東京ノート
BeSeTo演劇祭
新国立劇場 特設会場(東京都)
2010/07/02 (金) ~ 2010/07/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
広大な空間に浮かぶ人間と人間の関係性
とにかく圧倒されました。観劇している間、これほど緊張を強いられる舞台は初めてでした。平田オリザさんの芝居を見たのはこれが初めてだったのですが、演劇というものが、決められた時間に決められた出し物を見せるといった枠組みを超えた、日常と繋がった空間であるということを思い知らされました。素晴らしかったです!
ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
野田秀樹が描いたオウム
野田秀樹さんが、オウム真理教をギリシャ神話を組み合わせつつ描いた作品。異色といってもいいほどとってもフラジャイルな作品でした。アナロジーで紡ぎ出される野田地図の時空も空間も吹っ飛ばす広大は世界に翻弄され、ゾクゾクしました。それにしても宮沢りえの好演ぶりが本当に見事でした。
忘却曲線
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
夏の気だるさ、匂い、記憶が詰まった作品
初めて青☆組の芝居を観劇しました。
お母さんから離れたみんなはこれからどんな人生を送っていくんだろうと思いましたが、
いや、ひょっとしたらお母さんは最初からみんなの記憶の中にしか存在していないのかもしれないとも思いました。
または、この話はは人の記憶ではなくて、この空間(場所)の記憶の話なのかもしれないとも思いました。
(そう考えるとこの話は「ゴドーを待ちながら」的なのかもしれません)
舞台美術、照明、音響ともすばらしく、また役者がみんな演技上手で、この世界観に引き込まれました。
どっぷり夏につかって一緒に夏の気だるさ、匂い、切なさといったものを追体験しました。
劇場を出て爽やかな気分になりました。こんな芝居は久しぶりです。