満足度★★★★
80分。
ネタバレBOX
とある会社員のチガサキ(根津茂尚)の背中が腫れていることを発端に、いつもの調子で駄弁が始まる。ストーリーは特段ない。
コマツ(堀靖明)のひとり野球芝居はウケた。
キド(ワタナベミノリ)の基本話盛るスタイルが好き。ニヤっとする笑顔も素敵。
タナカ(園田裕樹)の出世したいけど性質に難ありな感じが好き。程よくイラっときて面白かった。
チガサキの俺できるってノリもいい風合いだった。
なんとなく会社が舞台な話が多い気がするので、次は別なのがいいな。
満足度★★★
55分。
ネタバレBOX
ダンサーの女(倉田翠)と足の悪いおじさん(仲正昌樹)と犬(ラッキー)の身体表現な会話モノ?
見終わってチラシ裏の案内みて、なんとなーく分かったようなわからんような気になった。
満足度★★★
95分。
ネタバレBOX
サナトリウムの団らん室的なとこでの会話劇。
青年団か無隣館だかの公演を一度みてた。
率直にいうとやや退屈。劇的な展開の作品でもないけど。
満足度★★★
100分。
ネタバレBOX
企業が戦争して金儲けをしているような近未来。ゴミが捨てられゴミ山になったゴミ谷を舞台に、そこで生きる人やゴミ谷を訪れる人らを描く。
何年か前に上演された「ゴミくずちゃんかわいい」も見てるけど、ストーリーよりも設定やノリとかでつっきる感じ。肺をやられて人口肺で生きるごみちゃん(籠谷さくら)の死亡という結末もありつつ、デモを続けたキング(塩谷亮)の功績で世界平和になるなど、終始あっけらかんとした空気が心地よい。
メインのごみちゃんや親友のソニー(結城洋平)らの主張はあんまり強くなく、世界的大企業の社長ゴウトクジ(町田水城)らのほうが存在感があったかな。あと元医者のドク(宍泥美)とかね。
役者的な部分か演出的な狙いかわからないけど、そこらへんのバランス調整があってもいいかな。
ゴウトクジ秘書のクニマツ(かすみまい)の綾波レイネタや、ボディーガードのコムスビ(吉田壮辰)のおむすびネタとかイチイチ面白かった。
17時スタートの野外演劇ということで、17:30過ぎくらいから日が落ちて照明効果が高まっていい感じになってきた。能舞台の上手階段とか客席からみえる歩道橋とかを使用しての演出もありだけどインパクトはそこまででもないかな。当日3900円はある程度しょうがない値段だけどもう一歩のスペシャル感がほしかった。
客席のつくりや案内等、会場周りの対応はよかった。
満足度★★★
110分。AT20分。
ネタバレBOX
とある音響とかの会社の、社員やバイトのひきこもごも。
おかしなアルバイトのシナト(深道きてれつ)がやってきたり、色恋沙汰とか不仲とか悩みとかいろいろないまぜな作品。つまらなくないけど、これといった感情も湧かずという印象かな。それでも110分見ていられたのは、何かしらの魅力があるからなんだけども。けどももうちょい短くてよいかな。80分とか。
ATの前田司郎との話が面白かった。
満足度★★★★
115分。
ネタバレBOX
県教育委員会からの指示で国歌国旗を卒業式でやりたい校長サイドと生徒が決めた式を遂行したい自主自立な生徒会長やOBや保護者らの対立と、そのハザマの卒実らのドタバタディスカッションコメディー。
国歌を歌うのか国旗を掲揚するのか決められないまま式がスタート、生徒が決めた美術部の絵も白紙とわかるが、強硬に国歌を阻止する生徒会らだったが、卒実委員長の榎並のアイデアで、甲田の卒業生挨拶の中で国歌斉唱を執り行うよう奮闘する…。
笑った。強引さも含めていいコメディしてた。
OB斎藤コータはやはり上手い。外さない。中田に変わっちゃったんですかと詰め寄り、お前は変われと打ち返されるトコも最高。狂犬だった鹿島ゆきことのやりとりも面白かった。プロ意識の高い吹奏楽部の浅越もまた、わかりやすいキャラで笑いを巻き起こしてた。式次第を書いては引き裂かれてた持田(前田友里子)もウケた。書き直すのがヤだから行ったものを書くという「議事録」ネタは大いに笑った。
彼らが笑いを起こしつつ、メインの榎並や津和野らと校長(藤田慶介)や卒実顧問の矢吹ジャンプらが、喧々諤々と決着のつかない戦いをしていく中で、美術教師の中田顕史郎が、「考えよう」と思考を促すというスタイルが、ちょっとした様式美のようだった。
中田が問いかけたように、その先や周りへの影響を考えるという過程は「大人」には必要だよなと。まあ、県に言われたからやりますという理屈もベストでもないけど、「自主自立」にこだわるのはなんのためにというトコがピンと来なくて共感しにくいかな。自主自立の裏に責任というものが見え隠れすればフェアになると思ったけど。と思わせるくらい、愛校心に溢れ突き進む熊谷はいい演技してたと思う。
満足度★★★★★
J。100分。
ネタバレBOX
みんないい演技してた。ノリもよかった。
島田恭平の朴訥とした大山がいい感じの緩さがあって好み。秋枝明日香も深沢研一も、それぞれいい顔してて、ハマってる感があった。
満足度★★★★★
B。95分。
ネタバレBOX
木村(木許舞由)…堂々としてて、女的なとこや男的なとことか上から目線なトコとかの演技幅があって素敵だった。声も表情も〇。
熊田(林信希)…独特の笑顔が素敵。演技も好みかな。弱い男の代表者みたいなトコが気に入った。終盤の勘弁してくださいシーンとか。
大山(高杉久志)…活舌が微妙なトコが気になった。表情とかは良いのでなおさらね。
万平(関屋裕太)…思ったよりストレートな感じ。もっと遊んでもよかった気がする。
研究生の2人がなんか魅力的に映った。そうなんか魅力的だったんだよね。
満足度★★★
A。
ネタバレBOX
木村(峰ひかる)…小柄ながら声が通るしアクションも小さくまとまってない感じが好印象。表情も豊か。
熊田(此村太志)…一番安定してた。
大山(深沢研一)…いい表情するし、パワフルさもある。よだれとか鼻水ってぬぐっちゃダメなのかな。浜辺のシーンのいいトコで気になってしょうがなかった。
鳥居(山口将也)…なんか迫ってくる感がなく、凡とした感じ。
演技が悪いワケでないけど、舞台としての魅力があんまり感じられなかった。一体感とかの問題?
満足度★★★★
70分。
ネタバレBOX
根本宗子の一人芝居+映像+ラップ。
以前みた東葛スポーツ公演と比べるととってもマイルドで舌ざわりがよい。根本宗子のキャラとか口調がそうさせるのか。小劇場ネタも豊富でクスっとくる。あっけらかんと批判めいてくサマは、佐々木幸子とかの雰囲気を彷彿とさせる。一応、後日のスーパーデラックスよりもアーツ千代田のほうが役者的に緊張感あってお得らしいが。
終盤、実際の根本宗子(スズナリの楽屋)からニセモノと言われ、目が死んでると罵られる(アーツ千代田の)根本宗子は、部屋の外に追い出してた赤ちゃんを引き入れ虐待じゃないと自身に言い聞かせ浴室で手首をかっ切る…。
華々しい?根本宗子に憧れるが、現実は悲惨と思っている女の現実逃避的な、闇抱えた的な作品。一応パンダ着ぐるみで〆てたけど、ブラックな苦味があってよかった。
満足度★★★★★
mokk。55分。入手杏奈ver。
ネタバレBOX
時間になってから入場。薄暗い中水が天井より滴っている。女が台から弱弱しく落ちて部屋の中を這ったり徘徊したり。その内、ローション?が垂れてきて踊り狂ってのたうちまわる。という感じの作品。
スタンディングで好きに動いてみてよいというスタイル。当初、どう女が動くかわかんないし、ほかの客で見えにくいなんておもってたけど、作品にあったスタイルだななんて思った。女を遠巻きに無言で眺める数十人の観客と、床を這いつくばる女というカタチが、動物なりなんなりを観察しているかのような錯覚を覚えさせる。その内、女の方が観客に興味を示しだしカラミ出して…という。なんか生体実験とか、研究所的なね。終盤の映像は、女が人間だったころの記憶だったとか。
ローションパフォーマンスは、どうにもならない現状にあがいているようなイメージかな。
照明音響衣装やパフォーマンスが一体となって、いい空気出てた。入手杏奈の動物的であり女性的な演技と不気味な空間が合わさって、不思議な空気出してた。客をいい意味で舞台に組み込み巻き込んだ良作品。気に入った。
満足度★★★
70分。
ネタバレBOX
前半つまらなく、後半盛り返した感じ。一応、女子高生が隕石落下を阻止する的なストーリーもあるが、基本そこらへんはどーでもいい様子。
前半のコント的なのとか、ミニゲーム的なのは、ノリが合わないからかクスリともしなかった。下ネタどうこうではなく。
後半は落ち着いた雰囲気もありつつ、みょうちくりんな空気もありつつな感じで興味をもってみていられたかな。タキシードの人の好きなことしていいじゃんとか、疲れたココロがちょい癒された。
隕石役の人がなんとなく魅力的だったかな。作品は下品だけど芝居的には一生懸命な印象。別にコントなエッセンスとかなしでもよい気がするが、やりたいことなのかもしれないけど。開演前の大喜利とかも、満足にはつながらなかったかな。別のアプローチで突き抜けてよいと思う。
満足度★★★★
D。
ネタバレBOX
木村(井上怜愛)…表情的な演技はもう一声かな。声は出てるし低いとことかいい。噛むの多めだけど。ダンスとか身体的なとこはかなりいい。一番よかったのは意外なパワフルさ。終盤の熊田とのやりとりやラストの警視総監殿のシーンも、上々と思う。
熊田(島田恭平)…結構よかったかな。マジ顔よりコミカルなシーンの方が印象的ではあるが。熊田的なトコで存在感あるといい。
大山(岡澤由樹)…シュッとした風貌ながら熱い演技でよい感じ。
万平(今宮稜正)…演技よい。もうちょい人間くささがほしいかも。ややキレイすぎる。
後半に向けて舞台の熱がアップするいい舞台だった。見た目スタイリッシュな俳優多いけど、結構アク強めな印象で満足した。
満足度★★★★
120分。座席狭い。
ネタバレBOX
彩香(奥野亮子)…武藤とは学生時代からの友人。監禁された。
志穂(堤千穂)…無名な舞台女優だけど花はある。監禁されレイプされた。シェルター入所後も追ってきた和田に殺される。小山からは盗聴されるなどいいことなし。
丸山(川添美和)…キャリアウーマン。監禁されレイプされた。キャリアや婚約に響くとして表ざたになることを拒否したが、仲元のストーキングは止まらず結果結婚や仕事を失った。
河野(酒巻誉洋)…彩香のストーカー。年収1500万。武藤や明日香に絞め殺された。
和田(江原大介)…志穂のストーカー。親を殺して得た工場を持つ。親族に警視庁の部長がいるので犯罪をもみ消してもらってた。溶鉱炉に落ちて焼死。
仲元(小平伸一郎)…丸山のストーカー。丸山への嫌がらせを生きがいにする。多分殺される。
武藤(小崎愛美理)…弁護士。彩香を匿い、彩香を救うため河野殺害に及ぶ。
明日香(井神沙恵)…河野の妻。双方愛はない関係。武藤の河野殺害に加わり河野を絞殺する。
みどり(湯船すぴか)…探偵。河野からの依頼を受け調査する。その影響で死人がでるが関係ないと言い放つ。
小山(小西耕一)…劇団主宰。志穂に想いを寄せるがフラれる。志穂を盗聴してたが、そのおかげで志穂らの脱出につながった。志穂を再度攫いにきた和田に刺殺された。
裏サイトで知り合った河野和田仲元がそれぞれの対象を攫って監禁する。逃げ出した3人だったが、性被害のことを知られたくない思いがあり警察沙汰にしないでいたが、和田や仲元はストーカー行為をエスカレートさせていく。彩香の人生のため、直接的ではなかった河野の家を訪れ河野を殺し、次は仲元も…というところで終幕となる。
まず、ストーカー3名の造形が面白い。粘着質な仲元はキモいし、本能的な和田のアウトローながら世の中を別角度で理解しているし(丸山を犯す前に仲元に断りを入れる律義さ?もあるし)。神経質そうな河野は愛情というものが独自だし。犯罪しているのに淡々とした雰囲気が、妙にコミカルで逆に怖いのかな。ちなみに準犯罪者の小山のちょいちょいゲスくてキモいのも気に入った。
一転被害者3名は、自身に降りかかった不幸をどう処理するのかという点で見ごたえあった。丸山のキャリアを意識した対応は一番唸った。加害者と同じ会社に勤めるという発想がなかったから。
弁護士の武藤が法を信じていないと発するのがよかった。河野殺害が現実的かどうかでなく、「対応」としては物理的に離すしかないだろうし。オチとしてはやや弱いかもだけど。
意外とコミカルな雰囲気もありつつ進行する舞台に違和感もあるけど、怒りや安心や不安が去来する揺れ動きがあって好み。小崎のピシっとした凛々しさと、江原の知能指数低そうな感じが気に入った。
満足度★★★★★
115分。
ネタバレBOX
カンクーントルネードで引きこもりからプロレス見たさに外に出られた富美男(岩井秀人)が勤める引きこもり支援NPOが舞台。20歳くらいの内弁慶な引きこもりの太郎(田村健太郎)や40超の引きこもりの和夫(松井周)らを説得しNPOの宿舎に住まわせる富美男や先輩の黒木(チャンリーメイ)。色々ありながらも就職を決める太郎と和夫だったが、和夫は初出勤のその日自殺してしまう…。
カンクーントルネードは未見。古舘寛治が体調不良で松井周が台本片手に代役してた。
合間合間にカンクーントルネードのシーンを挟んで進行するスタイル。それだけでカンクーントルネードも面白そうだなと感じた。
太郎の母のいかにも引きこもりの母っぽさが気に入った。太郎は人をイラっとさせるのが上手い。
チャンリーメイの中国語語りからの送別会あいさつは超自然で上手い。過去シーンの際の表情もよい。
和夫死亡後の父(猪股俊明)の「最期に人生的になった」がズンときた。和夫の笑顔の裏の表情を想うとちょい怖い。聞かれるかどうかも不明な道案内を完璧にしないとという強迫観念のあった和夫だからこそ、仕事への想いが強すぎた死なんだろうなとシンプルに受け取ったけど、富美男の姿をみていい加減でいいんだと思った時の感覚が、結構大事なんじゃないかなと、生きるためには。父は悲しむような演技はなかったけど、逆に響くものがあった。
ラスト、引きこもり現場で話す黒木の後ろから、ちょっと外しますと言って退席する富美男で幕となるが、その場から退く姿勢が現代人的な生き方でもいいんじゃないかと思えてきた。まあ、実際退いて好転するのかどうかは、やってみないとわかんないから、なんか頑張ろうってなんちゃうんだけど。
満足度★★★★
110分。
ネタバレBOX
アゴラ劇場の際と演出も違うし出演者もほぼ違うので、確かに別舞台という印象。なんとなくコメディさが強くなったかな。森谷ふみとか斎藤ナツ子、村上誠基あたりが、そう感じさせるのかもしれないが。
前回は修子の父を演じた緒方晋が、遼の父役を演じたのは新鮮に映った。前回の金替さんの方が弱弱しくていろいろ弱い立場にある修子の父っぽく見えたかな。
村人の遺影を撮ってコンクールで大賞をとって美大を目指す遼(小川あん)と、そのいとこで明るい平凡な女子高の修子(納葉)は、どちらも上々の演技だった。なんか自然な関係性という感じが一番した。近づいている時もギクシャクしている時も。
満足度★★★
トリプルビル。60分+AT35分。
ネタバレBOX
プロジェクト大山「てまえ悶絶30s」
イマイチ入っていけない感じ。本公演に期待。
モモンガコンプレックス「勘違いの庭」
ちょこっと面白いがやや単調かな。ATでそんな感じを目指したとのことだけど。
MOKK「Dum Spiro,Spero」
女子高なノリでわめいて騒いで踊ってというにぎやかな作品(ATで女子大生への作品として作ったとのこと)。衣装も華やか。面白かった。
満足度★★★
モモンガコンプレックス。70分。
ネタバレBOX
中盤ダレたけど全体的には楽しめた。
終盤のカーテンコールネタとか、ああいうノリの方が好きかな。一輪挿しに向かってのダンスは良いと思った。
満足度★★★★★
J。90分。
ネタバレBOX
木村(大江裕斗)…切れ目な笑顔の威力と存在感。水野への想いの柔軟的な表現も上々。よかった。
熊田(深沢研一)…よだれだか鼻水だかを垂れ流しながらの熱演。いい感じだった。
大山(島太恭平)…活舌が弱い気がするが、パワーが潜んでる感じはする。
水野(秋枝明日香)…笑顔とか睨みつけるとか、ちょいちょいいい表情や目線してた。味のある顔つきというのか。浜辺のトコもよかった。
コーラが噴き出すトコとかウケたし、それ以外もコメディなトコが面白かった。それでいて〆るトコは〆るという緩急がついてて、いい雰囲気が作られてた。
劇団員の大江が研究生を引っ張るかのように皆いい演技してたように見える。木村と水野の男女の話ってだけでなく、それぞれのキャラが活きてる感じがして。いい舞台だった。
満足度★★★
105分。
ネタバレBOX
島を南北に二分する川のある島に住む二組の夫婦の日常とかの話。片上夫妻の妻は盲目で家出してしまったり、向江夫妻は子供授かるが、川の氾濫で妻は溺れ死ぬ。そうして島は完全に二分される…。
前情報でストーリー的な舞台ではないとのことだったので、寝ないで見ていられた。照明暗いので確かに眠くなるかも。
語り的な舞台運びは好みとは言えないけど、興味をもって見ていられたのは役者のおかげかな。片上妻(福寿奈央)の家出して家に戻されるシーンはなんかグッきた。向江妻(大池容子)の色艶な演技は見ものだった。序盤のマイム部分?のスローで流れるサマとか上手い。向江夫(日高啓介)のSEXシーン?の無情感のような表情が哀愁を感じさせつつも、ちょっとコメディさも感じた。なぜかな。
もう20分くらい短めでも良かったかな。あと舞台手前の座り演技は見にくいので残念。