いのだが、それを受けてのメンバーの自主的な働きがうまく回っている。そのバランスがいい。
2)選曲
まったく世代が違うのだが、私が一番好きな槇原敬之さんの曲が使われると多分、心臓発作で死ぬと思う。
勝手に想像して楽しんでいるのだけど、例えば、
「Hungry Spider」や「Appreciation」などはメッセージ性あるし、
「僕が一番欲しかったもの」なんて、まさに暴走ちゃんにも当てはまるような。
「Curtain call」も相当当てはまるような。(シニカルに聞こえてまたアンチ増えるかもしれないが)
「どうしようもない僕に天使が降りてきた」はちょっと毛色違うけど、気持ち上がる。
と勝手に書いて締める。
満足度★★★★★
初日
横浜からドイツ経てグレードアップしたかなあ、と期待していたものをいとも簡単にぶちこわしてくれた。
パフォーマンスとしてこんなに進化しているとは思わなかった。
正直、しばらくぶりにエンターテイメントで「エンターテイン」された気がする。
かなりまんべんなく配置が変っているので、全員がみえやすい。
ネタバレBOX
「Do You Hear The People Sing?」でやられた。レ・ミゼラブルの音楽が強烈に好きなのでもう感激。
あと、この前のイベントで、まるこさんに「普通の演劇には・・・」、って洗脳されたのかもしれない。
満足度★★★★★
A Ver
初演と少し設定が違っている気もするけど、それは自分の記憶違いのところもあるのかも?
それにしても、壮大な設定だ。よくこんなことを思いつくな、と改めて。
また中身も深い。ミシマとノニニャンニャンはすばらしい。
エンディングもまたすばらしい。
ネタバレBOX
再演ものはいつもながら観るのが難しい。
印象が残っているのだが、それが必ずしも正しくなかったり、変に美化していると大変。
今回も実はちょっと違和感があったのはDJ。初演と雰囲気がかなり違うのに戸惑った。多分今回のを初めて見たら相当いいと思うのだろうが、初演もインパクト強すぎた。
満足度★★★★
目にとまる芝居
6人の出演者うち初見のお二人を除く4人(平平さん、荒川さん、柴田さん、椎谷さん)は、出てれば絶対印象に残る芝居をみせてくれる方。
いい役者さんの芝居は観ているだけでなんだかいい気分になる。
満足度★★★★
ちょっと絵本っぽい?
45分ほど。
心地よいテンポとふわっとする声で話が進む。
なんかちょっとした絵本を読んでいる感じだった。
ネタバレBOX
話は、わかるんだけど、もっと意外性というか、起承転結の転がもっとはっきりしているといいかなって思った。