EDYの観てきた!クチコミ一覧

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残火

残火

廃墟文藝部

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/22 (日) 15:00

初の廃墟文藝部鑑賞。
斜田戯曲のファンとしてここは見逃せなかった。
圧倒的に飲み込んでくるのを期待してしまったので評価は★4つ。
それでも戯曲、スタッフ、演者ともにハイレベルで見ごたえは十分。

ネタバレBOX

平成という時代をたどり、そして架空の令和という現実へ。天変地異や戦争、政治や人殺しのニュース、スポーツ選手たちの栄光などが、走馬灯のように走っていく。そして、これでもかという想像以上の悲劇を見せたかと思いきや、最後にふっとそれが一瞬の予知夢のようなものだとわかる。
 
白昼、カメラのフラッシュの中で予知夢を見た彼は思うのだろう。「こんな悲しいことが起こるのは、彼女ではなく自分自身であってほしい。いや、自分の知らない誰かであってほしい」と。
 
しかし、それすらも考えられらないほどに、覚えていられないほどに彼は幼いのだ。幼いころに抱いた、そこはかとない恐怖は忘れてしまうのだという作家からの暗示かもしれない。
 
「なにかのはじまりはなにかの終わり」そして、その逆も然り。
この公演は終わり、新しい何かがはじまるのは廃墟文藝部という劇団だけなのか、それとも観劇した人々たちもまた新しい何かが始まるのか。と、そんなことを考える芝居でした。
 
それにしても、よく踏み切ったな、と思える作品だ。
Fly Me to the Moon, A.N.D…

Fly Me to the Moon, A.N.D…

劇団テアトロ☆マジコ

千種文化小劇場(愛知県)

2019/03/01 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★

美しく壮大な舞台セット、煌びやかな衣装が素晴らしい。
セリフが聞こえにくい箇所が何度かあり、円形舞台の難しさの一つだとは思うが、とても残念。
世界観が大好きなだけに、「飲み込まれたかった」というのが一番の感想でした。

ハンザキ

ハンザキ

演劇組織KIMYO

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/12/08 (土) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

回転する舞台。その上を、当たり前のように疾走する役者たち。その姿だけでも見る価値充分!どれだけ稽古してきたのだろうかと感心させられる。そして、王道ながらも美しく切ないストーリー。素晴らしい。

劇団あおきりみかん其の四拾『ワード・ロープ』

劇団あおきりみかん其の四拾『ワード・ロープ』

劇団あおきりみかん

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2019/03/02 (土) ~ 2019/03/06 (水)公演終了

満足度★★★★

脚本・演出家、鹿目さんがこの公演をもって一時劇団を離れるということもあり、「言葉を紡ぐ」ということに想いを乗せた良作でした。
「悪い意味で気になる点が無い」ということがどれほど素晴らしい事か。適度なエンタメ性と適切な会話量の構成で、とにかく出演者の集中力が素晴らしい。

きんとと

きんとと

クロジ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/08/24 (水) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと時間が経ってからの書き込みですみません。とても豪華な舞台セットと、それに見合う豪華な役者陣でした。
リメイク前と比べると、描写は細かく、演技は丁寧に。しかし、パワーは落ちてしまったのが残念なところ。劇場が大きくなったせいかな。
クロジの描く世界はやはり美しくて、儚げで好きなんです。そして、そこに生きるひとたちの人間味が素敵なのです。もっともっと色濃い芝居が観たい。

JAM vol.6『正しいヒーローの作り方』

JAM vol.6『正しいヒーローの作り方』

ThreeQuarter

遊空間がざびぃ(東京都)

2016/10/09 (日) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★

中村君の脚本、演出を始めて観ました。え~っと。半円形の必要なかったですね。
その変則舞台のせいで、役者が本来気にしなくてよいことを終始気にしている。それがもったいないと感じました。
中堅劇団員の「支える意識」が垣間見れて、それが嬉しいながらも、そういうのは目立っちゃダメだよね。

ダンデライオンII~飛龍伝より~

ダンデライオンII~飛龍伝より~

ThreeQuarter

JOY JOY THEATRE(東京都)

2017/03/19 (日) ~ 2017/03/20 (月)公演終了

満足度★★★★

バトルロイヤル公演、全チームを見たのは久しぶりでした。鶏らしさ、雛らしさ、卵らしさがしっかり出ていてよかったです。でも、結局、どの芝居が良いかっていうと、ダントツで鶏なんですよ。その現実をちゃんと受け止めて、「らしくあればいい」で満足せずに、もっともっと良い芝居をしてほしいな、と思いました。

つぐない

つぐない

劇団あおきりみかん

G/PIT(愛知県)

2017/07/06 (木) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/07/10 (月) 19:30

価格2,800円

年間ランキング11位おめでとうございます。感想を書いていなかったことを思い出し、書いておこうと思います。
まず、開演前の舞台セットを見たときに「どう使うんだ?これを?」と思っていたのですが、まあ見事な使い方。演出が先なの?舞台美術が先なの?見事!としか言いようのない、一つのサプライズでした(私にとっては、ですが)
あとはネタバレでもないけど、ネタバレBOXへ。

ネタバレBOX

脚本と演出の、引き込む力が強い。役者も良いのだよ。でも、それは演出の掌の上だ。
深く人物像を掘り下げる対象と、そうでないものを圧倒的に分ける。鹿目さんの役なんかがその顕著な役で、役者としてもすげえうまいし雰囲気があるけど、そこまでで十分、空気まで作れちゃってるから、深く描きすぎない脚本と演出になってる。逆にメインのお二人はえぐる、えぐる、えぐる。それによって引き出される、引き出される、引き出されて、出し切る。ああ、素晴らしい役者と演出の信頼感。
ひとつだけ、残念だったのは、弁護士役の男性の声量が小さい。あれが演出だとするならば、それは嫌いです。役者のせいならば、それも嫌いです。「え?なんて?え?」と素に戻らされることが数回。この部分だけで★2つマイナスです。わかりますよね?他が良いから、これだけで★2つが減るんです。

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