フランケンシュタイン
柳川
アトリエ劇研(京都府)
2010/02/20 (土) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★
観ました
1931年の映画『フランケンシュタイン』を一応の下敷きにした話の運び。冒頭にあった前説と言っていいのか、淀川長治の中途半端なモノマネ解説が可笑しかった。
池田扶美代+アラン・プラテル+ベンヤミン・ヴォルドンク「ナイン・フィンガー Nine Finger」
彩の国さいたま芸術劇場
AI・HALL(兵庫県)
2010/02/10 (水) ~ 2010/02/12 (金)公演終了
満足度★★★
演劇とダンスの境い目を越えて
小鳥が空を舞う下で無口なダンスと俳優の絶叫からのはじまりが印象的だった。ダンス公演とはされていたが、演劇好きの人にも観て欲しいという企画者のコメントはなるほどと思った。演劇(ことば)とダンスが混じり合うなかで独特な世界が生まれ出ているように感じた。内容や手法に異論や疑問もあるのだけれど、とにかく刺激的であることは確かで、観ておいて良かった。
熊
ルドルフ
アトリエ劇研(京都府)
2010/01/22 (金) ~ 2010/01/25 (月)公演終了
満足度★★★★
一度見て二度美味しい的な
正確に言うと、1つの戯曲(チェーホフの『熊』)を「ルドルフ」と「このしたやみ」という2つのグループがそれぞれ上演する企画。違った趣向を持つ演出で見て、それぞれを比べながらチェーホフを味わうのはあまりない体験ではないだろうか。話も分かりやすい。休憩をはさんでそれぞれ45分程度の上演。寒さ対策は必要です。
座礁
天辺塔
まちづくり市民交流プラザ(広島県)
2008/11/23 (日) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
志が感じられる好感触な
2時間超の舞台を走りきった熱のある舞台でした。ただいろんな題材やキーワードが交錯していて複雑で、分かりにくくなってしまっているのがもったいなく感じました。20〜30分くらい短縮する作業をするならば、そこにさまざまな問題点が浮き上がってくるのではと思います。オリジナリティも凝縮していくのではないかと。
アルカリ
壁ノ花団
アトリエ劇研(京都府)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
おびただしい数のアレが想像を刺激する
大人になってしまった孤児たちの夢でもあるような、幻想のような、そんなお話でした。いろんなモチーフが散りばめられていて物語の続きをもっと観てみたいと。一つ一つの意味や解釈を細かく追っていると追いつけなくなるので、肩の力を抜いて自分に響くところで楽しむのがいいかと思います。魅惑的な時間でした。
KOSMOS
空の驛舎
AI・HALL(兵庫県)
2008/11/01 (土) ~ 2008/11/02 (日)公演終了
刺激的な劇でした
目の前に死体がある。この人はなぜ死んだのか誰が殺したのかなどさまざまな思いをめぐらせばめぐらせるほどに、死という現実そのものからは遠ざかっていくということ。また、人の死が情報になって流通するなかで、例えば「民家で火事、四人家族死亡」のニュースには悲しみや痛みはもはやなくて、「死」の現実性が忘れられがちになるような時に「物語」になにができるのかできないのか、そうしたことを思考する劇でした。議論で芝居が進行している印象は好みのわかれるところだと思いますが、「考える劇」好き派のわたしには刺激的でした。