飛龍伝
北区つかこうへい劇団
北とぴあ つつじホール(東京都)
2010/11/02 (火) ~ 2010/11/06 (土)公演終了
何を見せたいのか?
もう終わった芝居だし、どうしようかと思ったが書いておく。
がなるばかりで聞き取れないセリフ、切れのない動き。この脚本をやるには発声も身体もまだ不十分。それでも納得させてしまうような突き抜けた感じもなく、冒頭からずっと残念な思いで見た。90年以降の作品はいくつか見ているが、過去の演出をなぞっているのもどうなんだろう?つかこうへいはそれを求めていたんだろうか?
初めて見に来たのだが、芝居好きの間で話題にならないのも納得できた。
つかこうへいの素晴らしい芝居を今後も楽しめるように、なんとかして下さい。お願いします。
『カガクするココロ』『北限の猿』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/12/26 (土) ~ 2010/01/26 (火)公演終了
満足度★★★★
青年団を見る楽しみ
先週の「北限の猿」につづいて「カガクするココロ」も見てきた。
どこからが始まりなのかも分からない、場面転換も暗転もないワンシーンなのだが、その物語の前後、その物語の外側を想像させて広がっていく。物語を説明しないセリフにもかかわらず世界が広がっていくことが気持ちよい。そのあたりが青年団を見る楽しみであったりする。
役者もよい。木引優子、鄭亜美の存在感。一度見ると忘れられない。