ホタテの観てきた!クチコミ一覧

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何色何番12色色企画「不可解な国のアリス」

何色何番12色色企画「不可解な国のアリス」

何色何番

アトリエ劇研(京都府)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇のホスピタリティー
最近、端から座れだの、自由席なのに観客の自由を奪う芝居が多すぎます。何色何番は違う。その時点での観やすいおすすめの席をおすすめしてくれる。これ、細かいようだけど、細かいところにまで演出の目が行き届いている証拠。事実、ダンスパフォーマンスと芝居が繰り広げる緩急のついたスピード感、役者の演技、身体能力そして演出に鳥肌が立ちっぱなしでした。演劇は言葉だけじゃないのだよ。トータル力なのだ。絶対のおすすめ作品です。もう終わりましたが。観なかった方はとても残念。

under-ground

under-ground

空の驛舎

ウイングフィールド(大阪府)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★

観客目線
①開演前、観客席の真上に照明が降り注ぐ。まるで日焼けサロン。暑い。
②上演中、座る席の位置によっては、舞台を注視する目線のラインに、音響卓の明かりが入ってくる。集中力が萎える。
この作品は言葉の洪水を集中力を持って処理することを必要とします。以上の理由により、集中できないことから、作品を楽しむことができません。観客目線を持っていれば防げることなのに、残念。

クレイジーハニー

クレイジーハニー

パルコ・プロデュース

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2011/09/09 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

何気ない狂気
本谷有希子作品って、こんなに言葉に満ちていたっけ、と思いながらも、終盤、がくっと言葉に空白が生じる。あの空白にある、語られぬ狂気がゾクゾクする。震えと涙で、普段は買わないパンフレットまで買ってしまった。よかったです。

桃の花を飾る

桃の花を飾る

コトリ会議

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

犬と猫の話
正直いって、ここで終われば良いのに、と言うところがあって、そこからだれて、あーあ、となったのですが、最後の場に替わってから燃えました。それまではすべて、終章の前フリ。普通の劇団なら『とっても面白い、マジおすすめ!』となるのですが、コトリ会議ですよ。これくらいでは満足しません。『わたしノほしデハ鯨がおよグ』を超えてください。皆さん方なら超えられるはず。

蒲田行進曲・銀ちゃんが、逝く

蒲田行進曲・銀ちゃんが、逝く

ひげプロ企画

同志社大学新町キャンパス内 新町別館小ホール(京都府)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

蒲田行進曲
なのになんで舞台を京都にしてしまったのか?といった演出への突っ込みどころは満載ですが、役者陣の魂の芝居。全公演を乗り切ろう、とかいった力の加減はありません。すべて出っ放しの厚い作品となっています。一日三公演、大丈夫だろうか。学生劇団といってなめたらやけどしますよ。若いだけを売りにしている劇団なんか、もう蜃気楼ですよ。

ハネモノ/ブルー・ヘブン

ハネモノ/ブルー・ヘブン

Micro To Macro

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★

CCB方式
『毎度おさわがせします』というドラマがありました。CCBの『Romanticがとまらない』が主題歌。そのCCBが劇中にゲスト出演。「あの歌いいねー」「CCB大好き」「今日のゲストはCCBです」とドラマの中で言わせる。無理矢理主題歌とドラマが接点を作った瞬間。これを勝手にCCB方式と言っているのですが(渡辺美里方式でもなんでもよいのですが)、ありふれた、見ているこっちは恥ずかしい陳腐な瞬間。それと同じことが行われていた『ハネモノ/ブルーヘブン』「ハネモンズ好き」「今日のゲストはハネモンズです」ああ、またあれか、と顔真っ赤になって恥ずかしかった。ミクロトゥマクロは生演奏を売りにしていて、前回の短編がすごくよく、生ギターと歌が必然的に溶け合ってる作品だったので、今回も期待していたのですが、CCB方式でがっかりです。今回はわざわざ生バンドが舞台後ろで構えているのですが、作品に本当に必要だったのか?いやなくても全然変わらない。影響がない。必然性がない。前作の短編では生演奏は表現の手段。今回はストーリーの添え物。唯一の救いは、長縄さんの好演。他の方々はいつもの演技でちょっと。いつも同じキャラじゃん、と意識が遠くなりました。

all you need is らふ

all you need is らふ

イッパイアンテナ

Factry kyoto、元立誠小学校、錦湯(京都府)

2011/08/06 (土) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

マカロニフィンガーズ『プリーズプリーズミスタードーベルマン』
マカロニフィンガーズ『プリーズプリーズミスタードーベルマン』観ました。王道を行く正統派の芝居。京都の町家のちゃぶ台囲んでそうめんをおいしそうに食べる。そこへヒロインが突如現れる寅さん的安心の展開。しかしヒロインが吸血鬼だと言及されるだけですべてが一瞬にして変わる。さりげない破壊力を満喫しました。マカロニフィンガーズ、次回も注目です。

増殖にんげん

増殖にんげん

ぬいぐるみハンター

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/08/16 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

同時多発ゲリラ的
今回初めて拝見しました。関西在住なもんで、なかなか。出張を名目に東京さ出てきました。
会場。椅子ないんですよ。東京の演劇てみんなこうなのかーと驚きましたが、特殊なケースですよね。自由すぎる同時多発ゲリラ的芝居。小ネタ満載。淋しそうな小生には話し掛けてきてくれたあるよ。上演中に。今回貴重な体験をさせて頂きました。ありがとうございました。

範宙遊泳の宇宙冒険記3D

範宙遊泳の宇宙冒険記3D

範宙遊泳

新宿眼科画廊(東京都)

2011/08/13 (土) ~ 2011/08/17 (水)公演終了

満足度★★★★★

ミニマムな大冒険
範宙遊泳は初めて拝見いたしました。関西在住のため、観る機会などないのは当然ではあります。昨年今は亡き精華でサッカー部主将の熊川さんを拝見してからの念願を達成しました。もっとも、熊川さんはアフターイベントのみのご出演でしたが。結論から言いますと、大変な刺激を受けました。上演50分、出演者三人と小道具たちが描く幾層にも連なる大冒険。長ければいい、多ければいい、ではない。必要なものだけで構成した愛しい空間を遊泳できました。ハッピーエンドではないハッピーエンド。観に来れて幸せです。

小部屋の中の3匹の虫

小部屋の中の3匹の虫

サワガレ

ART COMPLEX 1928(京都府)

2011/08/13 (土) ~ 2011/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

三度目の正直
アートコンプレックスで観てきました。これまで2回、サワガレをアートコンプレックスで観てきて、期待が大きすぎたのか、ほとんどサワガレなかった。三度目の今回。今回サワガレなかったら、自分とは縁がなかったことにしようと思い、アトコンへ。結論、三度目の正直。今回、サワガレました。これまでとは別次元の作品。ロングラン公演で、劇場やらライヴハウスやらカフェやらをサワガレは転戦します。環境によってまったく異なる顔を見せてくれるはず。ぜひあなたも、お好きなところで観てはいかがでしょうか。おすすめです。小生も、もう一回拝見させていただこうと思っています。

フローズン・ビーチ

フローズン・ビーチ

シバイシマイ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/08/05 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

脚本とシバイシマイ
ナイロン版というかナイロン100℃は観たことがないので、どんな芝居をしたのかしりません。なのでオリジナルとシバイシマイ版との違いがわからない。うーむ残念。知っていれば面白さ倍増だったのに。それはこっちに置いといて、俳優陣が適材適所に配置。特にハシグチさんの安定した狂気にはゾクゾクと空間を揺らす存在。そして作品を支える舞台美術が毎回素敵。面白かったです。

カミシメル

カミシメル

コレクトエリット

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/03 (水)公演終了

満足度★★★

観客の先入観の有無が試されている
芝居に対する先入観を持った人には芝居ではないと思ったのかも知れません。
芝居は役者を観る、いや、これは観客が役者に観られている。言葉の洪水とそれとは分離した体の動き。役者がストレスのかかった中で芝居をするのと同様、観客がストレスのかかった中で、どうなってしまうのか。役者さんたちは面白かったと思います。すべてを含めて出来上がった空間を楽しむ、そんな作品だったのではないでしょうか。

わんころが揺れ雲をめぐる冒険

わんころが揺れ雲をめぐる冒険

プラズマみかん

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2011/07/12 (火) ~ 2011/07/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

経験を語ることの拒否感と義務感
自分が経験したことを語るということは、語ることを拒否したいという気持ちと語らねばという義務の気持のせめぎ合う、緊迫した行為だと思います。そのせめぎ合いが犬たちと現実にありました。ぎゅっとくる作品です。ただ一つ言えば、語るからにはすべてを伝えなければとなってしまいうのですが、伝えなければならないことと、そうでないことを、冷静に見分けることが次のステップになる、ということです。観客は受け取ることに精一杯で、すこしゆとりがなかったかなと思います。個人的意見なのでどうでもいいですが、三十分は短くできるかなと勝手に思います。是非この作品の再演を希望します。平日だけだったので、もっと多くの観客の目に触れて、経験してほしかったですね。

「復刊彗星マジック」

「復刊彗星マジック」

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/07/12 (火) ~ 2011/07/12 (火)公演終了

満足度

あえて言います
西出さんの一人芝居は良かった。彼女の力強い可憐さを堪能できたから。しかし、前説がひどすぎて西出さんの作品を台無しにしてしまった。初見の観客がいたなら、あれをどう観ただろうか。遊びじゃないですよ。舞台の上と観客席、ここには超えてはならない壁があるのです。超えるのなら、相当の覚悟が必要。自分には覚悟があったって?覚悟は観客が決めること。身内の人たちがどう反応しているか知りませんが、私たち一般の観客もいることをお忘れなく。あえて星1です。初舞台で記念する日になったのかもしれませんが、私には暗黒の記憶です、前説は。

限定解除、今は何も語れない

限定解除、今は何も語れない

A級MissingLink

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2011/06/25 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

本公演の序章
トライアウトといえば、未完成品の試み、客の受けを測る試み、ネタバレの試み・・・等々、観客のメリットって何だ?と思ってしまうのですが、A級さんは違う!完全に完成した作品でわれわれ観客をもてなしてくれた!知的想像のエンターテイメント。すでに完成しているのに、どうなってしまうのだ本公演!ただのトライアウトではない、作品を数倍楽しめるすばらしい試みでした。

定点風景

定点風景

彗星マジック

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/07/08 (金) ~ 2011/07/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

悲しくて怖い
決して面白い笑える作品ではありません。
何も救われない、悲しくて怖い作品。
ファンタジー?いや鏡に映った私たちの生活。
貴方は観た後何をしました/しますか?
遠い世界のお話ではない、何かしなければと考えてしまう作品。
悲しい。

空と私のあいだ

空と私のあいだ

MONO

AI・HALL(兵庫県)

2011/06/30 (木) ~ 2011/07/04 (月)公演終了

満足度

MO-, NO!
伊丹アイホール。開場、開演30分前。それまでロビーに入れません。日中、熱い中、外で時間をつぶさねばなりません。演出の都合ではありません。おそらく運営の都合でしょう。こんな暑いのに、客の事をまったく考えていない。作品もそれなりでした。せっかくのメンバーが台無し。MO-, NO!

岡本太郎によろしく~恋のテレフォンナンバーはひ・み・つ~

岡本太郎によろしく~恋のテレフォンナンバーはひ・み・つ~

がっかりアバター

STAGE+PLUS(大阪府)

2011/06/25 (土) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっとがっかり
パノラマ島奇談を下敷きにするあたり、センスを感じるのですが。言葉が薄くて軽くて浮いてしまって、がっかり。下品な言葉はいりません。言葉を伝える方法はセリフを言う事だけではないのに、依存しすぎ。せっかく主人公の女の子が面白いのに、もっと活かせばメリハリ効いて面白いのに。揉まれて這い上がってきてください。第2回公演を楽しみにしています。

らぶラブ僕キミ大好き

らぶラブ僕キミ大好き

ドキドキぼーいず

アトリエ劇研(京都府)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/20 (月)公演終了

満足度★★★

ドキドキしましたか?
どうしてあの脚本を使おうと思ったのか、はんぶん不思議。
最初1/3はちょっとだめ、中間1/3はすごくいい面白い、ラスト1/3は無かったらよかったのに失礼ながら。といった感じです。
妄想の世界よかったのに。もっと異常にいけるところまで愛したらよかったのに。と思います。
次は本間さんの本で観たいと思います。
今後に期待。

INDEPENDENT:11 トライアル 公開プレゼン

INDEPENDENT:11 トライアル 公開プレゼン

インディペンデントシアタープロデュース

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

トライアル
面白かったです。是常さん×かのうとおっさんは、ベストコンビ。お互いがお互いにこの作品で必要だったのでしょう。納得の好演です。
せっかくのトライアルなので、もっと自由な、求め合うコンビで、実験をしてくれるチームが出てくればいいのに。と思います。トライアルなんですから。そういう意味ではイトウさんが、結果は残念ですが、得るものが大きかったのではと思います。俺の穴は面白かったけど、いつもの俺の穴。残念。でも好き。

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