エモーショナルレイバー【ご来場ありがとうございました!】
ミナモザ
シアタートラム(東京都)
2011/01/20 (木) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
俄然興味が高まりました。
『視点 vol.1』にて「スプリー」を拝見し、あの40分間、特にラスト10分に詰め込むだけ詰め込んだ瀬戸山氏の脚本・演出に、とても惹かれました。
その場で『エモーショナル・レイバー』前回公演のDVDを購入したのですが、次の1月に再演が予定されている旨承り、DVDを封印して足を運ぶこととし、瀬戸山氏から前方席の方が伝わりやすいこともある旨告知があったので、早々に票券を手配し、現在当日を楽しみに待っております。
更に、1月18日深夜、重要な役でご出演と聞き及ぶハマカワフミエ氏より次のとおりツイートがありました。鍵がかかっていないツイートであり、誰でも見られることから、ネタバレには当たらないでしょう。
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■私の役は、はっきり言って目立ちます。だけど、エモーショナルレイバーは、本質的には歪んだ青春物語であり、男たちの群像劇だと私は思う。
■だけど、そんな男たちの話の中でラブストーリーを抜きにしてそこに居る二人しかいない女が背負うものの質量や比重が暗示するものは、紛れもなく瀬戸山美咲が女流作家である証だと思うし、その滲む乙女さがミナモザの色じゃないかとか、思う
■乙女は現実を見れません、いや本当は誰より見てるんだけど、それゆえにファンタジーに生きることを選ぶ、選びたがる。エモーショナルレイバー、あなたの目にはどう写るかしら。私には男の子の青春物語と、女の子の愛と救いの話に思えます。
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この3ツイートを拝見し、弥が上にも期待値は高まりました。
私は、女流作家の芝居よりも男流作家の芝居よりも何よりも面白い芝居が観たいと思っています。別に脚本家に子宮があろうが精巣があろうがどちらもなかろうが、ジェンダーが女だろうが男だろうがセクシュアリティがLGBTのいずれであろうが全く気になりません。作品によってその作家の子宮の存在やジェンダーが女であることが証立てられることになぞ、何の価値もないと思っています。
そこに、初日も間近に出演者から「女流作家」という一体どの時代の言葉なのかちょっと俄かには思い出せない単語が提示されました。当世稀に見る胸のすくような啖呵です。俄然興味が高まりました。2011年にどんな女流作家性を見せていただけるのか、心底楽しみになりました。
斯くも挑んで来られるのであれば、そもそもフライヤーに感情労働の例として、ホステスなどよりずっと相応しい売笑が掲げられていないということにも企みを感じます。きっとそのことを炙り出す仕掛けがあるものと、私も見逃しなきよう狙いすまして参ります。
男にしかできない感情労働を描くことにより、女にしかできない感情労働、両ジェンダーともにできる感情労働が、どのように逆に照射されてくるのか、本当に楽しみです。
期待度には4を付けるを恒とする私ですが、今回は5をつけます。
2011年年明け、見逃すことのできない一作になりましょう。
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
OFF OFFシアター(東京都)
2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
信頼のブランド
■作・演出・キャスティング全て実績あるハセガワアユム氏の手がける公演は信頼のブランドと言える。
■『視点vol.1』で「無い光」を観ていて、骨格が良作であることは確認済みであるため、「もう20分」が加筆されてどう熟しているかが大変に楽しみ。
■劇団エムキチビート所属、小劇場界の胡散臭い俳優・太田守信氏が当たり役だったと好評の『変な穴』、変奏版にて再登場に期待高まる。
■約2週間という(小劇場界ではおそらくの)ロングランが野心的で良い取組み。基礎票のリピーターと口コミによる尻上がりな評判とで、どこまで動員が伸びるのかも良い実験。
総じて買い推奨銘柄。故にレーティング4(強気修正含み)。
「空白(そらしろ)」たくさんのご来場ありがとうございました♪
劇団印象-indian elephant-
タイニイアリス(東京都)
2010/12/23 (木) ~ 2010/12/27 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
岩崎恵 大先生がご出演と聞いて
足を運ばせていただこうかなと思った次第。劇団ポップンマッシュルームチキン野郎の看板女優でして、同劇団の直近作『死なない男は二度寝する』に主演し玄人筋の評判も高かったと耳にしまして、ええ。私も観ましたが、玄人筋の受けが良いのも頷けるなあと。思い切りのいい豪快さとふとした隙に観る人の傍に滑り込んでくる繊細さを一瞬で切り替えられる、勘の良い女優さんで、各種方面から客演の実績も引合いも結構あるってことは期待できる証でしょうし。先物買いしておきます。
【HPにてDVD販売開始しました】ワールズエンドフライバイユーWORLD’s@END-Flyby:You 【HPにて楽曲無料配信中!!】
エムキチビート
シアターサンモール(東京都)
2010/12/08 (水) ~ 2010/12/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
加速を観に行く。
惹句の「加速オン。」「ボイジャーやカッシーニのやうに」なる記述から推し量るに、副題中"Flyby"とは"後方Swingby"を意味しているのだろうと思っています。
"You"に"Audience"が含まれるのであれば、こちらも速い公転速度を以て本公演の加速に助力仕りたく。
「しばらくできなくなる覚悟」を共にするためではなく、この劇団が重力の頸木を振り払い、彼方へと飛んでいく瞬間に立ち会うために、劇場に足を運ぶつもりです。
視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!
視点
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
その度胸、買った。
副題の『Re:TRANS』。
まず意気込みが素晴らしい。新しいスタンダードを切り拓こうという粋に感心するとともに、青山円形で長野里美さん、小須田康人さん、松重豊さんによる伝説の初演を観ている身としては、この副題を付けたコーディネーターの度胸を買う。
くさくさするようなこの憂世に、胸のすくような啖呵を切った侠気を買う。
それでは、お手並み拝見。