春のめざめ spring awakening
劇団四季
自由劇場(東京都)
2009/05/02 (土) ~ 2009/09/05 (土)公演終了
満足度★★★
若いエネルギー
思春期の気持ちと青春を台本にして、
新しい世界を作り出そうといぅエネルギーを描いています。
役者さんの四季の中で若い人そろいでした。
んーーやっぱりという感じはぬぐえません。
2人だけ「大人の役」という役がありました。
全員の役の父・母・先生を演じます。
「未成年」からみたら親も先生も権威や権力。
抗う対象としては一緒だったなぁ~
と、自分の青春を思い出しました。アハハ
抗う代償として排除されていくといぅ現実をつきつけているところが、キレイ事で終わってなくて好きです。
舞台セットの中に青い羽の蝶々の片羽が飾られていました。
アタシにはそれが夢と現実の両方を持って初めて人は生きれるといぅことに思えました。
片羽では飛べず、飛べない蝶々は死ぬ運命。
劇中で生きることを許されなくなった彼と、現実を背負って生きる決意をする彼。
どちらも結局片羽なのかなぁ。
アナタは片羽ですか?
9人の女 〜MATER NEXUS〜
劇団朋友
俳優座劇場(東京都)
2008/12/03 (水) ~ 2008/12/07 (日)公演終了
MOTHER
劇団青年座
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/11/21 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
阿片と拳銃
劇団M.O.P.
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/08/06 (水) ~ 2008/08/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
時代を超えて・・・。
あへん?拳銃?ドタバタ系かと思いきや、
非常に上質な演劇を見せてもらいました。
時間が解決してくれること。
時間が経っても消えない思い。
時間を追って切なくなっていく2人の間。
タイトルからは想像できないとってもぐっと来る芝居でした。
ミス・サイゴン
東宝
帝国劇場(東京都)
2008/07/14 (月) ~ 2008/10/23 (木)公演終了
満足度★★★★★
何度も聞いてるのに
やっぱり感動しました。
子供を思う母の強さ。
他に何も思い浮かびません。
市村さんのエンジニアは観客を惹きつける力を持っていて
役の魅力が伝わります。
キャッツ
劇団四季
キャッツ・シアター(東京都)
2006/11/01 (水) ~ 2009/05/03 (日)公演終了
満足度★★★★
猫の世界と交差する人間像
まず、いろんなご指摘の通りはっきりいってストーリーはそんなにありません。猫たちが集まって一匹のジェリクルキャッツを選ぶ。それだけです。その上、いろんな批評の通りセリフは四季っぽいしゃべり方です。ストーリー重視・セリフ重視の方にはオススメしません。
しかし、身体能力がすごいです!!それは本当に見る価値があります。毎日朝から稽古してるだけある。気持ちいいです。それぞれ身体的な特徴と特技が生かされているので、シーンの重要な役以外の猫も見逃せません。目が4つくらいないと見切れません。だから何回も観に行きたくなるのでしょう。
そして、猫たちのキャラクター。イギリスらしい、古い価値感の猫や仕事に誇りを持った猫がとっても素敵です。多分ストーリーではなくこのキャラクターという点で、台本の面白さがあるのではないでしょうか?猫を通して人間を描いてますよね。外国で八頭身の猫を見てきた人が、日本の猫はチンチクリンだというかもしれません。でも、そういうあなた、日本人ですよね。日本の猫を観て、あの猫はあたしだ、あの猫はあの人だ。あの猫はあの猫なりに一生懸命生きてるんだって、そういうことがキャッツのメッセージだと思います。
案の定、また観に行きたくなりました。
東京
赤坂RED/THEATER
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/03/13 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了
満足度★★★
もし東京以外で生まれてたら
東京ってこういうところなんですね。
と、客観的に観ました。
青春群像劇としては一人に軸を置きすぎていた感じがあります。
もっと他の人の内面を覗いてみたかったです。
だるまさんがころんだ
燐光群
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/03/20 (木) ~ 2008/03/31 (月)公演終了
満足度★★★
だるまにならないよう
初演の時も観ました。
社会が少し変わったので、
あのタイムリーな高揚感はなくなってしまいましたが、
それでもメッセージはあります。
劇中、地雷についての情報が多く
初演の時は置いていかれた感じがありましたが、
それも含めて大きな力にのまれてくという事なのでしょうか。
人類が何を望んでいるのか、
持ってかえるテーマのあるお芝居だったと思います。
呉将軍の足の爪
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/04/11 (金) ~ 2008/04/20 (日)公演終了
満足度★★★★
某国、とありますが・・・
「この世界に、こんな純粋な人がいるだろうか。
いや、いてほしい!」
呉将軍の滑稽さは逆に権力側の態度を滑稽に見せ、
現実のこの世界の価値観をどうとらえるか観客に問うようでした。
あなたの部品 ファイナル
北京蝶々
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2008/04/19 (土) ~ 2008/04/27 (日)公演終了
満足度★★★
リアルと誇張の間で
若手演出者コンクールの最終審査でも拝見しましたが、
どうしても学生演劇ならば、本拠地で本当の客層と見たいと思って再挑戦しました。
脚本が面白かったので、2度目ですが飽きませんでした。
自分の境界線の認識を明確にしていく作業の中に戦争が含まれるのなら、
私達は戦争をどうとらえていいのか。
グレーな気持ちを持って帰りました。
田中さんの青空
演劇集団円
ステージ円(東京都)
2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
引き込まれましたぁ
オムニバスって苦手だったのですが、
女性5人の配役がよく書き分けられていて
気がついたら引き込まれていました。
(以下ネタバレに記入。)
台本でも読んでみたい作品でした。
ねずみ男
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2008/04/19 (土) ~ 2008/04/27 (日)公演終了
満足度★★★
覗きの演劇
黒岩さんの演出らしい、空間を覗き込むような感覚にゾクゾクきました。
ある悩みがひとつの出来事を発端にして表面化し、
本当の問題点は別のところにあるということが浮き彫りになっていく。
見終わってスッキリ!というタイプのものではないですが、
私は好きです。