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宇宙戦争が始まったけれど、白井宏幸に守れるもんなんて大島優子の写真集くらいしかなかった

宇宙戦争が始まったけれど、白井宏幸に守れるもんなんて大島優子の写真集くらいしかなかった

エリーの晩餐会

IRORIMURA・プチホール(大阪府)

2015/02/14 (土) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★

まごうことなき変態の宴(笑)
2015年2月15日(日)
エリーの晩餐会『宇宙戦争が始まったけれど、白井宏幸に守れるもんなんて大島優子の写真集くらいしかなかった』@イロリムラ・プチホール

まず芝居は前節からすでに始まっている。
某大物演出家をリスペクトした扮装の谷屋さんによる前節。
これも、ひとつの芝居、つか屋さん劇場なのである。

場内いい感じにあったまったのかどうなのかわからない中、開演。
開場から客入れ中ずっと、舞台奥側に垂らされた薄物のカーテンの向こう側に、客席に背を向けて座るキャスト陣。
このカーテンの向こう側とこちら側を出入りするだけで、キャストははけることなくずっと舞台上に居ることになる。

舞台設定は、主役である白井宏幸の部屋の中、最初から最後までそれは変わることはない。
一人暮らしの推定ワンルームの一室で、この変態の極みかつ宇宙規模の壮大な話が繰り広げられるのである。

冒頭からラストまで、主役がビシッとしたスーツの上半身にトランクス一丁な下半身という姿だというだけでも、この芝居の変態度合いが知れようというもの。
トランクスのチョイスがね、安心のゆとりのあるサイズではなくピッタリサイズで、白井さんの太ももはマッチョむきむきなので、もうむちむちしてるのです。
そこもポイント。
そんなむちむちした姿で、あられもなくアクションしたりするのは、ドキドキ感効果狙いなのか、どこ向け需要なのか。
ラストあたりに、同じくトランクス一丁姿となった青木さんと相撲をとる場面があるのですが、もういっそ破けてしまえばいいとすら思う。
まぁほんとに破けてもしまうと、身も蓋もない感じになっちゃうので、そこはそう思わせるに留めていただくベスト判断でしたが。

イケメン担当で元ZTONの土肥さんを招いていることもあり、なかなか殺陣もカッコいい。
暗闇の中で三色のライトセイバーが輝く場面は、とても綺麗でした。
可愛い担当の栗田さんは、主宰でやってはるハンプトンコートでお馴染みなメイド姿。
全然メイドの役なわけではないのに(笑)可愛いは正義!
巷で大流行の壁ドン、このお二人でやられてまして、それがイケメンと可愛いのコンビだからそりゃもう様になるのですが、何故か笑える、二回観て二回とも吹いた。
そこで吹くあたりが、わたしの女子力のなさなのかもしれない…きゃ〜ってならないものな。

この芝居の中でジョーカー的なのが、青木さん。
どの芝居に出てても、お笑いが上手い!職人技!
でもまあ、父上役は良いとして、よもや優子役で出てくるとは思わなかったよ、いささかも優子ではなかったけれども。そのいっそ潔いまでの寄せなさ加減が最高。
優子と父上の扮装の転換とスタンバイを、全て舞台奥側の薄物カーテンの向こう側でやってるので、全てが見えてシュール過ぎてたまらなく笑える。
青木さんは地味に大活躍で、使い魔の役(?)も担当されてはって、その準備や片付けもすべからく薄物カーテンの向こう側で大公開で面白かった〜。

座組みの中で、冒頭のタイトルコール以降、終盤まで出てこない古川さん。
出番までのタメの時間の分までもという勢いで、出てきた瞬間からフルスロットル。
テンションの高さピカイチでした。爪痕残そうという気概もピカイチ。

隣人の下着ドロが魔族のプリンスで、大島◯子が地球を侵略せんとする宇宙人で、地球防衛軍がメイド服着てたり実は魔族だったり。
親子の話だったり、恋愛の話だったり、変態の話だったり。
めちゃくちゃスケールがでかくて、めちゃくちゃスケールが小さくて。
骨董無形で馬鹿馬鹿しくって、でも意外ときっちりした主張もあって。
60分程の比較的短めの舞台でしたが、盛り盛りに盛られた密度の高いおもしろい舞台でした!
キャスト陣の熱量が半端なかった。
こんなに全力投球な芝居そうそう観られないよってレベルでした。
こういう芝居は生がいいですね、DVD買ったけど、願わくば何度でも足を運んで観たい芝居。
また次のエリーの晩餐会も、楽しみにしてます!

マンガタリLIVE第10号~カミサマ~

マンガタリLIVE第10号~カミサマ~

マンガタリ編集部

天満天六・音太小屋(大阪府)

2015/02/07 (土) ~ 2015/02/07 (土)公演終了

満足度★★★

カミサマ
今回のタイトル「カミサマ」通り、漫画界の神様と呼ばれた一人の漫画家さんをフューチャー。
その漫画家さんの作品を合計6作、うちわたしが観られたのは4作品。

いや、時代がね時代なので、タイトルだけしか知らなかったり、タイトルすらも知らなかったり、全く読んだことないものばかり。
そういや~なんか短編集と、ファイアーなバード的なのしか読んだことなかったわ、と改めて気づき。
相変わらずな作品チョイスのセンスの良さに、神様の作品色々と読みたくなっちゃいました。
ファイアーなバードもそうだけれども、深いんですよね、テーマが。
人間の業に鋭利に斬り込んでいたり。
きっと今回の作品を選出するにあたり、編集長はかない研究されたであろうと思われるので、またお話し聞かせていただきたいと思います。

前半と後半の間には休憩タイムと称した余興タイムがあるのですが。
えぇ、もうあえて余興といっちゃうよ(笑)
そこで宣伝された出演者の今後の出演予定…八割がたすでに観劇予定に。
だってね、なかなかに豪勢なキャスティングだったのですよ!

本気でボーダーないなぁという印象な一明さん、どこいてもほんと芸達者で安定感。
ヒデシさん、やっぱり現場がどこであろうと変わらないのですね、というフリーダムさで(笑)座り芝居が基本のマンガタリで、自身の見せ場くるともれなくスタンディング、場内なんとなしにクララが立った状態。
竹中さん、このマンガタリの中に東京の劇団の女優さんまでいらっしゃるというバラエティーっぷり!
栗田さん、メイドしてても一人芝居してても漫画朗読してても、可愛いわ~リアルぴ◯こ。
よしぴろさん!主役だったわ!あれ始めから観たかったわ~!声がレインボーでキラッキラ☆

その1「午前5時、立岩展望台にて」

その1「午前5時、立岩展望台にて」

北川企画

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/02/03 (火) ~ 2015/02/04 (水)公演終了

満足度★★

自伝
カムヰヤッセン北川大輔さんの作演出による、北川大輔さんが演じる、北川大輔さんの話。

蟹と温泉で有名な城崎で作られたお芝居。
実際的にどれくらいの期間で製作されたのだろう?
ワークショップ公演の発表作品のような印象でした。

ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」になぞらえて、北川大輔さんの半生が語られる。
無邪気だった時代、神童となった時代、挫折した時代、演劇で救われた時代、そして30代を前にした現代。
もう途中からは、完全に「車輪の下」ではなくなり北川大輔さんの話で、北川大輔さんご自身でご自身を演じておられました。
いわゆるメタフィクションというもので、舞台の上で現実の北川大輔さんの人生が語られ、思いが語られ、虚構と現実というよりは、現実でした。

この文章中に一体何度「北川大輔さん」と書いたことか。
それくらい、丸ごと北川大輔さんそのまんまな舞台で、もう芝居という体裁すらとってなくて。
メタフィクションに寄りすぎていて、これは芝居を観に来たつもりで来たら、ちょっと違うかな?という感じでした。
普通に北川大輔さんという人物が、まんまそこにありすぎで。
もう少し舞台として昇華させたものが、観たかったかなと思います。

語られた人生は、演劇人の現実事情が生々しく、演劇人の方には胸に差し迫ったのではないでしょうか。
彼の人生や言い分には、大学時代の過ごし方、母親との接し方、同棲相手との付き合い方、物申したい部分も多々ありつつ。
でもそれは北川大輔さんご自身に物申すということと等しいので、差し控えさせていただきます(笑)

ラストお母さんと一緒に朝日を浴びるシーン、とても美しかった。
その直前に長い長い独白がなければ、もっと響いていた気がします。
独白で間延びしてしまい、残念。
この芝居はまるで懺悔のようだ、ラストシーンのその神々しい美しさに尚のこと思いました。

明星

明星

DanieLonely

UMLAUT(大阪府)

2014/12/28 (日) ~ 2014/12/30 (火)公演終了

満足度★★★

恒例の年末公演
すっかり恒例となり、今年も楽しみにしてました♪
こじんまりとした、通常の劇場とは異なる空間。
男性4人による会話劇。
場の雰囲気が自然で、四人の日常の一コマを臨場体感してるみたいな。
さりげないBGMの流し方も、しっとりしてていい。

4人それぞれに、それぞれの人生があって。
こんな風に付き合っていける友人って、いいよな〜って、思わされる。
大学時代の友人たちを思い出します。
きっと彼らも、もっとおじさんになっても、おじいちゃんになっても、変わらないんだろうな〜。

場の空気も、四人の空気も、好き。ダニエルの芝居は良い♪
また来年も楽しみにしてますね☆

上田ダイゴ×石原正一(石原正一ショー)トークライブ

上田ダイゴ×石原正一(石原正一ショー)トークライブ

上田ダイゴトークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/11 (水)公演終了

満足度★★★

お父さん
ABC春の文化祭では、まさしくこのチラシ画像のように、お子さんと共演されておられました。
ちょっとだけまた連れてこられるかな?間近で見られちゃうかな?と期待しておりましたが・・・さすがにそれはなく(笑)

マニアックに博識な石原さんならではの、マニアックな話題が落ち着いたトーンで際限なく続く、続く、続く。。。
ほんとうに、朝まででもトークできそうな雰囲気でした。
正直、5割くらいはわからない話題だったものの(笑)
自分の知らない話を拝聴するのはおもしろく。
いつものトークライブとは、ちょっと違った落ち着いたトークライブでした☆

上田ダイゴ×大塚宣幸(大阪バンガー帝国) トークライブ

上田ダイゴ×大塚宣幸(大阪バンガー帝国) トークライブ

上田ダイゴトークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2014/05/14 (水) ~ 2014/05/14 (水)公演終了

満足度★★★

さすが人気者
るくあっぷとーく企画史上、最多なのでは?という、観客動員でした!
ク・ビレ邸って、あんなに人入るんだ~という驚き。

まぁ~なんといっても、道頓堀での司会でもならしたこのコンビですから。
極めて安定なトークでした☆
もう少し、じたばた、あたふた、してもいいかな?くらい(笑)

上田ダイゴ×福谷圭祐(匿名劇壇)

上田ダイゴ×福谷圭祐(匿名劇壇)

上田ダイゴトークライブ

ク・ビレ邸(大阪府)

2014/07/09 (水) ~ 2014/07/09 (水)公演終了

満足度★★★★

へりくだるということは、嘘を吐くことなり
昨年のスペドラ王者でもあり。
今年初め、まだまだ正月1月4日に開催された新春大喜利大会の優勝者でもある、匿名劇壇の作演、福谷くんが今回のゲスト。
さすがに、世代差が激しすぎる(笑)
その差ゆえの多少のかみ合わなさは仄かにあれど、そこはやはり頭脳派なおふたり。
笑い死にするかと思いました☆

トークライブ常連さんで、匿名を観たことのない方に、あの福谷くんのキャラは素なのですか?と聞かれました。
素です!と答えておきました。
真相は、いかに・・・(笑)

UNKNOWN HOSPITAL

UNKNOWN HOSPITAL

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2014/06/20 (金) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★

壱劇屋の初HEP
野外稽古を扇町公園で観させていただいてました。
その時見ていた、手に持ち移動する何かの正体がようやく判明(笑)
しかし・・・あれを動かすという作業負担分、どことなく動きのキャパがそこに取られてしまっていたような印象でした。

壱劇屋の持ち味の最たるものといえば、パフォーマンス。
今回それに、ワクワク感をあまり感じなかった。
ストーリーは良かった、でもそれをパフォーマンスで際立たせ活かすことが足りなかったように思いました。

もっと、観客を恐怖させることができたはず。
大熊くんはさすが、あの不気味なダンスはゾワッとなりました。
あのクオリティが他パートのパフォーマンス、芝居にも観ることができていたなら・・・と、ちょっと惜しい気持ちです。

初めてのHEPなのに、いつもと違う広さのあの舞台を使い切っていて。
ずしん、ずしんと、お尻から響いてくるような重低音が良かったです。

今回は2都市公演、次は池袋。
きっとHEPから二ヶ月の稽古期間中に、さらなる進化を遂げているに違いない。
できるものなら、それを観に行きたかった・・・!

赤い実

赤い実

虚空旅団

Cafe Slow Osaka(大阪府)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

命の尊厳、正義の在り処
人間ひとりひとりに、各々の立場に基づいた正義がある。

日々、生体実験の犠牲になるマウス達。
その実験に基づいた結果により開発された薬で助かる人間の命。

就業の中で患った病気が死因かもしれない元社員。
それを隠す会社、全てを明るみにして正義を貫こうとする現社員。
反して会社を守り、会社及び全社員とその家族の生活を守ろうと、全てを背負い退職しようとする社員。

命の尊厳と、相反する正義。
何が正しくて、何が間違いなのか。
人の数と等しく、それは存在する。
兵器も国も出てこない、けれどこれは戦争だと感じました。

世迷言

世迷言

柿喰う客

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/15 (土)公演終了

満足度★★★★

濃密
色んな企画公演のある柿喰う客。
その中にひとつの流れとして、愉快犯→無差別→世迷言になるのかな。
公演を重ねる毎に、どんどん、どんどん、空気が濃度を増してゆく。
息をのむのもためらう緊張感のある観劇空間。
悪くない、むしろ心地良くもあるけれども、張り詰め過ぎで、愉快犯くらいな感覚も少し恋しくもある。

とかく一瞬一瞬の役者から発せられる熱量、うねる固まりが、ものすごい。
物語だけを追っていては楽しめない、役者、そこにいる人間そのものを味わうことが、柿喰う客の醍醐味だと思っています。

一人一人が、あの広いブリーゼで存在感を発揮する中。
今回の大物ゲスト篠井英介さんの妖艶さはやはり凄く、飲み込まれました。

し き

し き

fabricant fin

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★

夫婦の話
お葬式っていうのは、生きている人のためのもので。
生前葬っていうのは、亡くなる人のためのもの。

自分の命の期限が切られてしまっているのだと。
知らないで終わりを迎えるのは、とても残酷。
自分が死ぬということを教えるのは酷なこと、と思うのは身内の身勝手な考え。
それは優しさではない、自己満足に過ぎない。
伝える辛さからの、大切な人が死と直面するのを目の当たりにすることからの、逃げに過ぎない。

特にやまもなく、たにもなく、自然体なお芝居。
2組の対照的な夫婦の姿と、身近な人間の死というものについて考えさせられるお芝居でした。
白井さん桜井さん夫婦が、めちゃくちゃ幸せそうでした(笑)

桜×心中

桜×心中

BLACK★TIGHTS

世界館(大阪府)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

桜を静かに見たくなりました。
思えば、初めてのブラタイ観劇では、演劇を観たという気はまったくしなかった。
ショーを観てきたという感じでした。
それから時を経て、今回の作品は演劇により近づいていたように感じました。

照明、衣装、音楽、プロジェクションマッピング、観客を魅せる効果がおそろしく高かった。
アドリブなどの遊びの部分や、歌やダンスのショータイムなどもふんだんに盛り込まれていたので、上演時間はなかなかに長め。
でも、不必要とは感じませんでした。
それも込みで、それあってこその桜心中だったかなと。削ってしまうべき部分ではない。

見た目が派手だといのは、ブラタイのセールスポイントなので、言わずもがなですが。
今回、お話しがこれまた良かった!
それを演じている役者さんが、さすが幅広く上手い役者さんを揃えているので、心震え感動しました。

ダブルキャスト有りの、日替わりゲスト有りだったので、もうその組み合わせが複雑で悩ましかったりもしましたが(笑)
同じ役を二人の人間が演じる、その印象の違いも面白かったです。
中でも、あずき役のお二人、彗星マジック勝山さん、上杉逸平のダブルキャストは、衝撃的といっても過言ではないダブルキャストでした。。。

リーンカーネーション・ティーパーティー

リーンカーネーション・ティーパーティー

浮遊許可証

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

絵本から飛び出したような
会場内入った瞬間から、異世界でした。
なんて素敵な舞台美術!
ファンタジックでもあり、アンティークでもあり。
そこに存在する何もかも、ひとつひとつ細部までこだわり抜いて造り上げられているのだろうというのが、ありありとわかり。
ファンタジーの世界が、そのまんまそこに具現化されたかのような素晴らしさ。
あぁ、ここに住みたい・・・と思いました(笑)

お話は昭和初期。
その時代の古風な雰囲気に、引き込まれました。
とても不器用で、思いやりに満ちた、でも深すぎて、でも包容力のある愛。
ほんのり切なくて、ほっこり暖かくて、素敵なご夫婦。
狐な丹下ちゃんが、もうめちゃ可愛かった~♪
狐なひろさんは・・・なんかシュールだった(笑)

ネタバレBOX

最後まで舞台上には姿を現さなかった男性は。
元々は出る予定だったんじゃないかな~?とか。
でもあからさまにそこに存在してない方が、やっぱりこのお話には良いから。
ざっくりカットしたんじゃないかな~?とか、憶測したりして。
坂本見花さん、それだけではなく、作品つくりにとても誠実でストイックな人なんだろうなぁという印象を、舞台から受けました。
絢爛とか爛漫とか

絢爛とか爛漫とか

Contondo

阿倍野長屋(大阪府)

2014/04/27 (日) ~ 2014/05/05 (月)公演終了

満足度★★★

活きてました
昭和初期のお話が、長屋というこの会場にとても良く合っていました。
ぬくもりのある懐かしい感じのする室内、雰囲気良かったです。

こういう話は、どろどろした雰囲気になりやすそうなものですが。
演じている四人の女の子が、若くて可愛らしいので、軽やかに。
テンポの良いやり取りが痛快軽快で、観てて気持ちが良く楽しかった♪

しかし・・・春夏秋冬の季節の移り変わりの中、秋あたりから間延びを感じ始め。
文香の書きあげた作品のあらすじの読み上げ、あれは丸ごとカットしてもよかったと思ったほどでした。
冬あたりには、もう疲れてしまって・・・。
前半が、テンポ良く楽しめた分、なんだか惜しいと感じてしまいました。
確かに後半は、お話しの流れ的に沈みがちではありつつ・・・もう少し。

でも、登場人物が四人ともに活き活きしていて魅力的でした。
文香は見事に文学を追究する嫉妬深い嫌な女で(笑)
よくまぁ、あんな嫌な女を見限らずに友人でい続けるな~と、回りの三人の暖かさを思い。
そんな友人に出会えた奇跡、そんな友人が傍で見守り続けてくれている幸せ、でもそれよりも文学への熱意の方が上回るんだろうなという、芸術家の業。
そんな四人のキャラクター、関係性が、明快に表現されていました。

夢遊病

夢遊病

ひろきとぺーたん

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2014/05/02 (金) ~ 2014/05/03 (土)公演終了

満足度★★★★

幻想的世界
人里離れた集落で暮らす、呪われた人々のお話。
呪い・・・というよりは、人類が欲する特殊能力のようなもので。
ちらりとでも胸の内で望んだことが、全て現実になるという。
その能力を有するのは集落でただひとりに限られ、死をもって引き継がれる。
移る相手は、一番愛する人。

ちょっと映画『リング』っぽくもあり。
でもあんなおどろおどろしたものではなく。
登場人物たちの想いが交差する、とても切なく、儚く、幻想的な世界でした。
姉妹ふたりが可愛らしくて、透明感があって、とても世界に合っていて良かった。
太海くんが、哀しかった。こんな役も良い。

そして、照明がとてもとても美しかったです。うっとりでした。
照明の効果がとても高く、布で仕切られたジャン トゥトゥクーの中が映像も駆使されていたりしたこともあり、まるで別世界で。
別世界に紛れ込んでしまったかのような、面持ちに。
最初の紅い灯りに照らされた瞬間から、もう引き込まれてました。

ネタバレBOX

わたしが観たのは初日でしたので、他の回がどうだったのかはわかりかねますが。
あのゲストコーナーは、いらなかった・・・。今西さんは、好きなのですがっ(笑)
観劇中の心情として、あのシーンは不必要、むしろ邪魔と感じてしまいました。
ゲストコーナー、もう少し違う形で挟めたら良かったのにな。
空の驛舎 第17回公演 ライトハウス

空の驛舎 第17回公演 ライトハウス

空の驛舎

AI・HALL(兵庫県)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

介護
わたしが今で観たそらえきさんの作品は、ビジュアルが芸術的な作品が多かった。
今回は、素直に現代会話劇でした。

介護がテーマな家族の話。
この高齢化社会、観ている人の中でも、身近な問題な人も多いのではないでしょうか。
自分が正しいと思っていることが、すべからく正しいわけではない。
自分が正しくないと思っていることが、すべからく正しくないわけではない。
また、正しくあろうとすることに徹しようとすることも、心を蝕む。

大切なのは、心を寄り添わせること。
人間とは、たとえ親兄弟であれども、自分とは別の心と身体を持つ別の人間なのだということを忘れないこと。
なんでも自分を基準に考えないこと、押し付けないこと。
いろいろ、いろいろ、心の在り方を想いました。

IN HER THIRTIES

IN HER THIRTIES

TOKYO PLAYERS COLLECTION

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2014/03/27 (木) ~ 2014/03/31 (月)公演終了

満足度★★★

ifで分かれた二通りの人生
麗らかさんと、華やかさん、2チームでつづられた、一人の女の30代十年間のお話。
同じ女性の人生でありながら、ifで二通りに枝分かれする。
麗らかさんは、結婚して仕事を辞めて子を産み育てる人生。
華やかさんは、結婚して離婚して仕事を続ける人生。
両方の人生を観ることにより初めてこのお芝居は完結する。
2チームどちらも観ないとだめな舞台でした。

麗らかさんより、華やかさんの方が、ぱっと観た感じの印象が強かったのは。
是常さんかのうさんコメディアンヌコンビ及び永津さんのパワフルさの影響も大きい気がするので・・・(笑)
どちらの人生がよりどうか、という点に関しては、観て受ける印象からはどうともいえないところですが。
前作の20代よりは、やはり今作の30代の方が、より落ち着いていたというか、30代はドキュメンタリー的で、20代の方が演劇的なようにわたしは感じました。

お話の内容自体に関しては男性や、10代とか20代前半くらいの女の子には、いまひとつピンとこなかったかもしれない。
しかし一定年齢層以上の女性に関しては、皆それぞれ色々思うことが沸いたのではないでしょうか。
そんなお芝居でした。
それはわたしもしかり、めっちゃ女子たちと飲みながらがっつり語り合いたくなりました(笑)

ミュージカルだョ!?青春探偵

ミュージカルだョ!?青春探偵

たかつかまさひこのミステリー劇場

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

ミュージカル★
関西小劇場界きってのベテラン勢が、全力でおばかなことをやってました☆
いい歳した大の大人たちが、若手勢を囲み混じり一緒になって青くさいことをやりきってるのが良かったです♪

欲をいえば、まだやれるかなって。
もったいないことに一日一公演、全日程わずか2公演ぽっきりな今回の公演。
その分、一日たったの1ステージにかけて真っ白に燃え尽きる勢いで盛り上げてもよかったかも。

しあわせのキャンドル

しあわせのキャンドル

花園プラットホーム

MOVE FACTORY(大阪府)

2014/02/23 (日) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★

楽しかった~☆
たった一日限り、でも4ステ回しなのに、めっちゃ激しい舞台でした(笑)
人生のありとあらゆるツキから見放された男が、唯一持ち合わせていた恋愛運。
本来ならモテモテなはずが、なぜか恋愛運すらもない・・・なぜか?死神がうっかりしちゃったから。
そのうっかりの代償で恋愛運を司るキャンドルを男に渡す、そこから始まるラプソディなお話し。

このうっかりな死神たちが、とかく、もうとかくウザかった(笑)
あんだけブレないウザキャラやれる是常さん、松浦さん、長縄さん、ぐっじょぶ。
途中、ジャ○コント的というより完全に○ャムコントがあったり。
思いのほか、エンタメなお芝居で、お腹よじれそうなくらい笑わせていただきました♪

グレープフルーツシンドローム

グレープフルーツシンドローム

南森町グラスホッパーズ

スタジオガリバー(大阪府)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★

初めて
THE EDGEなどで拝見していた倉増さんの自劇団ということで、どんなお芝居をされる劇団さんなのか前から気になっていました。
今回タイミングが合い、初観劇。
スタジオガリバーも初めて。
地下にあって、横長な空間。面白く使えそうな感じ。
その横長な空間を、横長に使って、場面展開を立ち位置で区切ってました。

演劇を観た~というよりは、あぁ芝居を観た~演技を観た~というような。
しっとりとした大人の会話劇でした。
人ひとりの人生とは、誰と出会うか、どう出会うか、それそのものだなと、改めてしみじみ思いました。

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