
「タラとレバ」
劇団milquetoast+
あさくさ劇亭(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
東京バージョン
東京公演の東京バージョンを観劇(?普通だ)。
ラストシーンを加えたことにより全体のまとめを図ったわけだが、そういう意味では最も観やすいバージョンであった。
タラとレバの設定と演技が世界観に合っていたように思う。

「タラとレバ」
劇団milquetoast+
あさくさ劇亭(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
茨城バージョン
東京公演の茨城バージョンを観劇(ややこしい)。
タラとレバという不思議な存在が主人公の意識の底をかき乱す。加えてチノセイの正体が明かされるまでの過程を各バージョン独特の手法で語られる。
フィクションとノンフィクションの境目が見られたが、その処理がし切れていない部分があり、ややわかりにくくなったと思う。

Midsummer Nightmare
明治大学シェイクスピアプロジェクト
アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)
2016/11/11 (金) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
良かった
この明治大学シェイクスピアプロジェクト、昨年はちょっとどうかなという部分があったのだが、今年は良かった。
アカデミーホールという大きな舞台で、学生でありながらこれだけ高いクオリティの芝居を見せられるというのは凄いです。ステージマイクを使っているとはいえ、発声はしっかりしているし、ほとんど噛まない。相当稽古を積んでいるものと推察されます。そして喜劇がきちんと喜劇として成立している。これはなかなか出来ることではありません。
訳詞も学生の手で行われているとのことで、シェイクスピアの持って回ったややこしい言い回しを、よく日本語の演劇にふさわしい訳をしたものだと思いました。

66号線
早稲田大学演劇研究会
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2016/11/04 (金) ~ 2016/11/08 (火)公演終了
満足度★★★★
よくできてます
劇研の舞台は初めて観ましたが、良かったです。しっかりと作られており、役者さんの演技も申し分ありません。素早い切り替えや場転など、演出面でかなり研究されていることが見て取れます。

治天ノ君【次回公演は来年5月!】
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2016/10/27 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★
意義深い作品
偶然、明治節(11月3日)での観劇となりました。
変わらずのクオリティの高さで、感服することしきりです。特に明治天皇の演技が素晴らしい。(全員、うまい役者さんではありますが)
初演の時よりも大きな劇場での上演となって、役者さんとの距離が離れてしまったのが残念。じっくり見せる演技なので、小劇場のほうがもっと良かったな、と思いました。デハケの多い芝居なので、動線も長くなりましたし。
ともあれ、皇室、特に大正天皇を描いた作品は希少であり意義深く、今後も繰り返しの再演を望みます。

根本宗子 特別企画「実演劇販売」
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエShinQs B1-5F(東京都)
2016/10/27 (木) ~ 2016/11/02 (水)公演終了
「ムートンブーツ」観劇
母親に自分の欲しい靴を直接ねだらず、間接的にどうこうしようという話。
劇場の中でやる演劇と違い、オープンな場所、公衆の面前という形で上演されるので、ブラックな表現は出来なかったと思いますが、娘役・長井短さんの存在で何か裏があるなと思わせたのは良かったです。

根本宗子 特別企画「実演劇販売」
渋谷ヒカリエ
渋谷ヒカリエShinQs B1-5F(東京都)
2016/10/27 (木) ~ 2016/11/02 (水)公演終了
「ストール」観劇
大胆な柄のストールを買うかどうか迷う主婦に、モデル風の女が絡まれるという話。軽い感じのお芝居で、TVショッピングのようなぎゅうぎゅう詰め感はありませんでした。商品の魅力をもっと前面に押し出したほうが”実演販売”っぽくなったのかなとは思いました。
とはいえ、実店舗の中でいきなり始まるお芝居は人の目を引きますので、演劇の裾野を拡げるという意味では良い企画かと思います。

フェス
ゆうめい
スタジオ空洞(東京都)
2016/10/19 (水) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
思いのほか色モノではなく
面白かった。色モノかと思いきや、真っ当な芝居で、意外であった。
演技が自然で、かなり奇妙な人物設定に説得力を与えていた。
空間を上手に利用していたり、話の展開が無理無かったりと、演出のセンスが良かった。役者も魅力的。

遠い国から来た、良き日
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/10/14 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
前半はテンポ良く、後半が・・・
中学生が主体ということで、若い演者さんが多く出ています。動きのキレ、演技のキレが良く、キビキビとした動きは好感が持てました。
前半はテンポ良かったのですが、中盤以降がスローになり、リズムが崩れたのが惜しかった。重いテーマを重く描くのがストレート過ぎ、観ていて少し辛かったです。

HON GURE
劇団くりびつてんぎょう
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/10/13 (木) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★
つか的ヤクザもの
舞台装置は無く、黒幕を貼っただけの素舞台で30人近くのキャストが動き回るのはなかなかの迫力。全編通して力みなぎる演技を続けた役者さん達、お疲れになったと思います。主役の木崎氏は、いかにも主役といった感じで良かったです。和田氏の的確なツッコミも良いテンポを生み出していました。
始めのうちはコメディなのかシリアスなのか、どんな方向性を持った芝居なのかよくわかりませんでしたが、徐々に「あ、これは、つかこうへいを演っているのか」と合点がいきました。惜しいのは、つか作品と違って抑圧された者たちの悔しさや情念があまり表現されていなかったこと。勢いだけで押すのではなく、そのあたりが考慮されればもっと良かったです。

ひずむ月【本日千秋楽!当日券若干あり】
劇26.25団
OFF OFFシアター(東京都)
2016/10/12 (水) ~ 2016/10/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
隙が無い。見事
見事。素晴らしかった。
役者さんは上手いし、演出も洗練されていて非常に良い。
これまで割と暗めの作風が多かったと感じるが、本作は明と暗、適度なバランスが保たれていて観ていて心地よい。テンポの緩急など非の打ち所がなく、2時間という長い尺でも退屈しなかった。作・演出の杉田鮎味氏の才能に脱帽。お若いのに、何故こうも昔のことに詳しいのか不思議。
技術面でも、特に音響が優れていた。照明もシンプルな構成なのに美しく見せていた。

櫻の園2
劇団ガソリーナ
ザムザ阿佐谷(東京都)
2016/10/04 (火) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
予想外に良い芝居
思いもかけない、良い芝居でした。
人により好みは分かれるのでしょうが、かつての小劇場演劇っぽい雰囲気は私の好みでもあり、自然な演技の部分と劇中劇芝居の部分の差がはっきりしているのが良かったです。
最初は、ちょっと声が小さいかなと思ったものの、それが無理のない演技となっており好感が持てました。
久々に演劇を”楽しい”と思える舞台でした。

夏の終わりサーキュレーション
劇団テアトルジュンヌ
立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)
2016/10/01 (土) ~ 2016/10/04 (火)公演終了
満足度★★★
ビジュアル面で成功
やはり印象に残ったのはヒナコのビジュアル。物語の核を成す人物だけに、横溝正史ばりのメイクは効果的。
惜しいのは、ミステリーっぽい展開になりながらも謎があっさりしていたこと。謎が深まっていく過程や、それに対する各登場人物のリアクションにリアリティが欲しかった。

冥途
ピタパタ
調布市せんがわ劇場(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
構成が見事
構成が良かった。
短編小説を切り貼りしたとのことだが、全体として見事にまとめあげられていた。
役者さんの演技も違和感無く、かなり工夫されているものと見受けられる。テンポが一定にならないように随所でアクセントがあり、観ていて退屈しない。

バックトゥ・ザ・舞台袖
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/09/23 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
”熱い思い”か?
舞台袖で巻き起こるドタバタ劇ということでしたが、BIG THREE THEATERという大きな舞台、二十数名という大勢のキャストで、それなりに楽しめた舞台であったと思います。タイムスリップものはあまりにも多いので、そこに独創的な”何か”が必要になるわけですが、それはこの作品では”舞台人の熱い思い”ということなのでしょう。それが一般観客の目にどう映るのかは気になるところです。

楽しい東京オリンピック
宇宙論☆講座
ラ・グロット(東京都)
2016/09/03 (土) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇はウソ
そう、演劇はウソなのです。それをこんな形で、ここまで痛快に見せてくれたことに脱帽。
もはや演劇と呼べるのかどうかわからない、ぶっ飛んだ内容のお芝居でしたが、台本は素晴らしい。切なくて、意外にイイ話でした。

【公演終了】CONNECT 『ご来場ありがとうございました!』
劇団C2
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
大がかりです。話は理解しづらいですが
キャストも多く、ダンスやら殺陣やらあって、大がかりな舞台でした。
当日パンフも読まず前提知識無しで観たため細かい設定がわからず、何がどうなっているのか話がよくわかりませんでした。ファンタジーでは、物語の世界や構造を説明するのが困難だということが改めてわかりました。
各登場人物の目的が頻繁に変わるので、それもまた理解を難しくしている一因なのかと思います。

ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。
劇団milquetoast+
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了
説得力
エピック編を観劇。そもそもカオスで破綻しかかった話をともかく強引に進め、役者の熱量でラストまで持って行きました。かつての小劇場演劇のテイストがあり懐かしくも感じましたが、作者の言いたいことが明確になっている分、昔とは様相が異なるようです。芝居は説得力が肝要、ということを改めて感じた次第です。

ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。
劇団milquetoast+
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了
現実と非現実と
初日、リリック編を観劇。
思ったより話がまとまっており、観やすい作品になっていました。
若干、話がわからなくなる部分はあったものの、現実と非現実の交錯がうまく表現できていました。役者さん、皆それぞれ懸命です。

モナ美
東京あたふた
APOCシアター(東京都)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
長い月日を感じさせるには
50年という月日を感じさせるのは、なかなか難しいものだなと思いました。
登場人物どうしの関係性がもっとわかりやすく表現されていると、もっと良かったと思います。