INDEPENDENT:15 公演情報 INDEPENDENT「INDEPENDENT:15」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    一日目
    毎年とっても楽しみにしている一人芝居フェス。
    今年は平日、全作品一回こっきりしか観られない・・・。
    その分!とっても楽しみに行ってまいりました!
    18時の開演時刻は、どう頑張っても間に合わず、トライアル枠は諦めていたのですが。
    客席後方通路から、ほぼほぼ観させていただけました!感謝!!

    感想は、以下ネタバレボックスへ。。。

    ネタバレBOX

    [t2]「水彩度」
    出演:大橋未歩(COMPLETE爆弾)×脚本・演出:近藤ヒデシ(COMPLETE爆弾)

    客席後方からの観てましたら…ライトがそれはそれはとても美しくて。
    うわぁ…ってなりました。
    暖かいオレンジ、凍てつくような蒼、ハッとさせられます。
    植物状態の病室のベッドの上、意識はあれども目覚めることはできず、彼女に意識があるなんてことも病室を訪れる人々にはわかるわけもなく、それを知るのは窓の外を通りがかる猫だけ。
    彼女をとりまく状況は悲しみに満ちているのに、彼女自身はとても明るく己より両親や幼馴染の彼のことを思いやる。
    彼女の明るさが逆に哀しくて、でもきらきらの声の天真爛漫な語りにほっこりして、でも哀しくて。



    [i] 「仏の顔も10度目にもう一度」
    出演:maechang(BLACK★TIGHTS)×脚本・演出:野村有志(オパンポン創造社)

    仏、というワードに思わず反応、つい先日の地蔵様が脳裏をよぎって、にやり。
    しかし、それはまた別なお話で。
    とても一人芝居らしい一人芝居でした、きっちり正しく。
    馬券を買う女、その恋人、誘拐されたハゲ男、家電万引きして捕まった男、その息子、等々、くるくると登場人物が変わる、登場人物の数が多い、それを全て見事に演じ分けてて素晴らしい。
    暗転毎に場面が変わり、登場人物も変わってゆく。
    その人々が、その人々の人生がリンクして絡んでゆく様が観てて飽きずに面白かったです。



    [a] 「TYPE-OSK」
    出演:犬養憲子(演劇きかく「満福中枢」)×脚本:二朗松田(カヨコの大発明)×演出:大浜暢裕(沖縄舞台)

    あーなるほど、タイプ大阪ね(笑)
    方言ってほんと外国語なんですよね、父方の実家行った時さっぱり本気でまったく何言ってるのかわからなかった思い出。
    大学生時代に沖縄の友人がいたので、沖縄の言葉に親しみと懐かしさを覚えます。
    昨年は何言ってるのか大半わからなかったのですが、今年はなんかわかる、わからない言葉がわかる言葉の狭間にアクセント的に入ってる感じ、と思ったらそうなんですよね、演出の方でなく、脚本の方が二郎松田さんなんですよね、納得。
    スタイル的には昨年と同じ、それを大阪色にトッピングしたよな。
    よく大阪人は他所に転居しても大阪弁使い続けるって言われるけれども。
    TYPE-OSK恐ろしい、OSAKA-DNA恐ろしい、なんくるないさ~…ってゆうてますけども、って言われた日にゃもうたまらんね。
    個人的には、いいからもうしゃべっとらんで早よ帰れよ!って突っ込みたくなりました、いつまで楽屋でしゃべっとんねん!って。



    [e] 「戯式」
    出演・脚本・演出:田中遊(正直者の会)

    独特のスタイル、かなり実験的な攻め感のある。
    予め録音しておいた台詞を、ステレオから手元の端末から細かく操作して流しながら、それに合わせて、あるいはラップの様に。
    無機物から流れる音声が、何か次元を超えた存在を感じさせるような、巧みなやり方。
    彼の存在が何に属するものなのか明かされた時、ゾクゾワっとしました。
    怖かった~瞳孔開いた~、逆に怖いの好きな人にとっては、このお芝居好物かなと。
    それでももう一回頭から観たい、とても面白かった、とても良く作られてました。



    [b] 「如水」
    出演:おぐりまさこ(空宙空地)×脚本・演出:関戸哲也(スクイジーズ/空宙空地)

    昨年とまったく同じ組み合わせでの参戦。
    ちょっと相手の言った内容を台詞内で説明しすぎかなって、そこが煩わしかった。
    語る娘、老いた母、どんどん人生を遡ってゆく母の内面、その切り替え方がまぁ見事でした。
    悲しいな、わたしも大切な人に置いて行かれるのは嫌だな、それならいっそ一緒に逝きたいな。
    そういう母の心境も思いつつ。
    このお芝居を観る、つい数日前に似たような事件があったばかりです。
    母に忘れられてしまう娘の心境にも感情移入してしまう。
    いざ、その時が来たら…って、考えちゃう、とてもこわくなる。
    娘に置いていかれる悲しみを母に味あわせたくはないので、絶対に先には逝きたくないとは思ってますが。



    [h]「成瀬スーパー8’」
    出演:成瀬トモヒロ×脚本・演出:ナツメクニオ(劇団ショウダウン)

    トライアルからの本戦枠勝ち抜け、なので観るのは通算3回目。
    タイトルにダッシュが付いた、時間が延びた分、前半部分、後半部分の、ぱっくり二部構成になった。
    前2回観た時に比べて、前半部分は人格の演じ分けがシャープに、走りすぎず間を取れていて、緩急がついて観やすくなってました。
    後半は…やっぱりまた戻ってしまってましたが…。
    ガッとテンポよく勢いで走り抜けた方がいい部分と、くっきり区切っていった方がいい部分と、勢いと丁寧さ、最期まで保てたらなぁ。
    前半、人格を統合していける可能性を見出しかけたところでふりだしに戻る、で終わり。
    追加された後半では、もう人格の統合は無理だね、むしろ成瀬でいっぱいだね、で終わり。
    色んな成瀬さんがいたけれども、やっぱりオカマちゃんキャラとテンション高めなキャラがイキイキしてて。
    キザでカッコイイ(はずの)キャラは恰好よくなれてなくてどこかオカシイ、ってあたりがやっぱり成瀬さんだな~と(笑)



    [DJ]BGY

    インターバルの時間、終演後は、恒例DJタイム。
    一日目の今日は、朝の訪れを告げる緑のアイコンでお馴染み、BGYさん。
    選曲、渋いわ~熱いわ~。
    おかげさまで、ノリノリで過ごさせていただきました♪
    御本人は、その熱さとはうらはらな寒々しい半袖Tシャツ、しかも短め、でしたが。

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    2015/11/27 15:47

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