忍守シン(しのもり しん)の観てきた!クチコミ一覧

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天使の決断

天使の決断

ザレ×ゴト

劇場MOMO(東京都)

2016/12/16 (金) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

鑑賞日2016/12/18 (日)

境界線はどのあたりか
ザレゴトさんは2014年以来2度目の観劇。その時とは作風が変わったように感じます。基本ファンタジーなのですが、現実世界に起こり得る話を織り交ぜて…なんでしょうとは思いつつ、その境界線をどこに引きたいのが曖昧で、やや理解が難しくなっていたかと思います。
ともあれ、出演していた女優さん達が可愛いのは大きなアドバンテージでした。

ネタバレBOX

村の人々は天使なのか人間なのかよくわかりませんでしたが、色々と設定上の疑問が沸いてしまい、登場人物達に感情移入できなかったのが残念です。
・下界に降りることが人々を助けることになるのは何故?天使の特殊能力があるのだろうか?
・イノシシを捕って食べるのは何かの暗喩?
・イシダは何故、「先生」と呼ばれてる?学校の先生?説明は無かったと思うのですが…
・あずきの母とシルビアは騙るのですが、さすがに父親が居なくて、それに関するエピソードが無いのは変かなと。「お父さんって、どんな人?」とか訊きそうになるのでは
その頃の僕ら

その頃の僕ら

演劇ユニット「クロ・クロ」

cafe&bar 木星劇場(東京都)

2016/12/17 (土) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

鑑賞日2016/12/18 (日)

不思議な感覚
小劇場演劇らしいシュールさで、不思議な感覚のお芝居でした。
2つの話が並行して進みますが、それらのリンクの仕方にもう一工夫あると良かったかと思います。

ネタバレBOX

力作ではありましたが、幾つか気になる点はありました。
・時計は2つあったのか?後半で、せせらぎが青いバンドの時計をしていたが・・・
・「老人」という役の方が老人ぽくはなかった
・母の髪を留めるヒモがキラキラ光るもので、かつ肌ツヤも若かったので、老いた母親には見えない。設定上はどうだったのだろう?
・結局、母はせせらぎだったのか?そうだとするとやや唐突
みんな今まで本当にありがとう!

みんな今まで本当にありがとう!

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★

終わりを迎える
12月は卒業公演ということで、この内容になったのでしょう。終わりを迎える前の群像劇。力作でした。
ただ、ちょっと尺が長かったので、もう少し詰めたほうがよかったかと思います。

ネタバレBOX

シーンとシーンの転換が切れてしまっているので、それが繋がってたほうが流れがスムースになったのではと思いました。
元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元天才子役【いよいよ千秋楽!当日あります!】

元東京バンビ

スタジオ空洞(東京都)

2016/11/25 (金) ~ 2016/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

変な登場人物たちなのに説得力がある
初日を観劇。なんと言っても加藤さんの頑張りが凄かったが、キャスト全員濃いキャラを演じていて全体としても良かった。どう見ても非現実的なおかしな登場人物たちなのに、演技が自然で説得力がある。アダチさんはかつてと比べて作風が変わってきており、かなりの研究の跡が見受けられる。

こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~

こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~

ポップンマッシュルームチキン野郎

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

観客の大半が女性になっていた
千穐楽を観劇。この作品は前回の再演を観ているが、大幅改変し設定も役柄も変わっているので新しい作品のように観ることができた。そして面白い。
一見、馬鹿なことをやっているように見えて、実はよく練られた緻密なギャグの応酬と、それを笑いや涙に昇華させる卓越した役者陣の演技力があるからこそ、この劇団は人気を維持することが出来るのだろう。
それにしても観客のほとんどが女性というのは驚いた。下ネタ満載なのに。

終演後のイベント、ポップンダイナマイトも含めて高評価。

ネタバレBOX

吉田さんが良かったです。
「タラとレバ」

「タラとレバ」

劇団milquetoast+

あさくさ劇亭(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

東京バージョン
東京公演の東京バージョンを観劇(?普通だ)。
ラストシーンを加えたことにより全体のまとめを図ったわけだが、そういう意味では最も観やすいバージョンであった。
タラとレバの設定と演技が世界観に合っていたように思う。

ネタバレBOX

MVPはタラ役のカンボさん。
主人公の役者さんは表情があまり変わらなかったので、感情との整合性が見えにくかった。
「タラとレバ」

「タラとレバ」

劇団milquetoast+

あさくさ劇亭(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

茨城バージョン
東京公演の茨城バージョンを観劇(ややこしい)。
タラとレバという不思議な存在が主人公の意識の底をかき乱す。加えてチノセイの正体が明かされるまでの過程を各バージョン独特の手法で語られる。
フィクションとノンフィクションの境目が見られたが、その処理がし切れていない部分があり、ややわかりにくくなったと思う。

ネタバレBOX

一般観客向けには、内輪ウケの部分をもう少し刈り込んだほうが良いと思う。
主人公は本当にスベるのではなく、もっと頑張って貰いたかった。
Midsummer Nightmare

Midsummer Nightmare

明治大学シェイクスピアプロジェクト

アカデミーホール(明治大学駿河台キャンパス)(東京都)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった
この明治大学シェイクスピアプロジェクト、昨年はちょっとどうかなという部分があったのだが、今年は良かった。
アカデミーホールという大きな舞台で、学生でありながらこれだけ高いクオリティの芝居を見せられるというのは凄いです。ステージマイクを使っているとはいえ、発声はしっかりしているし、ほとんど噛まない。相当稽古を積んでいるものと推察されます。そして喜劇がきちんと喜劇として成立している。これはなかなか出来ることではありません。
訳詞も学生の手で行われているとのことで、シェイクスピアの持って回ったややこしい言い回しを、よく日本語の演劇にふさわしい訳をしたものだと思いました。

ネタバレBOX

やはり、パックが中心でした。そしてパックの演技が盤石なものであったがゆえに、この舞台は引き締まったものになったと思います。
66号線

66号線

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2016/11/04 (金) ~ 2016/11/08 (火)公演終了

満足度★★★★

よくできてます
劇研の舞台は初めて観ましたが、良かったです。しっかりと作られており、役者さんの演技も申し分ありません。素早い切り替えや場転など、演出面でかなり研究されていることが見て取れます。

ネタバレBOX

少し残念だったのは、冒頭とラストがうまく繋がっていないように見えたこと。交通事故死を思わせるSEで始まるのに、ラストは何だったのか…
タイトルのルート66も、単に「アメリカに行きたい!」という気持ちだけでは必然性が無いような…。いじめに続く殺人ともうまく連動していないようですし。
もう一歩、台本が練られていたらもっと観やすいものになったかと思います。

あと、できれば当日パンフには配役表が欲しいです。どの役者さんがどの役を演ったのか知りたいところです。
治天ノ君【次回公演は来年5月!】

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

意義深い作品
偶然、明治節(11月3日)での観劇となりました。
変わらずのクオリティの高さで、感服することしきりです。特に明治天皇の演技が素晴らしい。(全員、うまい役者さんではありますが)
初演の時よりも大きな劇場での上演となって、役者さんとの距離が離れてしまったのが残念。じっくり見せる演技なので、小劇場のほうがもっと良かったな、と思いました。デハケの多い芝居なので、動線も長くなりましたし。
ともあれ、皇室、特に大正天皇を描いた作品は希少であり意義深く、今後も繰り返しの再演を望みます。

根本宗子 特別企画「実演劇販売」

根本宗子 特別企画「実演劇販売」

渋谷ヒカリエ

渋谷ヒカリエShinQs B1-5F(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/11/02 (水)公演終了

「ムートンブーツ」観劇
母親に自分の欲しい靴を直接ねだらず、間接的にどうこうしようという話。
劇場の中でやる演劇と違い、オープンな場所、公衆の面前という形で上演されるので、ブラックな表現は出来なかったと思いますが、娘役・長井短さんの存在で何か裏があるなと思わせたのは良かったです。

ネタバレBOX

本編とは関係ありませんが、根本氏が使っていた拡声器が気になります。どこに売ってるんだか。
と思って調べてみたら、それらしいのがAmazonでも売っていました。
根本宗子 特別企画「実演劇販売」

根本宗子 特別企画「実演劇販売」

渋谷ヒカリエ

渋谷ヒカリエShinQs B1-5F(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/11/02 (水)公演終了

「ストール」観劇
大胆な柄のストールを買うかどうか迷う主婦に、モデル風の女が絡まれるという話。軽い感じのお芝居で、TVショッピングのようなぎゅうぎゅう詰め感はありませんでした。商品の魅力をもっと前面に押し出したほうが”実演販売”っぽくなったのかなとは思いました。
とはいえ、実店舗の中でいきなり始まるお芝居は人の目を引きますので、演劇の裾野を拡げるという意味では良い企画かと思います。

フェス

フェス

ゆうめい

スタジオ空洞(東京都)

2016/10/19 (水) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★

思いのほか色モノではなく
面白かった。色モノかと思いきや、真っ当な芝居で、意外であった。
演技が自然で、かなり奇妙な人物設定に説得力を与えていた。
空間を上手に利用していたり、話の展開が無理無かったりと、演出のセンスが良かった。役者も魅力的。

ネタバレBOX

ミケの粘土もあったというのは、なかなか衝撃的でした。
遠い国から来た、良き日

遠い国から来た、良き日

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/10/14 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★

前半はテンポ良く、後半が・・・
中学生が主体ということで、若い演者さんが多く出ています。動きのキレ、演技のキレが良く、キビキビとした動きは好感が持てました。
前半はテンポ良かったのですが、中盤以降がスローになり、リズムが崩れたのが惜しかった。重いテーマを重く描くのがストレート過ぎ、観ていて少し辛かったです。

ネタバレBOX

後半、場転だけがテンポ良くなってしまい、本編とのバランスを欠いたように思います。
あと、ISISの兵士たちの描写が温いように感じました。日本の若者が演じているので難しいかとは思いますが、彼らの殺気が必要だったと思います。銃を撃つ時も、棒立ちでは反動に耐えられないはずです。
HON GURE

HON GURE

劇団くりびつてんぎょう

ウッディシアター中目黒(東京都)

2016/10/13 (木) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

つか的ヤクザもの
舞台装置は無く、黒幕を貼っただけの素舞台で30人近くのキャストが動き回るのはなかなかの迫力。全編通して力みなぎる演技を続けた役者さん達、お疲れになったと思います。主役の木崎氏は、いかにも主役といった感じで良かったです。和田氏の的確なツッコミも良いテンポを生み出していました。
始めのうちはコメディなのかシリアスなのか、どんな方向性を持った芝居なのかよくわかりませんでしたが、徐々に「あ、これは、つかこうへいを演っているのか」と合点がいきました。惜しいのは、つか作品と違って抑圧された者たちの悔しさや情念があまり表現されていなかったこと。勢いだけで押すのではなく、そのあたりが考慮されればもっと良かったです。

ネタバレBOX

内輪ネタは、その劇団をよく知らない観客にとっては理解しづらいです(私もそうです)。ギャグネタのしつこさも、ある程度に抑えないと観ているほうは疲れてしまいます。
ひずむ月【本日千秋楽!当日券若干あり】

ひずむ月【本日千秋楽!当日券若干あり】

劇26.25団

OFF OFFシアター(東京都)

2016/10/12 (水) ~ 2016/10/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

隙が無い。見事
見事。素晴らしかった。
役者さんは上手いし、演出も洗練されていて非常に良い。
これまで割と暗めの作風が多かったと感じるが、本作は明と暗、適度なバランスが保たれていて観ていて心地よい。テンポの緩急など非の打ち所がなく、2時間という長い尺でも退屈しなかった。作・演出の杉田鮎味氏の才能に脱帽。お若いのに、何故こうも昔のことに詳しいのか不思議。
技術面でも、特に音響が優れていた。照明もシンプルな構成なのに美しく見せていた。

櫻の園2

櫻の園2

劇団ガソリーナ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2016/10/04 (火) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

予想外に良い芝居
思いもかけない、良い芝居でした。
人により好みは分かれるのでしょうが、かつての小劇場演劇っぽい雰囲気は私の好みでもあり、自然な演技の部分と劇中劇芝居の部分の差がはっきりしているのが良かったです。
最初は、ちょっと声が小さいかなと思ったものの、それが無理のない演技となっており好感が持てました。
久々に演劇を”楽しい”と思える舞台でした。

ネタバレBOX

まさかシン・ゴジラをネタに使うとは思いませんでした。

トイレットペーパーの演出といい、体験としての演劇が良かったです。

開演時間通りに始めるのが大事、ということに激しく同意。
夏の終わりサーキュレーション

夏の終わりサーキュレーション

劇団テアトルジュンヌ

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/04 (火)公演終了

満足度★★★

ビジュアル面で成功
やはり印象に残ったのはヒナコのビジュアル。物語の核を成す人物だけに、横溝正史ばりのメイクは効果的。
惜しいのは、ミステリーっぽい展開になりながらも謎があっさりしていたこと。謎が深まっていく過程や、それに対する各登場人物のリアクションにリアリティが欲しかった。

ネタバレBOX

身体の使い方とか意識の向け方とか、演技面での課題が多かったと思います。
冥途

冥途

ピタパタ

調布市せんがわ劇場(東京都)

2016/09/30 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

構成が見事
構成が良かった。
短編小説を切り貼りしたとのことだが、全体として見事にまとめあげられていた。
役者さんの演技も違和感無く、かなり工夫されているものと見受けられる。テンポが一定にならないように随所でアクセントがあり、観ていて退屈しない。

ネタバレBOX

大きな劇場の広い舞台だったがため、デハケの際の動線に少し無理があったように見えた。もう少し狭い舞台なら、もっと良かったように思う。
バックトゥ・ザ・舞台袖

バックトゥ・ザ・舞台袖

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/09/23 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

”熱い思い”か?
舞台袖で巻き起こるドタバタ劇ということでしたが、BIG THREE THEATERという大きな舞台、二十数名という大勢のキャストで、それなりに楽しめた舞台であったと思います。タイムスリップものはあまりにも多いので、そこに独創的な”何か”が必要になるわけですが、それはこの作品では”舞台人の熱い思い”ということなのでしょう。それが一般観客の目にどう映るのかは気になるところです。

ネタバレBOX

大きな劇場という設定とはいえ、舞台袖があんなに広いの?とか、本番中は暗くなるのであんな派手に立ち回りの稽古できるの?とか、色々疑問に思うところはありましたが、本物の劉備の登場はさすがに無理がありました・・・。

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