HBKの観てきた!クチコミ一覧

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4センチメートル

4センチメートル

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/22 (木)

ノータイムで最高と言える傑作
観る前は障がい福祉を扱った志高いけど感動押し売りかと懸念し、観初めるとミュージカル?しかも拙いし、これはアカンかなと思いましたが。。。
序盤で、チームが結成されたあたりで「ああこれはチーム萌え(燃え)ものだな」しかもミッションクリア系で方法は弁論と交渉、これは私の大好物なのではと予感したところで、座りなおしました。この予感は私の想像以上で笑い泣かされました。
決して押し売りではなく登場人物同様に正しく説得されました。

ネタバレBOX

映画七人の侍にも通じるなあと思いました。結局勝ったのはお母さんたちだったのではないでしょうかね。
ゆっくり回る菊池

ゆっくり回る菊池

僕たちが好きだった川村紗也

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/11/22 (火) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

困った人たちの困った話
外連味溢れると言うか、外連味だけで出来ている感じでしたね。

中々ややこしい話でしたが面白かったです。色々説明不足なところはありましたが、そこは問答無用の演出で乗り切った感じがします。

新宿コントレックスVol.15

新宿コントレックスVol.15

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/11/22 (火) ~ 2016/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的な多幸感
一つ一つの作品に言いたい事も無い事もないですが、パッケージ興業と完璧だっただけにそんな事はどうでも良いと思いました。
また観たい劇団が増え、見本市としても最高でしたし、オープニングからエンディングまでただただ笑いました。
後、特筆すべきはチケット代です。2,000円で、この内容は安過ぎです。

量子的な彼女

量子的な彼女

NICE STALKER

王子小劇場(東京都)

2016/11/19 (土) ~ 2016/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★

脚本も演出も非常にフェテッシュ
女優の好みがモロに出ているし、男優のボンクラ具合も相変わらずだし最高に面白かった。

ネタバレBOX

色々と拗らせた感がある男女も楽しいのですが、いつの日か王道の純粋なボーイ・ミーツガールも観てみたいです。
治天ノ君【次回公演は来年5月!】

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

脚本も演出も演技も素晴らしいの一言
前回を観た時に完璧な仕上がりだと思ったのですが、今回もやっぱり凄いと感じました。
特に今回は折しも生前退位が話題となっている時期なだけに非常にセンシティブで、何時もチョコレートケーキの舞台は過去の話、他国の話と油断していると今現実の日本の話だと喉元に突き付けてくるのが、今回は特に感じられました。

ただ、これは自分の問題ですが、登場人物の内面描写と夫婦愛及び親子の愛憎が掘り下げて語られているのを、話を知っている故に長いと感じてしまいました。

悪巧みの夜

悪巧みの夜

同級生演劇部

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/11/01 (火) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

省略の見事さによるテンポの良さ
開演前には会場の閉塞感が如何ともしがたかったのですが、舞台設定の用務員室と内容の息苦しい緊張感と登場人物達のドン詰まりが相まって、この会場自体も演出の一つかと納得して観れました。
サスペンスミステリとしても良作だと思いましたが、社会問題を題材にした演劇ではよく有りがちな長々とした独りよがりの一人語りもなく、的確な演出で彼らなりの主張も辟易することなくスッと入ってきました。

ネタバレBOX

アフタートークの堀越涼氏の感想が面白く、なるほどそう言う処を観てるのかと興味深かったです。
+DOCTOR〜ヤブ医者大爆発〜

+DOCTOR〜ヤブ医者大爆発〜

ホチキス

新宿村LIVE(東京都)

2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

アイドルとの食い合わせの良いハートフルSF
ハラハラドキドキしながら終始笑わせてほろりとさせる、相変わらずの出来に安心して観ていられました。
キャラが濃いのに食い合わないし、それぞれに見せ場あり本当に登場人物たち全てに愛があるなと感じました。

ネタバレBOX

一番のフィクションは、宇宙よりも未来よりも小玉さんが一番年下の妹だったという事
夢と希望の先

夢と希望の先

月刊「根本宗子」

本多劇場(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★

スケールアップもパワーアップもしていますが・・
皆さんの評価を見ると、リニューアル前が好き過ぎたこちらが悪いのだとは思いますが、楽しめませんでした。特に親友の行く末とラストの改編がグレードダウンと感じ辛辣な評価になりました。
前作は、主人公がダメだった人生も肯定し、意味があったと受け入れる話だと思ったのに、今回は過去に戻るのを選択します。
という事は今までの人生を否定するってことで真逆だと感じたし、自分の選んだ人生を相手の男のせいにしてる奴は、戻ったって絶対無理だよと思ってしまいます。

ネタバレBOX

そもそも、前作は愛か夢かの話だったはずが、今回は恋人か友人を選ぶ話になり、問題が矮小化してしまっていて覚めてしまいました。
親友もウザいだけで、結局相手の将来の心配と言うより、結局自分の夢のために別れさせたいんじゃないかと思うし、実際成功もしない。
前作では、親友は自分の夢を叶えていて、その役でラスト出てくる意味もあったのに、今回は主人公と別れたらダメだったって、結局あんたも人のせいにするのかよ。
主人公に送っていた歌のチョイスがダサイ、私の趣味に合わんし、これを送っちゃうセンスで売れないと確信しました。
Mark(x):まーくえっくす

Mark(x):まーくえっくす

劇団鋼鉄村松

シアター風姿花伝(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

短編コメディとして文句のつけようがない
長編でのワクワクさせて笑わせてほっこりさせる見事さは過去作で知っていましたが、それを短編でもやってのける手練れっぷりに感服しました。

身体的特殊才能を持つ笑神に愛された人たちは相変わらず最高なのですが、それよりも今回は最強の女性がいました。
あの全方位的に愛されキャラを想像したバブル氏も凄いのですが、それを見事に体現した小山女史は素晴らしいという言葉では足らないほど素晴らしい。
プレスリーじゃないけれど好きにならずにいられない。

黄金のコメディフェスティバル2016

黄金のコメディフェスティバル2016

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★

チョキチーム観劇
鋼鉄村松は個別がありましたので、ここははちみつシアターの方の感想を。


好きな人には好きな演出なんでしょうが、残念ながら私には合いませんでした。
話も、出会い系メールのサクラが騙して金を巻き上げて、実は良い人でした的な事を言われても、悪は悪だろうと思ってしまいました。

サクラ側に無理やり良い人キャラを付けるよりは、営利団体ではなく、実は慈善団体で家族から相談を受けて当の本人から巻き上げたお金は家族に返して、社会復帰した暁には成功報酬で利益を得ている方が良かったのでは。

それならば、主人公の件も実は妹が相談していたエピソードの方が良かったし、あのサクラ側の女の子たちもこのシステムによって過去に救われた人たりだった的にすれば腑に落ちたのですが。

来てけつかるべき新世界

来てけつかるべき新世界

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2016/09/16 (金) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

怖いのに面白い
ディストピアのうすら寒く実は恐ろしい世界を描いているはずなのに、めちゃく
ちゃ面白くて笑ってしまう。
観ている間ずっとアンビバレントな感情でした。

ネタバレBOX

その謎は、アフタートークでの作演出の上田さんの「じゃりン子チエ&ブレードランナー」で氷解しました。
関西おっさんパワーはディストピアも凌駕するのかと感心しました。
七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

「笑いの太字」Aチーム観劇
まず、「7人の語らい」の感想から、正直お世辞抜きでシチュエーションコメディと言う概念がある国限定ではありますが、これと「エクストリーム・シチュエーションコメディ ペア」の二本立てで世界を回れるんじゃないかと思うほど、感心したし大笑いしました。後半飛び道具も炸裂しましたが、それも含めて世界特に英国で演じられることを切に願います。

次に、「笑いの太字」。生徒役熊谷さんの小憎たらしさと可愛げが混在した凛とした美しさと先生役前田さんの教育者としての熱さと関西気質の軽妙なシャベリが、がっぷり四つでグイグイ引き込まれました。
本当にAチームは素晴らしかったのですが、皆さんの言っているとおり全チーム観たかったと言うのが本音ですねえ。
そして、出来うることならこの演目は、PARCO劇場復活の際は是非とも。

ナイゲン(2016年版)

ナイゲン(2016年版)

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/08/11 (木) ~ 2016/08/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり面白い
この夏だけで、様々なところで公演されていただけに戯曲としての完成度と題材の人気度の高さは疑いようがないが、逆に観客の期待値の高さからリブートものはオリジナルと比べられ、ネガティブな評価になる危険も伴う物件で有ることから、演出家も演者も相当な覚悟で臨んだことでしょう。

そんなことを思いながら観始めましたが、演者の真剣に演技を楽しんでいる感が伝わってきて、演出家も含めてああこの人達もナイゲンが好きなんだかなあと感じつつ、結局大笑いしてしまいました。

でも、何と言ってもこればかりは評価せざるを得ない「脚本の圧倒的強度」。

insider

insider

風琴工房

Half Moon Hall(東京都)

2016/07/21 (木) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

続編としての愉しさとアナザーストーリーとしての面白さ
難い経済話に緩い笑い要素を混ぜながら、至極淡々と進んで行くのですがグイグイ引き込まれました。
夢が実現していく若者と夢が自分苦しめているベテランの対比が、かつての若者側で今はベテラン側の自分には何とも言われんかったです。

ただ、過去と今、査問と寿司屋がテンポよく進んでいくのですが、「何故、あな
たはインサイダー取引を?」の件がさっぱりし過ぎているかなあとも思いましたが、そこは仲間たちの証言で察しろと言う事なんでしょうね。

ネタバレBOX

悲哀に満ちた表情の井上さんを筆頭に本当に「イイ」顔揃いで、このメンバーでホストクラブにしたら、けっこう客入るんじゃないかと思いました。

希望と言うか願望ですが監察官側が4人のバックボーンを描いた前日譚を描いてくれたら、間違いなく観に行くでしょう。
ラストダンス

ラストダンス

国分寺大人倶楽部

シアター711(東京都)

2016/07/06 (水) ~ 2016/07/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

クソカッコイイ
久々に観劇したが、相変わらず、だらしない与太者の杜撰な生活を描き、またそれを演じさせたら本当に素晴らしい。

「そもそも、お前らこの劇場と言うかこの仕事好きだった?だらだらしてお金貰えることが好きだっただけじゃねえの。」感も有り、下手くそに泣かせるだけの終末観演出も無く、無理やり感動させられず良かったです。

もしかしたら、劇団の解散もリンクしてるのかしれませんが、物語自体でお涙頂戴にしないもの下品じゃないし、劇団の終焉が向こう側に透けて見えるのも好感が持てます。

言いたいことも有るには有るが、解散する劇団に言うのは野暮でしょう。聞く耳持たずに突き進んで欲しいし、きっと突き進むんでしょうよ。

ネタバレBOX

プロローグの劇団員だけしかいない所で主催が最初に言う台詞とエピローグで客演が最後に言う台詞。

解散公演の主催があれを聞いてそれ言うかと客演同士の会話でそれを言わせるのかと言うのが、ムカつくくらいクソ格好良い。
荒川、神キラーチューン

荒川、神キラーチューン

ロ字ック

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

この日本で一番厄介で面倒臭いけど女子高生の破壊力は最強
私が考えるに女性劇作家は、物語性よりも自身の作家性を重視する傾向が強いと思われるが、御多分に漏れずそんな感じでした。
冒頭のマイクでのセリフが聞き取れず、これは嫌な予感がするぞと思いましたが、徐々にその世界観に夢中になっていき、最終的にはどっぷりハマっていました。

いやあ、破壊力抜群で流石の面白さでした。

ネタバレBOX

開場時に、チケットの入り口で係の方と知り合いの方が談笑をしていて会場に入る邪魔になったこと、手違いからなのか当日パンフレットを貰えなかったこと、席が端っこで恐ろしく見え難い所など、開演前に作品とは関係ない処でドン引きだったのですが、
観ながらにして自己評価がうなぎ上りに高まっていく感じを堪能しました。
バー公演じゃないです。

バー公演じゃないです。

月刊「根本宗子」

劇場HOPE(東京都)

2016/06/14 (火) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★

常に漂う狂気の予感
根本女史は物を語るための演劇と言うよりも自分の主張を伝えるために演劇と言う手段を用いる方だと思っているので、毎回見ていて楽しいのですが、見終わると異性への愛憎と同性への嫌悪と言うか妬み、嫉み、恨みに多少食傷気味になるきらいがありました。

しかしながら、別冊公演と言う事と比較的短い時間の上演と言う事があってか、純文学ならぬ純物語としては破綻してますが、意外にも独り語りとして起承転結が有り、らしくない良い話風落ちもあってか変わっているなと思いつつ、食傷気味にならずに楽しめました。

ネタバレBOX

当日パンフでアート系やらシュールなる言葉があったので、自己陶酔型か自己満足系他者不在型の芝居かなと不安でしたが、まさか女の子たちが白目を向いたり、水を吐き散らしながら喚く芝居とは想像がつきませんでした。
アベベのベ 2016

アベベのベ 2016

劇団チャリT企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/06/08 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★

コンビニは小さな日本?
もっと政治色の強い話かと思いましたが、達者な役者さんばかりの上、飛び道具キャラ多めで意外にもポップでライトなコメディでした。
コンビニのバックヤードがメタ構造に取れる所が多々有り、ニヤリとさせられましたが、何はともあれ、この物語のその後に憲法が変わるのか、日本がどうなるかは分かりませんが、あの店は潰れるでしょう。

ネタバレBOX

凄いノイズになったのは目の前に困っている人がいるのに、助けを求める電話かもしれないのに無視する人たちに、憲法も日本の将来も語って欲しくないなあと言う違和感ですが、それも含めて現代日本病理へのメタ構造なのでしょうかねえ。
太陽

太陽

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

愚かさも醜さもあるのが人間
映画版を先に観てましたが、舞台版の方が笑い要素が強く、どちらが良い悪いかではなく、自分が好きなのは舞台版でした。

また、どちらのラストも本当に良かったです。自分は両方とも涙ぐんでしまいましたし。

ネタバレBOX

あの医師と門番を見ると「ノクス」になるのも悪くないのかもと思えてしまうのですが、それでも「キュリオ」を選択する彼を愛おしく思う。
わが家の最終的解決

わが家の最終的解決

Aga-risk Entertainment

シアターKASSAI(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

コメディの強度の圧倒的高さ
誤魔化し勘違いのシチュエーションコメディとして面白く、さらに物語としても成立させつつ、歴史の暗部にも触れている。これは、掛け値なしに素晴らしい傑作でしょう。
「ブラックで暖かく、残酷で笑えるホームコメディ」と説明に書いてあって、そんな事出来るのかい、風呂敷広げたなあと高をくくってましたが、申し訳ない御見それしました。
あれだけ大人数を出しているのにキャラ立ちもしっかりしているし、交通整理も的確で混乱することなく、それぞれに笑わせ感心させられました。

ネタバレBOX

ゲシュタポ同僚とユダヤ人お父さんの最恐最高の勘違い会話。物凄く不謹慎でギリギリアウトなのに面白いって、私も笑いましたが凄いですね。

3話構成のタイトルについて、私個人の好みですが、1話目タイトル「ミートザペアレンツ」。確かに内容とあってるのですが、2話目、3話目のコンテンツと合わせると「ファミリータイズ」が良かったかなと思いましたが、古過ぎますかね。

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