hijikiの観てきた!クチコミ一覧

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ストレンジャー彼女

ストレンジャー彼女

tsumazuki no ishi

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★

あらすじでの惹きとのずれ
corich舞台芸術祭の10作品に選ばれたとのことで久しぶりに観劇した。追加公演まで出るにぎわいようだった。
近頃はスズナリでしかやっていなかったようだが、この雑遊のスペースにも雰囲気はマッチしていた。
ビジュアル的なセンスはかなりよかったが、脚本は好みではなかった。

ネタバレBOX

殺人事件が多発している地域で開発中止になってしまった廃屋で行われる降霊会が舞台だった。けれどもあらすじにあったような中心人物がずっと中心にいるわけではなく、さまざまな霊たちの経験が語られ、物語としてだいぶ拡散してしまっている。思いとしての筋道が通っていないと追いかけづらい自分としては苦手分野であった。

エレベーターでの上下の際の照明や演出には引きずり込まれるような力があった。

作品とは別の問題だが、遅れているお客様のために10分押します、というアナウンスにはげんなりした。ただでさえ遅くなりたくない日曜夜に、早く入っている客を待たせるのはいただけない。こういうことがあるから日曜夜公演に客が入らなくなるのではないか。始まってしまうと入りにくい作品であるのはわかるのだが。。。
花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ

monophonic orchestra

百想(re:tail別館)(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★

2週にわたって拝見。
1週目があまりにもよかった。表題作、高校時代からの友達である男女のその後10年にわたる関係。甘酸っぱくもしっかりした二人の自我が小気味いい。会場を分断するような作りもうまく使っている。続く須貝氏の一人芝居もやはり舞台の使い方がうまく引き込まれた。3作目はアイディア勝ち。

しかし2週目に関しては期待した分なのか残念な出来であった。

ネタバレBOX

まずは苦言を呈したい。表題作以外同じ作品ならばもう少し2作品観てもらうことに対して何らかの割引や工夫があってもいいのでは。

というのは、2回目に観た須貝氏の一人芝居の出来や演出にかなりがっかりしたからだ。外での吉祥寺の祭に影響された面も多分にあるのだろうが、途中の間やラストの盛り下がりはひどかった。2度目だっただけに展開はわかっているし、だから無駄な間や失敗はあからさまにわかってしまう。脚本の無理さ加減や押し付けがましさばかりが見えてしまい、笑うにも笑えず、これでは2週目観て損したとしか思えなかった。1週目で場面展開に有効と思われた左右に広がる舞台もタテヨコを入れ替えてしまったのが仇となって、動きが少なく退屈になっていた。

表題作は役者に惹かれて観たが、思ったより展開に引き込まれず、役者の魅力が感じられなかった。外の祭の様相は予想外だったかもしれないが、それがなかったとしても借景がうまく行っていないのも演出ミスかと。コンビニまで車で15分と言う環境なのに近くに迫った建物が見えるのはいただけない。

せっかくの1週目の味わいが次の週にはつながらなかった。脚本や展開の粗さばかり目に付いてしまった。2週目をみていなければ星二つくらいプラスだったか。
Caesiumberry Jam

Caesiumberry Jam

DULL-COLORED POP

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/08/20 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★

谷賢一の世界が全開
作演出の谷氏の今の演劇的・世の中的な関心が凝縮した舞台だったように感じた。だから、というわけでもないが、谷氏の作品を観たことがあると、全体の雰囲気に既視感がある。彼ならこう作るだろうという部分が想定範囲内に思えてしまう。

ネタバレBOX

子供役の俳優の演技の演出が狙いすぎで好みではなかった。

土の持つその場所感はすばらしかった。
怪物-カイブツ-

怪物-カイブツ-

ブラジル

駅前劇場(東京都)

2011/02/13 (日) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★

優等生芝居
とてもおもしろかった。おもしろくて展開にずっと引っ張られた分、あとから優等生的な感覚を感じた。ストーリーが映像的だな、と思ったが、それが小劇場としての勝ち点ではない気がした。

ブラジルの劇団員の活躍からして小劇場にいるのが不思議なくらいではあるが、せっかく駅前劇場でやるからにはもっと大暴れして欲しいとは思った。

ネタバレBOX

辰巳さんのああいう使い方はある意味反則的ではあるが、劇団員としての持ち味を生かすという意味では「あり」。最高の生かし方だと思う。それを最大限に引っ張っているのもすばらしい。

俳優さんたちがおしなべていい仕事をしており、見応えもあるのに、全体的にはきれいにまとめた感じがしてならない。簡単に映像化できそうな感じがしてしまうのが残念に感じてしまう。

唯一うれしかったのは、長さが2時間超だったことだ。これが90分程度にまとまってしまっていたら、生徒会長か、とつっこんでいた。2時間超えてもやりたいことを詰め込んだところは劇団としての在りようを感じた。(長い芝居は苦手だけれど)

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