歌いタイツ!
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
あうるすぽっと(東京都)
2013/09/25 (水) ~ 2013/09/29 (日)公演終了
満足度★★★
お子様からお年寄りまで
なんというか、お子様からお年寄りまで安心して観られる舞台、という感じでした。演劇の要素は少ないです。ミュージカルと言っていいものかという疑問も残ります。特にストーリーがあるわけでもないので。
笑いについても想定を超えるようなネタが無く、時事ネタも無理矢理入れたという感じがして、大笑いという域には達しませんでした。ただ、ファンの人たちが来ているのか、客席はウケていました。
その是非はともかく、観劇に慣れていない人向けの舞台だったのではと思います。
『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
パワーアップ、普遍性
初演の時よりパワーアップしていました。文句のつけどころがありません。
初演から3年も経ったとは驚きですが、当時このような題材の芝居をやる勇気に敬服したものですが、今となっては時代を越えた普遍性のようなものを感じ、これは何度上演されてもなんら問題ない作品に昇華されたのだということを理解しました。
一部キャストが入れ替わって(個人的には蒻崎さんが出てないのは残念)ずいぶん変わってしまうのだろうかと思いましたが、皆さん抜群の演技力で良かったです。
死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(黄金のコメディフェスティバル最優秀作品賞、受賞)
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアター風姿花伝(東京都)
2013/08/17 (土) ~ 2013/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
中身が詰まった作品
上演時間が「emiko」と合せて1時間40分、休憩10分なので1時間30分。なのに「emiko」が1時間近くの尺だったので、本作は30分ちょっとになる。そんなに短い尺で大丈夫?と心配になりましたが、全くの杞憂に終わりました。短かくても中身の詰まった一級のコメディ作品でした。
吹原氏得意の人情噺もあり、きっちり楽しめます。
emiko
保木本真也がプロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2013/08/15 (木) ~ 2013/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★
期待に違わず
前提知識無しで観に行ったところ、コロさんと小林タクシーさんが出ていて驚きました。お二方のことはぞれぞれ別の舞台で観させて頂いており、良い芝居をされる役者さんであると存知あげていたためです。
期待に違わず、良い芝居でした。
お盆に家族でバーへ行く
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2013/08/12 (月) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★
きちんとしていました
本物のBarで上演された作品ですが、思いのほか良かったです。脚本と演出がしっかりしており、会場が本物であることに頼るだけ、という事態は避けられたようです。音楽も生演奏のメリットを生かしていました。照明だけは制約が大き過ぎて残念な結果でしたが。
話の内容も良く、芝居のテンポも申し分なく、70分という尺で丁度良かったと思います。
危険日
プロットプロデュ―ス
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2013/08/09 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★
色々と難しい面が
企画自体は面白かったのですが、色々と難しい面が出た公演でした。
観終わって先ず思ったのは、演出家がいなかったのか、もしくは長井氏本人が出ているため事実上演出が出来なかったのか、ということです。全体として何を表現したいのかわかりにくかったですし、幾つかの点で観客目線での配慮が足りないと思われるところがありました。暗転なのに舞台裏の光が漏れて暗転になっていないとか、舞台裏で着替える際にバタバタ音が聞こえたりとか、照明操作が明らかに覚束ないところがあったりとか。
二人芝居で、うち一人が忙しい芸人さんで稽古もままならない、という事情が見えてしまったような気がします。
でも、社交ダンスだけはじゅうぶん練習されているように見えました。
「バカの瞳はもれなく綺麗」
GORE GORE GIRLS
北池袋 新生館シアター(東京都)
2013/08/06 (火) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★★
面白い台本なだけに
台本は面白かったです。70分という上演時間は短いのではと思ったのですが、無駄な部分がなくて良かったです。劇中、音楽も効果音も無く、もちろん暗転も無く、スッキリとした構成は好感が持てます。
ただ、この台本を生かしきれた演技がされていたかというと、物足りなさを感じます。全体として芝居が表面的で、心揺さぶられることがなかったのが惜しいです。くだらないことは真剣にやればやるほど面白くなるはずなのですが・・・。でも、そういう演出だったのかもしれないので、なんとも言えません。
Doughnut Christ!(ドーナッツ クライスト!)
東京あたふた
APOCシアター(東京都)
2013/07/19 (金) ~ 2013/07/21 (日)公演終了
満足度★★
共感部分を見つけることが出来ず
初日を観に行きましたが、役者の緊張が伝わってしまい、少し不安を覚えました。実際はどうなのかわかりませんが、まだ慣れてないなと思わせる役者さんが散見されたのが残念です。
物語も、どのあたりを描きたかったのかややわかりづらかったです。IT会社からドーナツ屋への出向という発想は良いのに、主人公が特に悩んだり葛藤することなく、割とスムースにドーナツ屋をこなしていることに違和感をおぼえます。
全体的に話の運びが不自然で、どこか共感する部分というのを見つけることができませんでした。
言葉の中で世界は踊り、踊る世界にウタが溢れる
ナズ・ラヴィ・エ
d-倉庫(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★
なんだかわからなくなりました
予備知識無しで、なんとなく舞踏っぽい公演なのかなと思って観ました。
確かに最初は舞踏っぽかったです。が、段々と前衛劇になっていき、微妙なコント(?)が入り、意味を排除した会話や照明効果があり・・・と、なんだかわからなくなってきました。わかってもらうことを目的としているわけではない、ということはわかりましたが・・・
この内容なら上演時間はもっと短くすることもできるはずで、さすがに2時間10分は長過ぎました。
Call me Call you
劇団6番シード
吉祥寺シアター(東京都)
2013/06/27 (木) ~ 2013/07/04 (木)公演終了
満足度★★★
気合の入った公演
先ず目を引いたのは舞台装置。本物と見まごうような大型トレーラーが舞台上に。20周年記念公演ということもあって、気合が入っていることがわかります。
話の内容としては、ややありがちで、特に大きく驚くような展開は無かったのですが、その分わかりやすかったのが良かったです。
ただ、吉祥寺シアターという大きな劇場では、セリフが聞き取りづらいというハンデを負うことになります。特に音楽がかぶる場面では顕著でした。約30人もの大勢のキャストが出ているため、役者間の力量の差が見えてしまったのが辛いところです。
大きな劇場に対応し、わかりやすく丁寧な演技をしようという姿勢は良かったのですが、いかんせん台詞が説明的過ぎてクドく感じました。
『千葉さん』
(劇)快心劇
ワーサルシアター(東京都)
2013/06/12 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
よくまとまってました
初日を観劇。よくまとまっていました。
出演者が個性豊かで、それぞれのキャラクターがよく演じられていました。
面白かったです。
仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/06/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
面白かった。開場直後に行かないと・・・
ますは客入れ時のパフォーマンスに度肝を抜かれました。これは上演開始時刻ギリギリに入ったお客さんはかわいそう。開場直後に入らないと、もったいない思いをします。それにしても、本編上演前にあんなに体力使っていいのだろうかと心配になりました。
本編は、期待に違わぬ出来。さすがです。
とても公の場では言えない危ないネタ満載で、かつての小劇場演劇っぽさも楽しめました。最後も情に訴える内容でほろりとさせる。こういう人情噺には弱いのです。
役者の方々、少し大声ではありましたが、皆さん達者です。作・演出しながら出演もされている吹原氏は、本当に多才な方です。
ソウルドリームズ
ぱるエンタープライズ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/05/28 (火) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★
色々大きな舞台
20人を越えるキャスト、歌ありダンスありの豪華で大きな舞台でした。
ただ、サスペンスミュージカルということでしたが、サスペンスの要素はひとつだけ、しかも特にひねりもなくあっさりと解明してしまうのはどうかと思います。全体的に台本の粗さと演出の大仰さが目立ち、役者さんたちの頑張りが空回りしてるなという印象です。
セリフが聞き取りづらいところが結構あったので、劇場の特性を考慮したほうがよいと思いました。
チェンジ・ザ・ワールド
マグズサムズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/05/27 (月)公演終了
満足度★★★★
悪くはないのですが…
再演ということで、話の内容としてはきちんと出来ていました。
ただ、何かひとつしっくりこない感じがありました。
もしかすると観たのが初日だったからかもしれませんが、各役者の芝居が個別に行われ、お互いかみ合ってなかったような印象を受けました。キラー鈴木の一人舞台といった感じもしましたし、それはそれでテーマに合っていると言えなくもないですが…
とはいえ演劇全体という観点では、照明、音響、装置等々良かったので、悪い評価にはなりません。
SHOOTING PAIN
コロブチカ
横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)
2013/05/04 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
元気な病院モノ
若さ溢れる舞台。とにかく元気でした。
コロブチカ初見のため、それがいつものことなのか、或いは演出・池亀氏によるものなのか判断つきませんが、文字通り劇場全体を駆け回る芝居は元気そのものでした。
魅力的な役者を揃え元気な演技をする、それだけでじゅうぶん見せられる芝居になっていました。
楽屋
劇や
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2013/04/25 (木) ~ 2013/04/27 (土)公演終了
満足度★★★
落語と女優
お芝居を観る時は極力先入観無しで観たいので、当日パンフなども事前にはなるべく観ないようにしています。そこで本公演の「とんかつ」が始まり、「楽屋」で想像していた内容とあまりにかけ離れているので面食らいました。そっとチラシを見て、ああ二本立てだったのかと納得したわけですが、前説で一言欲しかったです。
「とんかつ」は台本は面白いのですが、ほぼ落語です。一人芝居という形で行う必然性をどこに見出すかが課題と思われます。
「楽屋」は丁寧でわかりやすい演技が良かったです。女優さんが、いかにも女優、という芝居をするのは、案外難しいのではないかと感じました。濃いキャラの登場人物が多い中、中條めぐみさん演じる"枕を抱いた女"の透明感が良かったです。
クラシッククラスの悲喜劇
明治大学演劇研究部
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2013/04/19 (金) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
満足度★★★
脚本と設定は良かったです
面白い脚本であり、楽しめました。探偵らしいことをするのが嫌いな探偵、という設定は良かったです。
軽妙なセリフのやりとりが続くのでテンポが大事になるわけですが、会話がうまくかみ合っていないところが散見されました。セリフを言うことに気をとられ、意味を伝えるという部分がやや不足していたかと思います。
あとは、どうしても動きが不自然で、棒立ちで会話するという場面が目立ってしまいました。動きに必然性を持たせたほうが良いと思います。
淡仙女
あやめ十八番
セーヌ・フルリ(東京都)
2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★
アンバランスから始まり
アトリエ公演と聞いていましたが、実際会場に入ると立派な舞台があり驚きました。階段の途中には盛り塩、提灯の下がる和のテイストの舞台。ややおどろおどろしい雰囲気なのに、なぜかウケを狙った前説がアンバランスでした。
お芝居のほうは最後まで観て納得。最初のうちはアンバランスさを引きずっていましたが、物語が進むにつれどんどん世界観に引き込まれていきます。"鈴"の生き方のせつなさに心打たれ、存在そのものがいとおしく感じます。
ただ、"演出家"の存在が、この物語が虚構であるということを強く打ち出し、観ている側が感情移入するのを阻止するという手法はどうだったのでしょうか。好みが分かれるところかと思います。
"鈴"を演じた長井さんの演技は素晴らしかったです。
それと、外見はどう見てもおばさんには見えない堀越氏の母親役は見事で、おばさんそのものでした。
【33ステージ無事終了!】「アフター・トーク 天&地」「とーく・おぶ・ざ・でっど 刻」【大感謝!】
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/04/08 (月)公演終了
満足度★★★
字幕少なく
「地」を観ました。
今回は続き物ではなく、独立した一本の作品として見ることができ、わかりやすかったです。また、以前観た作品に比べ、芝居の途中で入る説明字幕が少なく、芝居自体を楽しむことができました。
『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★
生き残るために
「あの記憶の記録」を鑑賞。
重いです。自分が生き残るためには、何をやっても許されるのか?という問いを突きつけられ、それは仕方のない状況だったと答えるという昔からのテーマです。戦争はいつも「仕方のない」状況を作り出し、一般人を殺人者にまで仕立て上げてしまう。昨今の日本の周辺国の様子を見るにつけ、相変わらず人間は同じ事を繰り返すものだなと思ってしまいます。
いつもながら重厚なテーマをきちんと作り上げ、役者さんのきちんとした演技で見せていただき、良かったです。後半、父親が過去を話し始めてから少し長かったですが、ラストの事件で全体がまとまったという印象です。