べらぼうの観てきた!クチコミ一覧

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綺談百夜

綺談百夜

劇団怪獣無法地帯

レッドベリースタジオ(北海道)

2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

非常に
3つの話がすべて「殺す」話であったことが残念。
客が胸の中でわかってぞくりとさせる部分を台詞に出してしまう
ことや、ただ理不尽な出来事だけで怖がらせようというのが
惜しい部分であった。
また、意識をそらして驚かせるのは効果的かもしれないが
どうも失敗して集中をそぐだけに終わってしまった感がある部分も。

しかし「殺した」ことには変わりなくとも、
空気感で突出した「怖さ」を出した最終話の完成度、
脚本・演出力はさすがのものであった。

けしてすべての話は辻褄が合っていなければいけないということは
ないのだが、ここは個人的な好みによる所だろうか。
ややしこりのようなものが残る。

ここ最近札幌で増えてきている短編、オムニバスものの中では
扱うテーマが異色であり、そういった挑戦をまだ見せてほしいと
思わせる公演だった。
これだけの人脈、役者力、脚本力があればまだ見せてくれるだろう。
楽しみである。

しんじゃうおへや

しんじゃうおへや

yhs

扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)

2009/06/17 (水) ~ 2009/06/20 (土)公演終了

満足度★★★★

さすがの完成度
タイトルの通りだが、
それは個々の独立した話についてであって、
全体を通して見た時、本当に必要だったのかと
思わざるを得ない小話があったように思う。
口直し、気持ちの立て直し的な意味合いだったにしろ
公開されるのは別の場所や別の機会、
別の話の中でもよかったような気がしてならない。
役者の力はさすがであった。
息が詰まるような、胸苦しさを感じさせるyhs。
どうしようもない現実を見せてくれる力量は素晴らしい。
ぜひこれからも大いに笑わせたり突きつけたりしていただきたい。

『 メ ロ ス 』

『 メ ロ ス 』

苗穂聖ロイヤル歌劇団

演劇専用小劇場BLOCH(北海道)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/19 (月)公演終了

満足度★★★★

くだらなくても
ばかばかしく、くだらなくて、
いちいち人に知らせなくてもいいようなこと。
誰しも頭でよぎったり考えること。
だから何だと言われるようなこと。
これをきっちり話に仕立てて舞台に上げ、「見せる」と
いうのはなかなかできることではないように思う。
アラの目立つ部分もあったが、別の部分でカバー、
いやそれ以上の満足。
これまでの苗穂の中でも見やすく、消化しやすいもので
あったように感じた。
個人の好みとして音楽が多いことが駄目だという感想も
耳にしたが、自分自身の感想としては邪魔とは感じなかった。
もし、使用された音楽がものすごく意味付けをされた音楽だらけ
だったとしたら多少疲れたかもしれないが。

「琥珀曰わく藍の湖の物語」

「琥珀曰わく藍の湖の物語」

劇団深想逢嘘

演劇専用小劇場BLOCH(北海道)

2009/07/10 (金) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★

いいならいい
言葉遊びや独特の雰囲気が売りなのはわかるのだが、
だから崇高だと言われるとちょっと違う気がする。
言葉遊びをするにしろ、発している言葉の意味がわからなくとも
発音くらいはわかりたいものだ。
「今何て言ってるの?」より、
「今○○って言ったけどどういう意味?」のほうが、
まだ伝える術を持っているであろうと。

耳にも届かない空回りの勢いは、
完成させようとしている姿の美しさもあって、
非常に惜しく、頑張って欲しかった部分だ。

さらに昇華し、「こういう芸術なのだ」と思わせるには
まだ、足りない。
話と役者はそこそこおもしろかったように思う。

神の子供達はみな遊ぶ

神の子供達はみな遊ぶ

弦巻楽団

扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)

2009/04/23 (木) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★

今更だが。
見ている最中はとても楽しかった。
どうなってしまうのか、目が離せないということがこれだけできているのも素晴らしい。
役者のキャラ付けも個性も、はずしてなかったので。
終わり方にはさまざまな受け止め方があったようだが、それまで見せて来た舞台とは対照的な終わらせ方に非常にモヤモヤした。

「徒花」

「徒花」

TBGZ:The Birdian Gone staZZic.

扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)

2009/06/24 (水) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★

少しの話だった
これといって大きなドラマはなかった。
一室で起こっていて、かつ、一家族の一風景であったので当然ともいえようか。
しかし注目させるほどの何かはなかったのである。
芝居において、日常風景にも注目させられる脚本力・演出力・役者力というのは稀なものだと思うので、その点は特に不満等なし。
話の内容としては特に印象深い点はなかったが、役者の力バランスがはっきりと出てしまい、見ている方の集中が途切れ途切れになった。
このまま進んで5年後はどうなっているのか、気になるユニットではあった。

きれいな鳥がとまるのを待っている

きれいな鳥がとまるのを待っている

intro

生活支援型文化施設コンカリーニョ(北海道)

2009/06/11 (木) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★

やりこんではいたのだろう
修練度というか丁寧さのようなものか。
そういうものは非常に高かったように思うが、
客の心や頭の中で話が動き出すタイミングが遅かった。
半分ちょっとだるかった。
話自体はよいものと感じたし、役者は素晴らしかった。
しかし退屈な時間が長かった。
目を離させない状態はめまぐるしいことが起きなくてもできると個人的には思うので、今後は飽きさせないものを出して来て欲しい。
次回に期待を持つ。
毒メルヘンというほど毒ではなかったように感じた。

ポラタヤから来た女

ポラタヤから来た女

今井大蛇丸/やぎ

ラグリグラ劇場(北海道)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/05 (日)公演終了

満足度★★

わかる人だけの世界
その世界観が出来上がっているの「だろう」から、わからない人たちは置いてけぼりでも自分たちはやっていける。
一種ひとつの偏りで、同じものを共有できる少ない人たち。
そういう世界を造り上げることだって難しいのだから、一概に悪いとは言い切れない。
そういう世界である。楽しめる人はとことん心酔して、わからない人は置いて行かれる。
どこまで引き込むことが出来るのかも、見せる側の能力の気はするのだが、もし歩み寄ればきっと色は違ってしまうだろう。

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