RAKUGO MUSICAL 『ANOTHER WORLD』/タカラヅカ・ワンダーステージ 『Killer Rouge(キラー ルージュ)』
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2018/06/22 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
今回は「RAKUGO MUSICAL ANOTHER WORLD」と言う、また新しいジャンルで、どうなることかと思ったけど想像以上に面白かった。作・演出の谷正純さん、見事でした。紅ゆずるさんの期待通りの面白さと、綺咲愛里の桁外れの美しさが、本当に微笑ましいカップルでした。
話の元は、落語噺「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」「朝友(あさとも)」「死ぬなら、今」など死後の世界を舞台とした作品をちりばめ、“この世”と“あの世”を行き来して繰り広げる純愛冒険物語。最後も超ハッピーエンドで終わるので、観ていて楽しく帰れました。
レビューの『Killer Rouge(キラー ルージュ)』は、スタンダードな内容ですが、華やかでゴージャスな演出で、宝塚らしいステージでした。
天(そら)は赤い河のほとり
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2018/05/11 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★
真風涼帆さんがトップ就任した新生・宙組の作品ですが、こちらも少女コミックが原作の『天は赤い河のほとり』
そして、レビューは宙組誕生から20周年をお祝いする『シトラスの風-Sunrise-』の20周年Special Versionでした。
真風涼帆さんは、長い間いろんな方の2番手・3番手をを勤めているので、実力と安定感は抜群でした。トップ娘役の星風まどかさんとのコンビもとても合っている感じ。
末永く安心して観ていられるトップコンビですね。
作品自体は、抜群に良い感じはしなかったけど、これは出演者が悪いわけではないので巡り会わせかな。
『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』 / 『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2018/03/30 (金) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★
こちらも期待値以上でとても良かった。
まず、ミュージカル・プレイ『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』ですが、伊吹有喜さんの小説『カンパニー』を舞台化したものらしいですが、珠城りょうさんの新しい一面が出ていてすごく良かった。脇を固める美弥るりかさんも素晴らしいし、組長の憧花ゆりのさんもお見事。
もう一本の『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』も、月から放浪の大悪党バッディが乗り込んでくるという訳の分からない内容を真剣にやっていて、その滑稽さが格好良くとても面白かった。
珠城りょうさんの意外な一面が見られた良作でした。
ドクトル・ジバゴ
宝塚歌劇団
赤坂ACTシアター(東京都)
2018/02/20 (火) ~ 2018/02/26 (月)公演終了
満足度★★★
専科・轟悠さん主演作。赤坂ACTシアターでの作品。
個人的に「ドクトル・ジバゴ」の話を良く分かってなかったので、話自体が何かチープな感じでその点は?でした。また、轟悠さんの役柄的に20代当たりの期間が長かったので、その点も若干違和感あり?でした。
ただ、共演者の有沙瞳さん、白妙なつさん、そして、天寿光希さんはとても良かった。
いつも思いますが、天寿光希さんは、もっと活躍してほしいですね。
ポーの一族
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
「ポーの一族」の漫画は全く見たことがありませんが、作品はとても良かったです。ストーリー的にも面白かった。バンパネラの説明と生い立ちを説明する冒頭部分の入りが見事でした。一族の話も2時間半でやるには展開が速かったですが、うまい構成で初めて観ても分かりやすかった。
明日海りおさんと柚香光さんの人間離れした美しさは圧巻でした。今回は結構前の席だったので、生で観る美しさは凄かったです。
もっと続きも見たい感じです。
『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』、レヴュー・スペクタキュラー 『SUPER VOYAGER!』 -希望の海へ-
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2018/01/02 (火) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★
雪組新トップコンビ望海風斗と真彩希帆のお披露目公演でした。
一本目はミュージカル『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』18世紀末のフランス革命が舞台。ストーリー的には、フランス革命なのでいろいろな作品とかぶりますが、そこら辺はあまり気にせず、お披露目公演を楽しめました。
2本目のレヴューは、『SUPER VOYAGER!』-希望の海へ-
望海風斗さんのトップスター就任と新生雪組の「船出」を盛大に祝福するレヴュー作品だそうです。こちらも、航海物が宝塚は多いので良くある作品ですが、良くできた作品で良かったと思います。
個人的に望海風斗さんってトップになるイメージがあまりなかったのですが、センターに立つと華がありこれからの活躍を期待していい感じでした。
その恋、覚え無し
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2018/11/27 (火) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★
久し振りの劇団桟敷童子の公演、相変わらず強烈でした。
今回は松本紀保さんも参加されるとのことで、楽しみ何倍も期待していきましたが、ラストまで一気に引き込まれ、最後のド派手演出は本当に圧巻でした。
こればかりは実際に観てほしいですね。
マリー・アントワネット
東宝
帝国劇場(東京都)
2018/10/08 (月) ~ 2018/11/25 (日)公演終了
満足度★★★
花總まりさんのマリー・アントワネット公演を観てきました。
宝塚でも何度も演じているマリー・アントワネットですが、今回の切り口は結構面白かったです。ソニン演じる貧しい娘・マルグリット・アルノーとの関わりも見事でした。個人的に残念だったのが、ソニンさんの演技がオーバーアクション気味に感じられ、ちょっとストーリーに入り込み辛かった点ですね。これは個人の好みの問題なので、これで満足な人もいらっしゃるでしょうが。
全体的には最初から最後まで見応えありました。
春母夏母秋母冬母
FUKAIPRODUCE羽衣
吉祥寺シアター(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★
深井順子40歳記念公演と言うことで、クロムの森下さんとの二人芝居でした。
※脚本の糸井さんも入れた40歳トリオ作品ですが。
深井さんがお母さんを亡くされ、母への思いがタップリで、今までのエッチな部分は少し影を潜め、それ以上に愛情がタップリの良い作品でした。
舞台もとてもキレイで印象的でした。
『瞬間光年』-リーディングver. -
FUKAIPRODUCE羽衣
森下スタジオ(東京都)
2018/10/07 (日) ~ 2018/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
「瞬間光年」のリーディングVer.で、劇団員のみの出演で、演出は主宰の深井順子さん。
正直そんなに期待していなかったですが、初演を観ていたこともあり、ストーリーが頭に入っているので、こんなに素晴らしい作品だとは思いませんでした。
リーディングとは言えとても大きな森下スタジオで、本公演のアゴラの何倍も大きいので、皆さん本当に生き生きと宇宙遊泳してましたね。
深井さんの演出もシンプルだけど面白かった。
再演希望です。
ながれぼしのきもち
演劇集団キャラメルボックス
ザ・ポケット(東京都)
2018/09/13 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★★★
ポケットの空間で久しぶりにキャラメルボックスが観られるということで行ってきました。
脚本・演出の真柴あずきの作品も久しぶりでした。ストーリーとしては、キャラメルでよく観るパターンとも言えますが、小さい空間で大掛かりな演出もできないので、個人的にはちょうどいい感じでした。
出演者の関根翔太さんと大滝真実は本当に良かったし、西川浩幸さん、石川寛美さん、岡田さつきさんのベテラン陣も見事でした。
消す
小松台東
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
つい最近、劇団員が増えたようですが、その劇団員にもなり今作にも参加していた瓜生和成さんのいい加減さと嫌な感じが今での脳裏に残っています。それぐらい、イヤーな人が出てくる作品でした。※早く消えてほしいです…。
そんな作品ですが、何とも言えない独特のお話しで、有りそうで無く、有ったら絶対に嫌なんですけど、そんな作品を作る松本哲也さんは、本当に奇妙な人だなと思います。
救いは、女性陣の荻野さん、田村さん、ですね。
一人芝居ミュージカル短編集vol.5
一人芝居ミュージカル短編集
高円寺K’s スタジオ本館B1(東京都)
2018/04/22 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★
今回で第5段とのことですが、陽花灯里さん、マーシャル クレア風見さん、水落磨樹さんの回を観てきました。主宰と言うか企画者の伊藤靖浩さんは本当に素晴らしい作家かつ企画者だと思います。今回の三作品は、それぞれ違う演出家の方が作っていますが、役者さんが作家としても参加していて、その点も面白い作品が出来るかなと思います。
まだまだ荒削りで観るに堪えない作品もありますが、観てもらってナンボの所もあるので、一人ミュージカル企画は、出来るだけ観て行きたいですし、共感してサポートしていきたいです。
たまには海が泳げ!
クロムモリブデン
王子小劇場(東京都)
2018/03/20 (火) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
今作で残念ながら活動休止となってしまいましたが、個人的にはクロムの中で一番好きな作品です。いつも青木さんのヘンテコ演出がドツボにはまるのですが、今回は本当にすごかった。
ワレタさんも久しぶりに完全復活してので、今後の作品も期待していたのですが、本当に残念です。
まぁ役者さん達はいろいろなところでご活躍なので、気長に再起動を待ってます。
再生ミセスフィクションズ2
Mrs.fictions
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★
「再生ミセスフィクションズ」の2回目の作品。今回も本編DVDがプレゼントされると言う太っ腹企画です。※これを書いてて、2回目のDVD貰ったか、ちょっと不安になってきた。
Mrs.fictionsさんは、この後の本公演で例の事案が発生し、ちょっと残念でしたが、それはちょっとさておき。
再生企画は、過去の短編作品を新しい演出でお届けする企画。今回は4作品やりましたが、なぜか1作品が新作でした。『男達だけで踊ろうぜ2~Dances with Wolves~』と続編なので、完全な新作ではありませんが。
最初は『東京へつれてって』これは、1回目もやりました。個人的には1回目の上の三の演出が好きでした。
2本目は『男達だけで踊ろうぜ』とても爽やかとは言えない青春ものですが、暑苦しくて良かったです。
3本目は、新作・続編の『男達だけで踊ろうぜ2~Dances with Wolves~』これもバカバカしくて本当に面白かった。
最後は『上手も下手もないけれど』は、Mrs.fictionsさんらしい心にぐっとくる本当に良い作品です。岡野康弘さん、豊田可奈子さんのコンビがとても微笑ましくて良かったです。
トータル本当に面白かった。
わたし、と戦争
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2018/10/17 (水) ~ 2018/10/24 (水)公演終了
満足度★★★★
瀬戸山美咲さんの新作書き下ろし作品で、とても期待値高く観に行きましたが、期待値以上に良かったです。アフタートークのある日に行きましたが、作者の視点とストーリーが今まで観てきた戦争もの作品と異なり、自分の中の触ったことの無い感情が動かされた感じがしました。戦争とは、行っている(直接闘っている)人よりも、それ以外の人が断然多いのに、その人達がどうやって戦争に行った人達を迎え入れるのか、本当に難しい課題だなと思いました。
疫病神
ピヨピヨレボリューション
北とぴあ つつじホール(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★
今作も主宰の右手愛美さんの自叙伝的なお話し。共感は出来ないけど、あるあるな感じはする。今回も劇団員を始めとして、物凄く多くのメンバーが出てくるが、主役は右手愛美さんに集約されてたし、話はあまり飛び散らないので、その点は良かった。ストーリー的に、ヒステリックな場面も、理由も分かる展開だったし良かったです。後はいつもの通り、ライブStyle演劇が合うかどうかですね。個人的には、今回はタイトル曲も決まってたし、良い感じだったと思う。
演出で良かった点は、会場の「北とぴあ・つつじホール」がとても広い会場で、適当なタイミングで歌やセリフの字幕スーパーが出てたこと。これは見やすくて良かったです。
プロポーズ難民
ピヨピヨレボリューション
吉祥寺シアター(東京都)
2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★
主宰の右手愛美さんのバチェラー出演をきっかけ?にした婚活物?作品。A・Bプロありましたが、右手愛美さんが出演するBプロを観ました。出演者も多い分、エピソードが少し詰め込みすぎな感じがして、話の焦点があまり絞り込めませんでした。楽しめる人は、バンバン盛り上がるでしょうが、歌って踊る『ライブstyle演劇』という形が合わない人にはちょっとつらい感じがします。
※本当にミュージカルとは、ちょっと違う。羽衣の妙ージカルともちょっと違う。
今回の作品については、個人的にあまり良い感じはなかったかな。
夢で逢いま笑
劇団ズッキュン娘
吉祥寺シアター(東京都)
2018/05/10 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
女優バージョンと男優バージョンの2演出あったらしいですが、もちろん女優バージョンで。※男優バージョンも面白かったようですが。
花房里枝さん、須藤茉麻さん、船岡咲さん、西川美咲さんを中心としたアイドルグループ「マカロニガールズ」は最後の日から。この4人、それぞれとても良かったです。藤吉みわさんの目の付け所が素晴らしいと思います。話しもそんなに支離滅裂な感じもなく、最後まできちんと通されていました。
がしかしながら、それ以上に何か強烈に印象に残る部分もあまりないのが少し残念でした。
神社エール!
劇団ズッキュン娘
吉祥寺シアター(東京都)
2018/11/16 (金) ~ 2018/11/19 (月)公演終了
満足度★★★
作品も段々と吉祥寺シアターレベルでちゃんと観られる演出になってきて、普通に面白かったです。特に出色は前作に続いて主役を演じた花房里枝さん。前作以上にレベルアップしていて、良い感じの役者さんになってました。本業はアイドル歌手ですが、役者も本腰入れたらいい感じになるのではないでしょうか?サブキャラ?も、いろいろ面白い演出で全員がキチンとキャラ立ちしていたので、良かったと思います。