セントの観てきた!クチコミ一覧

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三人吉三廓初買

三人吉三廓初買

木ノ下歌舞伎

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2024/10/19 (土) ~ 2024/10/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

キノカブキ、5時間。大きなホールで、また若き役者たちの熱演でまさに疾風怒濤の熱き力がずぶずぶ体に入り込む体験をする。

歌舞伎が苦手な僕でも十分面白かった。歌舞伎だから5時間は仕方がない。でも当初大丈夫かなあと疑問符がいっぱい。

演劇では5時間は僕の最高記録だ。それが、途中休憩が2回あるからこれがいかにも歌舞伎風で、内容も娯楽いっぱいで難しくなく、それなりにストーリーも通俗的と言われればそうだが、なかなか人間考察的に深いものがある。

いやあ、これはすごい演劇でした。観客の5時間もそうだが、役者たちのセリフの難しい言い回しも全然自然で、よく練習されてたなあと感心。

終わってからの5,6回続く拍手喝采、なんと全席割れんばかりのスタンディングオベイション、すごい迫力でした。

任意後見人狂騒曲 ガーディアン・ラプソディ

任意後見人狂騒曲 ガーディアン・ラプソディ

劇団 ユニットWOW!!

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/10/11 (金) ~ 2024/11/30 (土)上演中

予約受付中

実演鑑賞

満足度★★★★★

高橋恵作、上田一軒演出と、関西一流の演劇です。あとは、俳優たちがどこまでできるか、、。

といった不安はすぐ解消する。とにかく、娯楽的で、テレビドラマを見ているように面白く、登場人物も多彩であり、皆小さな悩みを抱えており、だからこそ欲望も強くなる。そんな彼らの行動を裏側から見ているような面白さ。たまらないです。

山崎豊子の「女系家族」を思い浮かべるような面白い展開で、観客は2時間の時の流れを忘れ、一気にラストに向かう。これこそ演劇の醍醐味であろう。高橋恵の幅広の才能を再確認した秀作。

トモダチガーデン

トモダチガーデン

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2024/09/27 (金) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

関西の小演劇でもこれほどスタイリッシュでセンスがよくカッコいい劇団を僕は知らない。最近見に行けなく久々だったので待ち遠しかったり、また以前と変わっていないかなど不安感もあった。

ところが見てみると、やはりいつもの大熊演出。プリズム多様といい、今回はウエハウスのグリーン版で、ものすごいことを舞台上でしてしまう。もう息をのむ展開。みんなようやるわあ。あれは若くないとできないなあ、ものすごいものを見せつける。

劇は、メルヘン調の童話風で、女の子ガーデンでの出来事、、。これが大熊だから、少々ホラーにもなる。どいうやって練習するのかな。セリフは覚えられるけれど、あのパフォーマンスは練習するしかない。運動神経の悪い人はどうするんだろうとか、ファンだからか、心配までしてしまう。

いつもなかなか取れないチケットが今回簡単にいい席で獲得できうれしかった。しかし会場に入ると、なんと半分も入っていない、平日午後3時、だからか?  こんなに面白いのにもったいない!

宇宙に缶詰

宇宙に缶詰

兵庫県立ピッコロ劇団

ピッコロシアター (兵庫県)

2024/09/14 (土) ~ 2024/09/18 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一人の男の人生を脳裏に焼き付けたデータがある惑星に着陸した。それは宇宙を超え、永遠に語り始める、、。

なんて、壮大でまさしく宇宙ロマンであります。このストーリーを聞いただけで泣けてきます。子供時代の他愛ない出来事、女性とのロマンス、それらは何ら私たちの人生の綴りと変わらないのだ。彼が惑星で想い、語り始めていることはすなわち私たちの人生でもある。

ということは、人は死んだからと、残された人の記憶から抜け落ちても、このように永遠に宇宙で生きていることが可能なんだ。ある青春がすがすがしく、そのまま幻灯機に生きているようだ。

悲しい話なのかなと思っていたが、全然そんなことはない。死んでもなお、人はどこか宇宙で生きているなんて思えてきて、何か素敵な話であります。

大道具からして、いつもの凝ったピッコロ風ではなく、そこにあるのは詩情漂う素朴な惑星光景だ。すこし傾いた冷蔵庫など、いかにもサリngROCK風造作である。

いつも主要な役柄をしている俳優陣が大勢、脇役に徹しているのもなかなか面白い光景で、私は一人一人くまなくじっくり見てしまう。この劇団はチームワークもすこぶるいいことがわかる。

主役の谷口遼が若者、いや一人の人間像を深くさわやかに演じていてとても印象に残った。

ゆうまぐれ、龍のひげ

ゆうまぐれ、龍のひげ

虚空旅団

ウイングフィールド(大阪府)

2024/09/13 (金) ~ 2024/09/16 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ある町工場。大阪とともに工場も人間たちも疲れ始めている。屋上にある立派な庭園を老父母の要望でエレベータ造りにするため大改造することになる。今までの手作りの我が家の歴史、思い出、すべてが消えてゆく、、。

高橋はある工場を一つのモチーフに、人間の生きてきた営み、その喜び、苦しみを切り取ってゆく。

それらは観客の心と重なって融合し、舞台の終わり近くになったとき、自分の心が暖かく、そして濡れていることに気づく。人は毎日を生きているが、死ぬことで生きることを確認しているのだという。死んでいった先人たちを想いながらも、自分自身の時間が流れていることを確認する。

妹役の徳田はいつも通り、的確な演技。光と影。陰影ののあるすばらしい演技でした。
南河内万歳の福重はいつもとは全く違う人間像を出していた。生きることに否定的な嫁との夫婦愛をやさしく見つめている。愛があふれている。新しい福重を見る。

休日の午後の舞台。75分。それはポエムのようでもあり、まさに切り取られた自分自身の時間の投影でもあった。秀作でした。

アビゲイルのパーティ―

アビゲイルのパーティ―

Masui Studio

聖天通劇場(大阪府)

2024/08/23 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

小さな劇場公演だが、中身はどっしり演劇臭が詰まっている秀作劇です。夫婦という仮面の中に息づく人間のもろもろの本性を暴いてゆくその手法はやはりアメリカ、イギリスの方が優れていますね。

この種の劇は映画化されているようで、この作品も「地獄のパーティ」として上演されたらしいが見逃している。古くは「ヴァージニアウルフなんか怖くない」など、作家は違えど、名作もあった。この作品のマイク・リーといえばイギリスの映画作家で超有名な監督がいるが同一人物だろうか、、。

さてこの劇、小道具を極力排しているので俳優陣はパントマイムを強制されているが、結構その仕草等が面白く、なかなか魅力を持たらしていた。でも何より夫婦の形態が人間を逆に阻害させているというテーマ(?)は夫婦生活云十年の吾輩が日常的に経験しているもので、まさに辛酸を舐める心情がストレートに伝わってくる。怖い。けれど演劇的にも面白い素材であることがわかる。

5人の俳優陣はまさに最高の演技。凄みが観客に伝わってくる。今年の拾い物演劇である。素晴らしかった。桝井智英さん、ありがとうございました。

廻り巡って蝶を飛ばす

廻り巡って蝶を飛ばす

劇団ホリック

アトリエS-pace(大阪府)

2024/07/06 (土) ~ 2024/07/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

旗揚げ公演でここまで完成度が高いとまず驚きます。設定は少々異常だが、不気味で哀しい現代をしっかりと描いていると思う。時間も90分越え。立派だねえ。頼もしい劇団が誕生した瞬間をしかと見た。

暗幕が始まる寸前に使用した小道具をすべて大切に堀炬燵のような空間に放り込む。これが面白かった。最後は主人公までも同じく空間に放り込む。これは何を意味するのか不明だが、今まで見てきた劇では皆無の手法だ。次作がもう楽しみになってきた。秀作劇です。

パレードを待ちながら

パレードを待ちながら

兵庫県立ピッコロ劇団

ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)

2024/04/12 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨年、他劇団ではあるが、上演され名高い賞を受賞した今話題の演劇であります。ストーリーはわかっていたが、劇団と演出が変わるとこれほど変化するものなのか、と驚いた演劇でした。

現代の戦争に見立てることは我々観客のなすべき姿勢であろう。最近続いている戦争の気運がどうしても気になり、この劇の時代である第2次世界大戦とは思えぬ背景と彼女たちの心根がずしんと我々の心に引っ掛かり、重くのしかかる。

ラストのパレードは彼女たちにとっては戦争の終わりを告げる明るいものでないことが、さらに我々に戦争のむなしさを訴えてくる。素晴らしいラストであった。しずかに感動の涙が頬を伝い、席を立てなくなった次第。私も老いて来たかなあと思う。

プレゼント・ラフター

プレゼント・ラフター

ポータブル・シアター

ABCホール (大阪府)

2024/02/23 (金) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

関西では珍しい翻訳物コメディ。登場人物も多く、女優はみな美しく、衣装も凝っていて、見て楽しいまさに本格のイギリス演劇の粋をなしている。

これが休憩を挟んで3時間。贅沢な時間である。長丁場感はまったくないほど、話が次へ次へと追いかけてくる。こんな楽しい艶笑喜劇は日本ではあまり上演しなかった気もする。日本とイギリスでは男女間、特に夫婦の絆感はかなり温度差があるのだろうが、さらりと仕上げているので劇としての高揚感が強い。

俳優陣はこの長いセリフ、合間のあうんの呼吸をうまく演じていた。特に女優さんたちが皆驚くほどきれいで映えている。要のところを秘書役の山本がしっかり受け止める。ジョアンナのぞっとするほどの艶めかしさ。別居中の妻中井の凛とした美しさ。この演劇は女優を見る劇なのだろうか、、。

アッと気づくと3時間が過ぎる。充実した休日を過ごし、至福の気持ちで劇場を出る。外は2月の寒風が吹きまわっていたが、気にしなかった。

川にはとうぜんはしがある

川にはとうぜんはしがある

ばぶれるりぐる

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/02/15 (木) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

舞台は左右に土間の設定。左側は1段、右側の方が2段で高さの違いがある。土間をつなぐものはないが、スニーカーやらすのこで渡ることができる。題名といい、もうこの演劇のテーマはすぐに見えてくる。

村社会での出来事の積み重ね。都会から帰ってきた次女(といっても随分大人)。長女と娘、入り婿でおとなしくさせられている夫、闖入青年の話である。

日常の積み重ねのような展開が続くが、どこの家庭でも起こっていることが再現される。母親と娘、姉妹この関係が執拗に描かれるが、不思議とこの演劇では男の香りが無風である。作者が女性だからか、かなりウェットな繊細なセリフが飛び交う。

娘がフィリピンのコールセンターに働きに行くというところで、はっととこれは寓話なんだと気づく。そうすると全体の構成も明確にわかってくる。

いい芝居だね。観客はそれぞれ自分に戻り、劇場を出てゆく、、。

おしてるや ~君を想ふ~

おしてるや ~君を想ふ~

真紅組

道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)

2024/01/19 (金) ~ 2024/01/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

珍しや近世になる直前、豊臣氏の滅亡後の大坂のエネルギッシュな人々を描いた痛快および人情芝居です。登場人物が多く、しかもそれぞれ性格付けがきっちりしているのでわかりやすい。ど~~ンと、舞台の目の前に堀があり、それが最後まで隠したキーワードになります。

俳優陣は老いも若きもみんなセリフもトチリがなく、練習十分。狭い舞台だが、全員飛び跳ねている。観客へのサービス絶大の演劇集団と見た。素晴らしい!

実演鑑賞

満足度★★★★★

この演劇、かなり難しく、まともにセリフを聞いていても何が何だかわからない。おそらく作者の脳裏の想念がそのまま舞台に飛び出したような、ある意味厄介な演劇なのだが、これがまた若い俳優たちにやらせれば、とんでもなく面白くなる見本ではないか、と思う。

2時間弱の劇でセリフ量も多い。俳優たちは1回のとちりもなく、しかも水を得た魚のようにすいすいとこの難しい観念劇を泳いでいる。この若さでこの劇が理解できるというのも大した才能を持っていると言えるだろう。

いやあ、面白かった。おそらく僕には2回見ても決して理解できないだろう難解劇なので、その舞台の雰囲気、想念だけはきっちりとキャッチできたように思う。

覇王樹座、こんなに秀逸な劇団だったとは、、。恐れ入りました。

Much UP

Much UP

劇団1mg

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/12/15 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

1mgにしては珍しく、いたってシンプルな、また身の丈十分な青春の輝き十分な、みんなが一つの方向を見つめているその時を切り取り、人生を感じ始める素晴らしいひと時を舞台に輝かせてくれた。

それぞれ人生を経ても、いつでも人間はその輝ける時に戻る時ができる。いい演劇だったなあ、、。

皇帝X

皇帝X

ももちの世界

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/12/07 (木) ~ 2023/12/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ユニークで才気煥発、関西でも常に注目を集める劇団の新作です。今回はなんと日本の戦後政治史を辿る一応コメディです。

一応というのは、あまり笑いが取れなかったからなんですが、でもこの現在の政治状況までを俯瞰し、思い切りひねくれさせ、かなり現実を揶揄させた描き様はやはりシリアスとは言えず、コメディなんでしょうな。

その吹っ切れた感覚が全編を多い、いかにも面白い。映画もかなりお好きなんでしょうか、その造詣ぶりにも好感が持てます。

四T ~桜梅桃李~

四T ~桜梅桃李~

虚空旅団

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/10/27 (金) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いつも思うが、高橋恵さんの演劇で今までつまらないと思ったことが一度もない。それどころか、いつも演劇の深部に触れた感を持ち、また演劇に通うことになるのだ。

今回は、その中でも完成度の高い演劇をこれぞと見せつけてくれた。2時間の劇だが、冒頭から俳優陣が役を100%理解できているかのように、はまっている。自信がみなぎっているからなのだろう。それが観客席に伝わっている。

4人の女流俳人のそれぞれの人生、それを俳句に託し、彼女たちの生きざまを投影させている。彼女たちの俳句を映像で見せてくれたのがとてもよかった。瞬時に文学観賞をした感じになって、いつもと違う演劇感が出てくる。

今年最大の収穫作だ。今のところ2023年の演劇ベスト1である。こういう日は嬉しいに尽きる。

ReLIVING(リリビング)

ReLIVING(リリビング)

中野劇団

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/09/16 (土) ~ 2023/09/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団20周年ですか。早いもんです。今回の劇、シチュエーションがずば抜けて面白いので、冒頭からもう劇場内は爆笑の渦。
達者な役者さんたちの演技も相まって、それは舞台と観客が一体化した素晴らしい空間が出来ていたように思う。これって、演劇の醍醐味ですよね。この劇団の実力が現れたと思います。
でも、時間軸の異変で同じマンションに住んでいた8人の住人が一度に邂逅するなんて、面白いことを考え付いたもんです。
で、最後にこれをどう収束させるかがポイントなんだが、ちょっとその辺りはスムーズでなかった感もあるかな?
でも、いい演劇でした。恐らく、稽古が十分だったから、こんな面白い演劇を提供出来たんだなあと思う。
中野劇団さん、20周年おめでとう!そのままあと20年頑張ってください。

うそつき

うそつき

劇団六風館

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2023/09/15 (金) ~ 2023/09/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

関西学生演劇界を牽引しているのではないか、なんて勝手に思っている六風館の4人劇だ。戦争中なのになぜかのんびりした居間での会話劇が中心である。
とか思っていたら、人工人間とか様々な現代ツールがちらりと見える。話もせっぱづまったり、けんかになったり、そりゃあ面白い芝居です。
そしてラストにかけて、着地点に収束したと思ったら、そのまたどんでん返し。実に面白い劇でした。脚本が素晴らしい。
2時間近い劇で、セリフ量が半端でない。俳優にとって、特に学生にとっては、重い負担になったろう。ところどころ不安めいた部分もあったが、でも頑張った。拍手を送ろう。
出来たら、戦争の恐怖なんかを映像で垣間見せてくれたら、現代の狂気感ももっとあぶり出せたのではないか、と思いました。

MARIONNETTE(大阪公演)

MARIONNETTE(大阪公演)

劇団The Timeless Letter

ABCホール (大阪府)

2023/08/26 (土) ~ 2023/08/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回はパフォーマンスの集団ダンスがとても優雅でしかも恐ろしげなる感じがとてもいい。白眉だ。照明も斬新。こんな手があったんだとほくそ笑む。
主役の川田氏は今回はロンドン警視庁警部役。前回は悪の権化役でかなり演技に凝ってたが、今回は素直で余裕のある演技で素晴らしい。主役が変わることでこうも演劇が変わる。演劇って怖いなあと思う。あと、ローズ役の女優が限りなく美しい。見とれました。
という事でとてもいい一日となりました。

言い訳のカフネ

言い訳のカフネ

創造Street

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/02/24 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

かなりユニークな展開でストーリー的に魅せる。そして深まる謎もそのうちSF的モードに突入。1000年後の世界に移住する魅惑とは何か、個人的にも自問したりして、そしてラストへ。

そこで僕たちが見たものは意外なもので、作者のストーリーテラーたるところを垣間見る。やはり演劇は自分の世界をはぐくみ、爆発させるもの。その王道は行ってます。

面白かったです。

たこ焼きの岸本

たこ焼きの岸本

関西芸術座

ABCホール (大阪府)

2023/01/13 (金) ~ 2023/01/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

美味しいタコ焼きの店を守っている女性のもとに10年ぶりに息子が帰ってくる。そして孫まで連れて、、。と、話の芯はきっちりと通っているので、演劇的にも十分鑑賞に値する脚本である。

こんな、気楽な感じで生きて生きていけたらいいなあと思うのは私だけであろうか。いい舞台でした。

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