てなもんやが投票した舞台芸術アワード!

2011年度 1-5位と総評
お目出たい人

1

お目出たい人

劇団だるま座

脚本の勝利。演出も、配役、演技も高く安定感、バランスともに秀逸な作品。製作能力の高い劇団。

チカブン【追加公演決定!!】

2

チカブン【追加公演決定!!】

ROGO

日本文学夏目漱石をブラッシュアップしていた演出の才気を買いたい。長編をみてみたい。若手演出家才能ナンバーワン。欧米公演をさせたい演出家で、演劇センス抜群。シュールさとポップをもっと全面に出す貪欲な公演をみたい。

タイム・フライズ

3

タイム・フライズ

ミュージカル座

ミュージカル界でヴォーカルレベルの目立って高い団体。昭和の機動隊と全共闘学生が衝突する圧巻のセットシーンは度肝をぬかれた!演出の手腕も類をみない斬新なものだった。

銀河鉄道の夜

4

銀河鉄道の夜

東京演劇アンサンブル

回り舞台の使い方に工夫が要る。台詞がとおらない、歌唱、舞踊も稽古不足、まだみがける。美術は傑出していたが、悪意や悲劇の描き方にリアリティが足りない。

花も嵐も菊之丞

5

花も嵐も菊之丞

劇団娯楽天国

一座の公演シーンがみたかった。ド演歌と現代性をもった、劇団の内情を題材にして、ホームドラマ的で面白い。若い女性ファンがついてるのが強み。もっと大きな題材に取り組めばブレイク必至。芸達者ぶりが凄い。

総評

2000年代に入って、技巧的に巧緻になった小劇場。商業的な活動をしたい劇団も増加した。作家能力は概ね向上している。作家志望が急増し、上手いライターが多くなった。役者は今後、踊れる、歌える能力が必要になってきた。重いストレートプレイよりも、軽演劇、ミュージカルの傾向があるからだ。漫画、アニメやぬいぐるみをもとにしたゆるい演劇の劇団も注目されてきた2011年だった。

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