
シホウドウセキ
日本のラジオ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/06/04 (水) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/06/07 (土)
『シホウドウセキ』のチケット発売と同時に申し込んで、コンビニエンスストアでの支払いを忘れていて、他の観劇の予定を調べていた時にそれに気付き再度申し込んだ。『シホウドウセキ』は会話劇で、座席が両面の対面式の座席配置。事前に俳優の方の座るポジションが明かされていたので、早めに並んで、安東信助さんの背中越しに岡野康弘さんが見える席に座るつもりだった。受付順に入場だと勝手に思っていたのだが、チケットの申し込み順で、遅れをとったチケットだった ので、入場は40番目の手前ぐらいだった。目指す席は諦めていたのだけど、空いていた。アカシ→アンドウ · ライン上のサカキの後ろの席が。観客の好みのばらつきに感謝だった。
でも位置などは何も関係なかった。その劇の内容の濃さに座る位置などは容易に侵食されたのだった。
『シホウドウセキ』四方同席、警察庁、千葉県警、議員秘書と、4つの暴力団の幹部達が、秘密裡に会議を行い、シノギを回避しようとする濃密な95分だった。日本のラジオの薄気味悪い、狂気を帯びたいつもの劇ではなく、固定した配置での会話劇、作/演出の屋代秀樹さんの戯曲は緻密で交錯しても整理されていて、官暴共にそれぞれの組織のしがらみを抱えた、狂暴さが見えるけど、それでいて面白味を抱える、ゴリゴリザラザラした会話を楽しめました。

Shake&Speare!!Stage 宮川彬良×木村龍之介 『ナツユメ』
株式会社トゥービー
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/06/06 (金) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/06/06 (金) 15:00
宮川彬良(音楽/生演奏) X 木村龍之介(脚本/演出)
シェイクスピアの『夏の夜の夢(松岡和子訳)』をベースに、生演奏に乗せた楽しく面白い、現代性も加わった、たっぷりシェイクスピアの音楽劇でした。
白石加代子さんが AIアバターでティターニアを演じられ、というのかAIアバターが演じ、9人の俳優の内、ハーミアを演じた安住の地の日下七海さんのみが存じ上げている演者でしたが、皆さん歌が上手い。
上演が遊び心がたっぷりでずう〜〜っと魅入っていました!
上演中も撮影して構わない、トイレもご自由にとのことでしたが、平素はタブーの行動なので撮影しませんでしたが、記憶に残っているので良しとします!

秘密
劇団普通
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/05/30 (金) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/06/05 (木)
劇団普通『秘密』
フライヤーには
老いた父、
老いた母、
そして私。
とある。
『秘密』は 2022年4月に初演を拝見している。老父/老母の年齢に、あの時から3歳近づいていて、2人と多分同年配なのだと思う。今、その年齢で何とか健康ではあるけど、あそこに居る二人、他人事とは思っていられない。そして、親子、兄弟、姉妹と各家庭が秘めていることが、隣家を巻き込み舞台に現れる。
静かな、しかし、家庭の課題/問題を巡る緻密な会話。
用松さんが演じておられる様な爺さんにはなるまいと思うのだが....

贋作・罪と罰
早稲田大学演劇倶楽部
早稲田大学学生会館(東京都)
2025/06/05 (木) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/06/05 (木)
早稲田は、演劇研究会、 劇団木霊 、 劇団てあとろ50’ は何度も拝見して来ていたが、早稲田大学演劇倶楽部は今回が初めて。新歓公演2025『贋作・罪と罰』(主宰/演出 山口亜希子)を拝見した。
新歓公演としては大成功だと思う。どこまで新入生の方達がご覧になられるか、そこは判らない部分ですが、上演内容は、演劇を志す方達の琴線に触れたのは間違いないと思う。
上演中、ずっと目が離せなかった。
当日パンフレットに「挑戦には挑戦をもって、(野田戯曲に)真正面から挑む...」とある。上演は正に挑戦だった。
11人の演者、演出の気迫も十分に。この主宰/演出のに山口亜希子による画像に 見られる美的感性が舞台美術、道具としてのパイプ椅子の使い方、衣装、演出に美意識が現れていた。
演技については、終盤の、英/溜水、才谷/溜水、溜水/智、才谷/溜水、清/溜水など、対峙する演者達、英/才谷の絡みには説得力があった。他の演者も挑戦する者として、その気持ちは受け取れた。チャレンジする試みや良し。あとは.、いや演技がどうのこうのと言える知見はないのだけど、経験を積み、研鑽して行けばと

僕は肉が食べたくて裸(ラ)
南京豆NAMENAME
新宿シアタートップス(東京都)
2025/05/28 (水) ~ 2025/06/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/06/01 (日) 12:00
南京豆NAMENAMEを初めて拝見した。カーテンコールの後、前の席の女性がしゃがみ込んでで泣いておられた。 前の席の女性の気持ちが判る気がした。 底辺をギスギスと生きる弱者とその愛を描くそれぞれの個性が良かった。
歳を言い訳にしたくないけど客席が沸くのだけど、台詞にあるそのキーワード達が引っ掛からない、展開/設定を咀嚼し切れないところがあった。ただ人物の描写は、14人の俳優が素晴らしく、無謀で場当たりに生きるアウトローの若者を上手く描けていた。
終盤の物事をはなから忘れていって覚えられないツボミさんの台詞「急に繋がった気がして」の一瞬前に、自分自身も物語が急に繋がって、ぐっと引き入れられていた。
面識があった俳優の方が尾﨑優人さん/後関貴大さんだったけど、 そのお二人とて、しっかり化けていて、何度かシーンが見た後に確信をもって認識できた。あの尾崎優人氏の豊満なボディー/豊かな声/髪をもってしてでさえだ。主宰/作/演の河村慎也さんはイメージが刷り込まれていて認識できた。他の11人の皆さんはほぼ初めまして(だったと思う)。でも、皆さん、かわいく、一途だし、思いが見えて、粗野で乱暴だし、ピストルを撃つし、でも、なによりも愛を描いていて、良かった。
アパートの一室の舞台美術も思い切り、本当にあそこには居たくないな、演者の皆さん、良く居るなと思わせる汚しっぷりで、リアルさが。爆音の音響も良かった。初めての南京豆NAMENAME、また一つ次を観てみようと思う劇団が増えた。

穴熊の戯言は金色の鉄錆
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2025/05/21 (水) ~ 2025/05/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/05/27 (火) 14:00
劇団MCRを初めて拝見したのは 2年少し前の『死んだら流石に愛しく思え』が初めてで、 その素晴らしいと思った『死んだら流石に愛しく思え』 を年間のベストに挙げたのに、感想を言葉に出来なかった。
取っ掛かりから途中まで(いやずっとだけど)滅茶苦茶面白かったのに、個人的には序盤にもったりした感覚が数度重なって意識が飛んだ瞬間があった。
出演しておられた、小野ゆたかさんは拝見したことがあって、相手役の帯金ゆかりさんが初めてだと思うのだけど、その帯金ゆかりさんの激演が凄まじかった。その演技があってこの作品が成立していた。そして、二人の愛を描く物語の脇を固める皆さんが良い。
随所にネタを散りばめて笑いを取って行くのだけど、しっかりと愛を描いて行く。感想を言葉に出来るかと言われれば前回と同じ様な感覚だ。言葉にしきれないけど、緻密に組み合わせたシーン達で創って行くのがMCRなのだろうか。今回が 2回目なので、その答えはこれからになる。序盤で刷り込まれたあの握手のシーン、それを最後にまた置いて来た(笑)。あれはズルい、涙腺が崩壊した。

湿ったインテリア
ウンゲツィーファ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2025/05/19 (月) ~ 2025/05/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/05/21 (水)
黒澤多生さん/豊島晴香さん/藤家矢麻刀さんの常連に松田弘子さんと根本江理さんのベテランを配してのいつものウンゲツィーファが落ち着いたウンゲツィーファに。シュールでSFチックな愛憎相まみえる物語。そしてアゴラが閉まってからとしてはこれだけ青年団の俳優の方達が出演される公演は初めてではなかろうかと。

あるアルル
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2025/04/30 (水) ~ 2025/05/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/05/06 (火) 12:30
やみ・あがりシアターは4作目、全部違った趣きの作品で、共通するのは速射砲的な繋がりの展開、交差する物語達とでも言うところかな。
面白かった。が、ただ、「あるある」を宣託し続けるあるある仙人が2時間、あるあるを告げ続け、それを取り巻く4つか5つのグループが交錯し続けると言う展開で、舞台に散らばるあるあるが書き込まれた付箋、黄色い付箋が、あるあるが溢れ、間延びしていた。
面白かったとしたが、単調さをカバーし続けたのがこの16人の俳優達の素晴らしさ、魅力だった。初めて拝見した加瀬澤拓未さんが良き味を出しておられるなと、また楽しみな方が増えた。

なべげん太宰まつり『駈込み訴え』
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2025/04/27 (日) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/04/27 (日) 15:00
昨年の高校演劇の全国大会で優秀賞に輝いた青森中央高校 演劇部の『駈込み訴え』が、ザ・スズナリで上演された。これまで二度拝見して、個人的には 2024年に拝見した 317作品の内のベスト10%に挙げた作品で素晴らしい上演だった。今日スズナリでの再演と言うこともあり、高校演劇ではあるのだけど、こう言わせてもらっても良いのではないかと言うことでコメントをさせていただくと、岐阜の全国大会での上演でも新国立劇場での上演でもそうだったのだけど、イエスとユダを演じられたお二人の演技が飛び抜けていた。何人か来ておられたシアターゴアーの方も同じ感想をおっしゃっておられた。
そして、青森中央高校 演劇部の『駈込み訴え』の前に 30分版の『駆込み訴え』を一人芝居で演じられた下山寿音さんがまた素晴らしかった。下山さんの目の力が凄かった。いや、それ以外の演技も素晴らしかったのだけど、畑澤聖悟さんの演出と合わせ出色の上演だった。
その下山寿音さんの一人芝居での『駆込み訴え』が上演されたことで、その後の青森中央高校 演劇部が演じた『駈込み訴え』のガイドラインが示されることになり、『駈込み訴え』が初見の方達の大きな助けになっただろう。
そう言えば、開演前の待機列で、先頭におられた高校演劇ウオッチャーの方達、お一人は大阪から観に来られ、もうお一人は、岐阜でご覧になられ、もう一度ご覧になりたいと、青森まで遠征され上演を追いかけられたと言う方達とひとしり青森中央高校 演劇部の『駈込み訴え』を語る機会に恵まれたことも素晴らしい機会だった。

遠巻きに見てる
劇団アンパサンド
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/04/18 (金) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

逆光が聞こえる
かるがも団地
新宿シアタートップス(東京都)
2025/04/24 (木) ~ 2025/04/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/04/25 (金) 14:00
今回、『三ノ輪の三姉妹』に続いて 2回目のかるがも団地。前回の感想が「わちゃわちゃしながら、緩い境界線で転換を適宜スピーディーに挟みながら、ツボは緩く、でもしっかり押さえた会話劇」として「初めて”かるがも団地”を拝見した。『三ノ輪の三姉妹』が、好みの作品だったので、来年5月にもう一度かるがも団地を拝見することとしよう。予定表に書き込んだ」としての今回だったのだけど、今回は一転してハイテンポ!スピードに少し付いていけない気味。我々の世代(昭和真ん中生まれ)ではいじめがほとんど無くて、別にそれを良いとはしないのだけど、生きて来た過去、生きて行く"今"、それぞれの性(さが)、力関係、ヒリヒリと映し出していた。まったく違うテイスト。これは観続けるべき劇団だなと。見定めることなんて出来ないだろうとの予感がしている。劇作家の板場充樹さん、仙田の北原州真さんのお二人の力感の無い抑えた姿、あの100㏈の人でドンキー店長の武田紗保さんのパワー、万引きをした百瀬葉さん、謎の貫禄(抑揚)の宮野風紗音さん、皆さんの演技が印象に強く残りました。

旅するワーニャおじさん
パンケーキの会
下北沢駅前劇場(東京都)
2025/04/10 (木) ~ 2025/04/16 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/04/16 (水) 13:00
最後の西村由花さんが演じるチャン セミの感情の爆発、俳優の方の苦労を思う。演技したことがなくて、あの状況を引き出す/導く手立ては想像が及ばないけど、ひたすら恐れ入る。もちろん演技全般がそうなのだと思うが、あの場面がある意味唐突な、あるいはその感情を作る前の場面がなかったと思うので。
平吹敦史さん、佐乃美千子さん、金聖香さん、西村由花さんの演技に魅かれた。
韓国演劇を拝見する機会は多くないが、この作品、韓国の社会/世情/人間関係が投影されていると思うが、人と人と人。それにしても酒を飲むシーンのなんと多いことよ!

まつり
早稲田大学演劇研究会
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2025/04/03 (木) ~ 2025/04/07 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/04/07 (月) 12:00
劇研アトリエで涙ぐんだのは初めてではないかと思う。
今日のアフタートークのはぎわら水雨子との主宰/作/演出 小島淳之介さんのやり取りに同氏の作品への取り組み方の真摯さが滲み出ていて感心しきり。
作品は年代的に判ったのが島倉千代子と久保田早紀(あれは本人ではないと思うが)と他少し。マンガや平成以降の曲、芸能のことはわかっていなく、金田ネタは知識として知っている程度。そして演劇を観出したのはたった 10年前。パロディがパロディと判らないもどかしさ。皆さんが受けているのを聞いてそうかこれがネタなんだなと 笑
オープニングのクロージングの舞踏の小気味良さ!
皆さんの役ごとの色彩が冴えていてその演技に引き込まれ、渾身のバカバカさの真剣勝負を楽しませてもらった。
涙したのは山に登るシーン。いきなり、でもなくて、茶漬けで、あれ?家を出て行くのかなと思っていたら、おんぶで、おお、そう来たのか!でした。
オタク役の方の演技が巧みなのだけど、最後の舞踏の時にもその役柄を反映させていたのには驚いた。

ガラスの動物園
滋企画
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/03/26 (水) ~ 2025/03/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/31 (月) 14:00
翻訳:小田島恒志 演出/音楽:額田大志(ヌトミック)
佐藤滋推しです。故に以下、バイアスがかかっています
あっ、ヌトミックも大いに好みです。以下、バイアスが 2倍になっています
素晴らしかった!笑
いや、最後近くでは泣いていた
戯曲は未読、上演を観るのは今日が初めて
Intermission前は説明的な部分ということと受け取れた。西田アマンダの切れと、夢は持っているけどいやいや滋トム、原田ローラの薄幸さを位置付ける。ここでそれぞれの俳優の技量、技が。佐藤滋は前説から佐藤滋の人柄が満載。姿が良い、手がデカい。そして、高く広い、すみだパークシアター倉に舞台美術の映えること。遠近を強調した床。その床/壁を這い、伸びて縮む陰と光
後半はそら惚れるやろ大石将弘ジムが良い。正直、彼のカウンセリングで身構えてしまうローラがほどけて行く、人と人が向き合うシーンに涙が。そう見せる演技が凄い
戯曲にそうあるのか、滋トムが霊としてそこに在るが如く居る、その気持ちにも心を動かされた
最後のシーンで蝋燭の焔を吹き消すシーンも良かった。これも戯曲にあるのだろうか
大石将弘さんと原田つむぎさんの二人のシーンでの原田つむぎさん舞台真ん中で正面を向いておられる時の表情が凄かった。最前列で見たので見れたのかも知れない
額田さんの音楽、岩城保さんの照明、これは良いのは観る前から判っていた。で、上演を見て、そうだった。闇と陰を操り、壁に影を切り取る光、息を呑む見入る観客。最前列だけど背中でそれが判った。あと蓄音機のジリジリ
ガラスの動物園を読んでみたくなった
滋企画のこの上演が『ガラスの動物園』の個人的な原器となる訳だ

wowの熱
南極
新宿シアタートップス(東京都)
2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2025/03/29 (土) 13:00
これまで 4回拝見していての5回目、作/演出のこんにち博士のベスト、南極ゴジラから南極に至っての、5回目が劇団としてのベストでした。
いやー、これぞ南極(ゴジラ)の演劇だ!3年4ヶ月前、都内の一軒家で観客数人で観た南極ゴジラが劇団名を南極に変え、新宿シアタートップスを満員にして公演を打っている。このブラウン管テレビ(2枚目の映像の奥の灰色の方のテレビ)がこの公演にも登場させ、演劇の作り方もあの時からの地続きの展開だ!南極はどんどん力を付け、観客を巻き込んでいる!
素晴らしい「演劇」だった。
以前注文と言うかこんなことを言っていたけど、もうお仕舞いだ!「演技も良いところがあるし、大きく拡がる可能性を感じた。ブンブン振り回してもっと遠くにボールを飛ばし続けて行って欲しい」今日は素晴らしい演技で観客を十ブンブン振り回して大きく拡げ、遠くにボールを飛ばしていたよ!
速射砲の様に継ぎ目なくエネルギーを注ぎ込み、繋がる話を重ねながら、散逸させず、収束させる展開が見事。映像、着ぐるみ、衣装、照明、音、音楽、あと何だ、そう、俳優10人の演劇への熱量が見える、主演の端栞里さんのwowの熱(量)、ユガミノーマルさんのトゲトゲの髪、新宿シアタートップスの舞台の構造をしっかり使った物語の設定なのか、「wowの熱」という劇名が先なのか、奈落をプールとして使う展開が良い。場面転換は暗転なれど粗目の舞台美術の移動を観客に見せ、次の展開を意識下に置く仕組み。
2時間10分、視線は舞台にくぎ付けでした。
これからも10人のメンバーで南極がどんどん観客を魅了してくれ!
ところで、公演のフライヤー、台詞にあったけど、何も物語の内容が判らない段階で描いたのですよね、wowの熱が放射されているんですね。

wowの熱
南極
新宿シアタートップス(東京都)
2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/29 (土) 13:00
いやー、これぞ南極(ゴジラ)の演劇だ!
3年4ヶ月前、都内の一軒家で観客数人で観た南極ゴジラが劇団名を南極に変え、新宿シアタートップスを満員にして公演を打っている。南極はどんどん力を付け、観客を巻き込んでいる!
素晴らしい演劇だった。これからも10人の南極がどんどん観客を魅了してくれ!
以前注文と言うかこんなことを言っていたけど、もうこれ以上言わないことに。
「演技も良いところがあるし、大きく拡がる可能性を感じた。ブンブン振り回してもっと遠くにボールを飛ばし続けて行って欲しい」今日は素晴らしい演技で観客を巻き込んでブンブン振り回して大きく拡げ、遠くにボールを飛ばしていたよ!
以下引用
一回目が凄く面白くて、2回目は少し拡がりがないかなと思い、3回目に拡がりを期待して観たのが『南極ゴジラの地底探検』でした。以下、その時の感想です。今日と明日の福島での南極ゴジラの『南極ゴジラの地底探検』超お勧めです!
以下引用
南極ゴジラ『南極ゴジラの地底探検』↓↓いやー拡がってました!
アフタートークで山崎彬さんが言っておられた、このまま続けて行け。この前のゴルフの日本オープンで優勝したアマチュアの選手、ドライバーはフルスイングを心掛けて、曲がっても良いので目一杯振り続け真っ直ぐに飛ぶ様になったって。
まだまだ荒削り/足りないところも、でも勢い/想い/工夫/発想/映像/展開/小道具、光を放つかけら達があちこちに散りばめられていた。演技も良いところがあるし、大きく拡がる可能性を感じた。ブンブン振り回してもっと遠くにボールを飛ばし続けて行って欲しい。行けー、南極ゴジラ!

痕、婚、
温泉ドラゴン
ザ・ポケット(東京都)
2025/03/20 (木) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2025/03/27 (木) 14:00
『痕、婚、』
痕と婚に恨を加わえ、「恨、痕、婚」ということにも出来るかと思う。韓国語だと恨はハン。誰も責められないなどと言うことでは済まされない。でもそれを変えて行くことを思い、前に進んで行くことを続けるしかない。素晴らしい上演だった。
去年10月に開いた『痕、婚、』の プレ企画 リーディング公演。『悼、灯、斉藤』の時に初めての試みとして開催した、リーディングの後に良かった点、わからなかった点を聴き手だった観客から挙げ、キャストの皆さんの意見も交えながら、創り手の原田ゆうさんと、やり取りして、改稿の参考にという試みの第2回目に参加して、発言した(と思うが)者として、戯曲を買ったので、どこに手を加え、どこをバッサリと切り取ったか確認しよう。
開演前に劇団員の方が受付に居られ、そのプレ企画のことを含め少し話をさせていただいたのだけど、えっ?友久役のあの人!と思い、終演後に確認したらやはりそうでした。まだこれで 3回目なので劇団員の方の顔、男前ばかりなので覚え切れてないので....。それにしても豪胆な 笑

解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話
1999会
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/01/23 (木) ~ 2025/01/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/01/25 (土) 13:00
『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』はこれまで 6回拝見している。
9人の俳優/照明/音/スタッフの気持ちが伝わって来た。癇癪と敬虔の二人でのシーンが良いなと思っていたら、もう一度終盤にもその二人のシーンがあってその 2つの場面、凄く良かった。そして土本燈子さん、トータルで良いのですが、改めて声が良いなと。
多分、1999会としての『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』はこれで最後、その「最期」を見届けてきた。
70年近く生きて来て、9人の彼女達、彼女と括るのは駄目なのかもしれないけど、東京女子大学の話なので、いや女性を自認していない人も居たのかも知れないが、人として生きていると色々なことがあるんだと思いながら見ていた。
これからも色々なことがある。とにかく生きて行こうよ。そんな気持ちを持ちながら見ていた。

VIANCA;clockwise
江花明里.あそびの会
Paperback Studio(東京都)
2025/03/20 (木) ~ 2025/03/22 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/03/22 (土) 14:00
主宰の団体名は「江花明里.あそびの会」
架空畳主宰の小野寺邦彦氏が作/演出、出演が江花明里氏と黒田和宏氏。
「1918年、第一次世界大戦後のロンドン・ソーホーと1998年、経済曲線を垂直に落ちてゆく東京・渋谷が繋がる物語」
ロンドンと渋谷を結び付けるアイデア。そこから渋谷のスクランブル交差点で、人とぶつかり、くるくると回る体から展開し始める物語。
黒い壁の会場を活かしたそう来るかと言う最後の仕掛け。黒の衣装だった江花さんが最後に衣装をノースリーブの白い衣装に変える。VIANCA、イタリア語で白を表す bianca 女性単数形、色白で silky smoothな江花明里氏故に映える仕掛だった。
江花明里さんと黒田和宏さんの息の合ったコンビの60分、くるくるするりと面白かった。

XXXX(王国を脅かした悪霊の名前)
お布団
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2025/03/08 (土) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/03/14 (金) 15:00
帰り道、同じ回を観た顔見知りのTheatre Goerのお二人と話しながら歩く。一人は終演後拍手をしておられなかった。もう一人の方は縷縷展開を話され、評価しておられた。両極端。
論理的におかしいと言われる方、2023年の『ザ・キャラクタリスティックス/シンダー・オブ・プロメテウス』を拝見した時の私と同じだ。当時論理的な不具合に引っかかってしまって受け取れなかった。
私自身はその中間。確かに見ながら論理的な齟齬が気になるが前回程ではなく受け入れていた。マクベスの話をベースにしての新しい話として受け取っていた。休憩後の部分で纏める、ゲーム的な感覚なのだろうか。ゲームをまったくやらないので判らないのだけど。