忍守シン(しのもり しん)の観てきた!クチコミ一覧

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パーティーはそのままに 2014

パーティーはそのままに 2014

東京天然デザート

遊空間がざびぃ(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

わかりやすさが第一
再演ということで、プロットのしっかりした台本で内容はわかりやすかったです。
出ている役者さんに色々なタイプがあり、楽しめました。一部、この人はもっと違う役のほうがよかったのではと思うところもありましたが、色々制約はあるので致し方ないでしょう。ちょっと小劇場っぽくない演技が多かったように思えますが、わかりやすい演技を求めた演出の結果であろうと推測します。

とけない鎖

とけない鎖

劇26.25団

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★

リサリーサさん渾身
なるほど、とけない鎖。
実際の事件を元にしているとはいえ、こんな嫌な話を作品に昇華して書き上げることの出来る杉田氏は凄い。一体、頭の中はどうなっているのだろう。
役者陣もよくこれだけ目を背けたくなるような世界を創り上げられるものと感服。リサリーサさん渾身の演技が光っている。

殿(しんがり)はいつも殿(との)

殿(しんがり)はいつも殿(との)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白くて、しかも感動的
黄金のコメディ・フェスティバル2014で観劇。もう2連覇でいいのではないか。そう思わせる素晴らしい作品であった。
色々な要素を詰め込みながら物語が破綻しない構成力、役者の演技。全てを完璧に作り上げる姿勢。それらが渾然となって、笑いから感動までを引っ張り出すこの振り幅の大きさは、他の追随を許さないであろう。
しばらくはPMC野郎の天下が続くに違いない。

ネタバレBOX

「そなたの殿は、拙者が守る」なんてセリフ、普通は書けません。やはり作・演出の吹原氏は天才なんだと思います。それをまた普段、飛び道具状態のCR岡本物語さんに言わせるなど、心憎過ぎます。
U&D&O

U&D&O

おぼんろ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

二人で挑戦
黄金のコメディ・フェスティバル2014で観劇。「おぼんろ」さんは初見。
コメフェスを二人芝居で挑戦するという、相当勇気のある決断をされたことに敬意。
内容はコメディというより小劇場演劇の王道を行くようなシュールで突飛で楽しめるものとなっている。ただ、笑いの要素が比較的小ネタに集中していたように感じられ、もうひとつ何かあっても良かったのではないかと思う(贅沢かもしれない…)。
稽古は大変だっただろうなと推察される。

片恋スパイラル

片恋スパイラル

私立ルドビコ女学院

サンモールスタジオ(東京都)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しくて、そして・・・
楽しくて、そして切ない物語。
公演全体の構成は同じフォーマットを辿っているが、その中で語られる物語には余計なものは無く、かなり繊細に描かれている。永遠の片恋、ですか・・・。
歌や踊りのクオリティには磨きがかかり、本当によく練習したのだろうと想像させる。この懸命さがルドビコの魅力のひとつであろう。
前作の主人公”最凶ガール"が良い感じで絡んでくるのも良かった。

ネタバレBOX

私の観た回では、HRのダメ出しの斬れ味がいまひとつだったような気がしました。本編とは関係ありませんが、これが結構大きなウェイトを占めてますので。
【全公演終了しました。ありがとうございました】カムバック!矢板のガールズ♪

【全公演終了しました。ありがとうございました】カムバック!矢板のガールズ♪

らちゃかん

小劇場B1(東京都)

2014/09/10 (水) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

素直でわかりやすい作品
ホームコメディに青春ドラマ、そこにトンデモ話を加えたハートウォーミング系(こう書くと想像しづらいが・・・)。過去と現在を行き来するが、構成がシンプルなのでわかりやすい。
役者さん達の演技は安定感あり。
全体として少しおとなしい印象を受けたが、他の作品がどうだったのか気になるところ。

ネタバレBOX

キジはおいしい役どころ(キジなだけに?)。

ラストは、できれば生歌が聴きたかった。
ゲキミックス!

ゲキミックス!

劇団milquetoast+

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

仮面ライダーと春
劇団ロンドン坊や 「男の子の「みんな」は仮面ライダーになれない」・・・
体の動きのキレが良く、殺陣がキマッている。相当、練習したのだと思う。
役者を3人に絞り、シンプルな構成にしたのは正解。
演技がしっかりしており、良かった。

劇団milquetoast+ 「春」・・・
すごい量のセリフ。それを動きながら淀みなく語るのは見事。
役者陣は役にはまり、皆良く演じていた。
長野氏の台本は、人の業を考えさせられる。

ゲキミックス!

ゲキミックス!

劇団milquetoast+

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

マネキンと夏
1ステージで2作品上演。傾向の異なる2本を見比べるのが楽しい。

スピニングチョーク 「マネキン」・・・
店を守るために奮闘するマネキン。それに対する店長の反応があと一歩。
マネキンが動くことにもっと驚いたり、最後にマネキンたちがああなることにもっと情緒的に反応していれば・・・。少しあっさりし過ぎたかもしれない。

劇団milquetoast+ 「夏」・・・
発想の突拍子の無さが面白い。そして、こういう台本は私には書けない。
主役の相良さんの演技は安定感抜群。

解散

解散

江古田のガールズ

本多劇場(東京都)

2014/08/05 (火) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

本多劇場愛
観劇からずいぶん時間が経ってからの投稿で申し訳ないです。

江古田のガールズさんは初見。歌謡ショーのようなことをやっていたとのことで、楽しい舞台であった。平日の2日しか借りられなかったのであろうか、小劇場演劇の憧れの地・本多劇場への愛があふれる作品。うらやましい。

ネタバレBOX

制作の話と言いながら、演出家がするような苦労を制作の人がやっているのは違和感があった。そのような劇団もあるのだろうか・・・?
いぶかりぼうや

いぶかりぼうや

劣等星人

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

意外なシュールさ
本番観られないので、無理言ってゲネを観させてもらった。
シュールなフランス映画(ルイス・ブニュエルとか)みたい。会話が微妙にズレた会話劇。作者はそのような意図は無かったかもしれないが、シュールさを更に追究すれば、他の劇団には無い独自の世界を作れるであろう。
旗揚げで色々苦労したであろうが、頑張って欲しい。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★

結果
千秋楽に観劇。もはやPMC野郎は小劇場に収まり切れない。連日満員の盛況は実力に見合った結果なのだろう。
あらん限りの要素を詰め込み、笑いと涙の両方を追求し、これだけの作品に作り上げられる吹原氏の手腕。それに応える役者陣。PMC野郎の天下は当分続きそうである。

ネタバレBOX

ゴルバチョフの最期がややわかりにくかったのが唯一の惜しい点。(シヅ子をかばって爆弾をくらった、とかならわかりやすかった)
夏といえば! に捧げる演劇儀式 〜愛と絶望の夢幻煉獄〜(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

夏といえば! に捧げる演劇儀式 〜愛と絶望の夢幻煉獄〜(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)

宗教劇団ピャー! !

pit北/区域(東京都)

2014/07/09 (水) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★

アングラだった
がっつりとアングラであった。
劇団初見のため毎回こうなのかは判断できないが、宗教劇団の名の通り、いささか新興宗教じみたテイストの演出。演劇という枠組みを破壊しようとする試みは昔からあったような既視感をおぼえるものの、とにかくやりたいことをやってやろうという姿勢はたいしたもの。どこからそのモチベーションが湧くのか知りたい。

ネタバレBOX

ゲスいネタを仕込むという噂は聞いていたが、衣装の下に仕込んであったペニバンを外してハンガーにかけるとは、どれだけの観客が気づいたであろうか。
BoyZ talk Zero~Illegal Function Call ・ BoyZ talk Ⅳ~導かれしクズ達

BoyZ talk Zero~Illegal Function Call ・ BoyZ talk Ⅳ~導かれしクズ達

劇団YAX直線

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★

予想外の面白さ
よもやこんな面白いものを観せて頂けるとは、全くの予想外。小さめの舞台で大道具類は一切無しの素舞台。そこで役者だけが元気いっぱいに弾けまわり、話の内容も「あの娘が好きだ」だのごくごくくだらないもの。なのに単なる大味な芝居にならず、実は結構繊細でしっかりとした演技を随所に入れてきて、観る者の心を揺さぶる。これは本当に見事だと思う。

ネタバレBOX

リアル現役女子高生を女子高生役に起用するという卑怯な手は使っているが、魅力的でリアルな芝居を引き出していて、文句の言いようが無かった・・・。
ブラインドタッチ

ブラインドタッチ

ラズカルズ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

渾身
主演の手塚けだま氏、渾身の演技。主人公の切なさ、必死さがストレートに伝わってくる良い芝居であった。佐藤宙輝氏のAV男優役も良い。総じて、役者陣の演技、リアルな人間の描き方が良かった。
突拍子も無い話がありながらも話の展開に無理が無く、じゅうぶんに説得力のある物語。このような台本はなかなか書けるものではない。
さりげなく映像の技術が凄い(演技と映像を見事にシンクロさせていた)のだが、よくよくクレジットを見ると舞台芸術集団”地下空港”の人が関わっており、納得した。

ネタバレBOX

角膜移植は眼球全体を取り出すわけではないのに、なぜ義眼?と疑問に思ってしまった。
片目での運転も免許の更新が出来ないのではと思って調べてみたら、片目視力0.7でOKであった・・・
吾が魂の八犬伝

吾が魂の八犬伝

劇団ギルド

明石スタジオ(東京都)

2014/06/26 (木) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

役者は板の上に立ちたいもの
芝居の中の世界と、それを演じる大衆演劇を取り巻く世界のリンクがよく描けた面白い台本。再演ということもあり、昭和11年を舞台にしながら現代でも通じる内容になっており、出演者たちの頑張りも含めて良い公演であった。
役者というのは板の上に立ちたいという痛切な思いを抱いているのである。

ネタバレBOX

色々な役者さんが良い所を出していたが、特に北村りささんの立ち姿が良かった。
『カナタ』

『カナタ』

劇団光希

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/06/25 (水) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★

人柄の良さが表れる
全体的に人柄の良さが滲み出たような舞台。海の男達の話ではあるものの、そこに絡む女達も皆、表面上は悪ぶりながらも根は良い人ばかり。劇団のカラーとして暖かさが前面に出ており、主宰や劇団員の方々の人柄の良さが表れているのかと思う。
2時間という尺は若干長く感じたものの、登場人物たちの変化を表現するためにある程度は必要。途中、展開がスローになった箇所がもう少しテンポよければ、より観やすくなったかと思う。

ネタバレBOX

船の上での役者さんの動きがやや硬くなっていた。舞台美術の作り、構造の影響もあるかもしれない。
渇望フラッシュバックサマー

渇望フラッシュバックサマー

劇団ロンドン坊や

APOCシアター(東京都)

2014/06/19 (木) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

欲張り全開
あらすじの文章は混沌としていたが、実際に観劇すると本当に混沌とした中から開始。それが徐々に”あっちの世界”と”こっちの世界”(どっちがどっちかはこの際どうでもよい)の話になり、やがては強引なまでにハートウォーミングの世界へ。こうした人情噺に弱い身としては、急所を突かれた形である。
時事ネタやダンスまでぶっ込んで、やりたいことを残らずやり尽くすという、欲張り全開な作品。

ネタバレBOX

前説で上演時間は120分と予告されていたが、実際には110分くらい。もしかすると展開が速く進んだのかもしれない。観ている側からすると、あと10分ほど尺を詰めたほうが観やすかったかもしれない。
Not Equal ≠

Not Equal ≠

劇団 FIREBALL

TACCS1179(東京都)

2014/06/13 (金) ~ 2014/06/16 (月)公演終了

この世に悪も正義も無い
ファンタジーでありながら、そこに抗争劇、陰謀、裏切りなどを盛り込んだ作品。
架空の世界を舞台にしているが故、説明の為の台詞が多くなってしまったのは避け難いことで、更に物語が進むと登場人物が心変わりしたりもするので、その瞬間瞬間の人物の感情を的確に把握するのはなかなか難しい。
言葉による説明のみならず所作・動作でいかに説明するかは、演劇表現自体のの課題として残り続けるであろう。

ネタバレBOX

観劇に際しては基本的に前提知識無しで観るようにしているため、入り組んだ設定の今作品を観始めると、最初はあれこれ想像を巡らせることになる。そのため各登場人物どうしの人間関係や組織・集団の目的・特性などは最初はよくわからず、徐々にわかってくるものであり、その過程で非公的機関の治安組織ラウフルが最も興味を引く対象となる。当然、この物語はラウフルを中心に回っていくことになる。
表面上は”正義”の具現者であるはずのラウフルが黒幕的役割を与えられることによって、今作品の基本的スタンス、すなわち「この世に絶対的な悪や正義は無い」ということを明確に表している。
サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

変わらぬクオリティ
変わらぬクオリティで芝居を作られるのが凄いです。今回も、あまり取り上げられることのない史実を題材に、濃密な世界が広がります。役者さんの演技は言うことなし。抜群の安定感です。
ただ、上演時間2時間15分という長さもさることながら、クライマックス(私としてはセルゲイの正体がわかるところが一番の盛り上がりでした)の後が長く続いたという印象です。これまでの作品と違い、強烈なインパクトのある登場人物がいなかったから、そのように感じたのかもしれません。

ネタバレBOX

時代は変われど、いつの世も人間の”業”が不幸を作り出すと思いました。
毒舌と正義

毒舌と正義

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/06/06 (金) ~ 2014/06/12 (木)公演終了

満足度★★★★

さすがという感じ
別に教育界の問題を捉えて云々といった内容ではなく、とある教師の意地の物語。修学旅行の宿泊先で起こった事件と、主人公の教師にまつわる案件が次第に絡まっていきます。
丁寧でしっかりとした台本、きちんとした演技、作りこまれた舞台美術など、高いレベルで見事です。さすが実績のある方々の芝居です。

惜しかったのは、肝心な所で台詞を噛むのが散見されたこと。自然な噛み方ならよかったのですが、ちょっと目立ってしまいました。とはいえ観劇したのが初日だったので、二日目以降は無くなると思います。

ネタバレBOX

生徒の起こした二つの事件が最後に阿久津教諭に結びつく展開は見事でした。ただ、教頭が人事権を持っているかのような描写は疑問符が付きます。体制側の人間として教頭しか出せなかったのでしょうが、本当は理事とかになるのでしょう。

複数の場所を同時に描写する手法は最近よく見かけますが(私がたまたま見るのか?)、惜しいと思ったのは鬼海教諭が途中から入って来たこと。どうせなら最初からベッドに寝ていたほうが、統一が取れました。

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