テディベア・シンドローム(満員御礼!ご来場ありがとうございました!)
劇団MAHOROBA+α
荻窪小劇場(東京都)
2012/03/16 (金) ~ 2012/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
集中して観劇出来るクオリティの高さ。
なんと荻窪小劇場(旧アールコリン)に行くのは実に14年ぶりでした。
当時の記憶もあいまいなのですが、それと比較しても明らかに立派で綺麗な劇場になっていたことにビックリです。
さて、肝心の中身なのですが。
シンプルでいて非常に見栄えのする舞台セットは雰囲気があって格好いい。
そしてこの規模の劇場では異例とも思えるような沢山の灯体、それらの織り成す幻想的な照明。
誰一人として見劣りすることのない、演技力の有る出演陣。
それらの織り成す物語は、こちらの劇団の過去公演同様、非常に上手い構成の洗練されたもので、90分程の上演時間を常に集中力を保って観ていられるクオリティの高いものでした。
脚本家の見地から特に物語について言及しますと、前作で多用していた言葉遊びの類が今回はぐんと減っていたのが好印象でした。
確かに面白い要素ではあるのですが、前作ではあまりに多く、やや食傷気味でもあったのが、本作はそれを排除したことで、より素直に物語にのめり込むことが出来ました。
お月さまへようこそ
演劇集団若人
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2011/12/22 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
個々の演技力で魅せるコメディ。
コメディと銘打っている作品は数多くあります。
ただ、テキストの面白みからくる笑いを提供する作品というのはあまり多くないように感じます。
そういった意味で本作は“テキストの持つ面白味”を存分に楽しめる作品でした。
テキストの面白味……とはいっても、それを観客に伝えるには役者個人個人の確固たる力量が必要になるもの。
これが上手くいっていない劇団・公演というのも少なくないように思いますが、そこを行くと若人は役者個々人の力量が皆高い水準にあり、テキストの面白さを丁寧かつ大胆に客席へと届けてくれていました。
非常に楽しめる公演だったと思います。
NINE
Seiren Musical Project
六行会ホール(東京都)
2011/12/24 (土) ~ 2011/12/27 (火)公演終了
満足度★★★★
迫力満点!
期待していた通りの高水準のクオリティの舞台を楽しむことが出来ました。
何よりもキャストの歌唱力に圧巻。
マイクは使っているようでしたが、それを差し引いても十二分に“迫力”を感じ取れる力強い歌声でした。
そしてその歌声を彩る楽曲はなんと……生演奏!!
なんとも贅沢かつ本格的な一作でした。
流星ワゴン
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2011/12/03 (土) ~ 2011/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
涙が止まらないのが悔しい。
原作モノの舞台化に関しては右に出る劇団はいないと思っているキャラメルボックス。
2011年を締めくくるは重松清さんの大ヒット作『流星ワゴン』の舞台化!
これまでの原作付のキャラメルボックス作品は大抵は原作を既読で劇場に行っていたのですが、恥ずかしながら今回は未読。
ですので原作との相違点などは分からないですが、その分新鮮な気持ちで観劇が出来ました。