jokermanの観てきた!クチコミ一覧

201-220件 / 1299件中
バター、トースト、ジャム

バター、トースト、ジャム

もあダむ

王子小劇場(東京都)

2023/08/03 (木) ~ 2023/08/08 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/08/03 (木) 19:00

旗揚げ公演ということだが、何となく勿体ない気がする。(5分押し)132分。
 冒頭、姉妹のやりとりから何かあったのだと分かり、それが話の軸かと思ったら、群像劇に転じ軸がブレてしまう印象が勿体ない。個々の場面は非常に丁寧に作られているのだが、心に入ってくるものがない。登場人物に感情移入できる人がいないこととか、狭い世界でこんなに偶然があるのかと疑問に思うこととかが理由かと思う。ケンジのキャラクターは気持悪い。

コココーラ

コココーラ

コココーララボ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/29 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/07/29 (土) 12:00

初見のユニット(ってゆーか、ユニットなのだろうか)。ベテランの味。
 初老の男女が公演で話をしているが、男の妻の話題が軸。面白い、と言うか、ベテランならではの味はある。

憶えてるのは言葉じゃなくて

憶えてるのは言葉じゃなくて

チャミチャム

カフェムリウイ「屋上劇場」(東京都)

2023/07/27 (木) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/27 (木) 20:00

「ちゃむ」こと波多野伶奈の一人芝居。面白い。(3分押し)前説3分、59分。
 元彼との別れとか回想を、一人で演じて感触を残す。作・演出に「いいへんじ」の中島梓織を置いたのにも興味を持って観に行ったのだが、いい感触の作品だった。終盤の手紙のシーンは冗長感が否めないのだが悪くはないぞ。

ユニットバスの人魚姫

ユニットバスの人魚姫

route.©️

王子スタジオ1(東京都)

2023/07/20 (木) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/22 (土) 16:00

「人を喰った」ダークファンタジー。面白い。68分。
 連続殺人犯の女子高生(中野透子)を尋問する刑事(藤真廉)とのやりとりの中で、回想風に展開される、ちょっとコワイ物語。展開はすぐ読めるのだけれど、それを一種官能的に上演するあたりは本ユニットの真骨頂とも言える作品。中野透子始め役者陣の演技が見事だが、客入れからずっと舞台上にいて、ほぼ立たずに演技する、まひたん。が特にスゴイな。

朝焼けとハミング

朝焼けとハミング

route.©️

王子スタジオ1(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/21 (金) 20:00

『朝焼けとハミング』を観劇。(テーマ曲演奏も含めて)73分。
 アイドルを辞めて故郷の沖縄(らしい所)に戻って来た女性が、高校時代の同級生たちと会うのだけれど、知らない人がいて…、という物語。本ユニットにしてはやや珍しく、しっかりと物語が追えるのだけれど、ファンタジーだなぁ、とは思う。同時上演中のもう1作の後日譚とも言える作品らしく、観る順序を間違った。もう1作を観て、再度観たい気がするのだが、チケットも完売で観る余裕もないのが残念。

兎、波を走る

兎、波を走る

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2023/06/17 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/20 (木) 19:00

3度目の観劇。上手端だが4列目なので、肉眼で役者の表情も見えるのがいい。133分。
 細かい部分でもしっかり演技しているのが良く分かる。芝居としては、とても面白いのだが、よくよく考えてみたのだが、現在も未解決の問題だけに、扱っていいものなのか、という疑問もないではない。母親である多部未華子が娘であるアリス役を演じてて、そう見えるということにも改めて驚くが、母であるがゆえにできる演技もあるんだろうなという気がする。

疫病流行記

疫病流行記

PSYCHOSIS

ザムザ阿佐谷(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/17 (月) 19:00

スタイリッシュなアングラ、とでも言おうか。ステキです。(5分押し)100分。
 「疫病」なるキラーワードを用いて、細かい場面の連続で物語を紡ぐ、っていうか、物語の展開はよく分からなくて感触だけが残る。寺山修司が考える病気と演劇の関連とか、いろいろと調べると面白い。
 押しの大島朋恵を含め、達者な役者陣が丁寧かつダイナミックに演じつつ、音楽の力も使って、とてもオシャレながらアングラテイストはいっぱい、という作品になっていた。久々に観た三坂知絵子が元気なのが嬉しい。

スローターハウス

スローターハウス

serial number(風琴工房改め)

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/07/15 (土) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/15 (土) 18:00

心が痛むセリフが続いてしまう。(6分押し)87分。
 知的障がいのある息子を殺された母が、殺した男に会いに来て語り合う。背景に殺された息子と施設の職員も出て来るが、実在の事件をベースにしつつも、フィクションだということは分かる。殺した男のセリフが痛い。(追記の予定)

一貫性ガン無視ガール

一貫性ガン無視ガール

モミジノハナ

新宿眼科画廊(東京都)

2023/07/15 (土) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/15 (土) 14:00

野花紅葉のソロユニットが3種類の短編を上演する企画。すげぇ面白い。29分,36分,33分。
 「南京豆ノハナ」は河村慎也の作・演出だが、ここはチョットダメな人たちがチョットだけいい方向に向かう話が多く、本作もそういう風に進む。ダメダメなカップルと、女の友人、男の先輩の女、そして、居酒屋の店員の5人で展開される、実はいい話だが、居酒屋店員役(丸橋ばちこ)を置いたことで、非常に面白く展開されていると思う。
 「ポーラノハナ」はリリセの作・演出で、野花の一人芝居。本人の自己紹介かのように始まって、次々に別の人物を演じる展開が巧い。「モテル」らしい野花紅葉を巡っての話。モデルもやってるらしい野花のスマートな姿も眼福。
 「マリカノハナ」は野花紅葉の作・演出で福永マリカとの2人芝居。同じ誕生日の30歳と25歳が出会うが、ちょっとした勘違いから話は変な方向に向かい…、という物語。巧妙な展開とセリフのキレがいい。

兎、波を走る

兎、波を走る

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2023/06/17 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/09 (日) 14:00

2度目の観劇。いろいろと懐かしい感触が面白い。127分。
 アナグラムの多用など、遊眠社時代の雰囲気を感じる。カーテンコール4回だが、スタンディングオベーションがなかった。

罪の三乗

罪の三乗

同じ釜のムジナ

新宿眼科画廊(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/03 (月) 16:00

牡丹茶房の烏丸棗の作・演出ということで観に行った。面白い。55分。
 某女優の不倫謝罪会見に、同じ事務所のアイドルと料理研究家も合同謝罪会見をさせるという炎上商法を考えるが、…という物語。同世代の池島はる香・久保瑠衣香・烏丸が集まってのユニットの旗揚げで、烏丸ならではの工夫や伏線も冴えるが、2人に加藤睦望と小森かなを加えた女優陣が冴える。男優2人も熱演で、まぁ、こんなバカなことをする事務所はないだろうが、コメディとして楽しく観ていられる。

黒星の女

黒星の女

演劇ユニット「みそじん」

吉祥寺シアター(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/02 (日) 13:00

2020年に上演する予定だった作品をようやく上演。前説込み112分。
 刑務所のある部屋に新たに入って来た女と前からいる女たち4人との関わり、…、みたいな話。冒頭に伏線を張るが、いかにも伏線という感じがするけど、悪くない。それぞれの事情は、ありそうだけど本当はないんだろうな、な話だけど、これも悪くない。一種のファンタジーとして観てれば一定程度楽しく、しかもシリアスにも受け取れる展開。他の4人の事情全てに関わる大石の熱演に拍手。

ホールドミーおよしお

ホールドミーおよしお

オフィスマウンテン

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/06/28 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/07/01 (土) 15:00

初見のユニット。51分。
私が理解できないタイプのパフォーマンス。

ヴィクトリア

ヴィクトリア

シス・カンパニー

スパイラルホール(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/06/30 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/27 (火) 18:00

2度目の観劇。今さらではあるが、とにかく大竹しのぶらしい芝居。67分。
1度目に観たときとはオープニングの演出が変わっている気がしたのだが、勘違いか。

ヴィクトリア

ヴィクトリア

シス・カンパニー

スパイラルホール(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/06/30 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/25 (日) 14:00

ベルイマンの作品を大竹しのぶ一人芝居で送る。大竹らしい舞台。67分。
 白を基調とした舞台に、白い衣装で大竹が横たわる形でオープニング、43歳のマダムが語る現在と過去の回想、…、かと思うと、後半はピアニスト,娼婦,精神病者、と人格が変わる。ライティング等を変えてはいるが、一瞬で人格が変わるあたりは大竹の見事な部分で、少女から初老までの幅のある女性像を描く様も凄い。ただベルイマンなので(っていうのもどうかと思うが)、分かりやすい物語ではないし、正解があるわけでもなさそうな気がする。

白眉濛濛

白眉濛濛

海ねこ症候群

王子小劇場(東京都)

2023/06/21 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/06/23 (金) 13:00

初見のユニット。女性3人の劇団のファンタジー作品。(3分押し)94分。
 3人で「劇団青い鳥」のような集団製作を目指したそうだが、興味深く観た。絵を描くことが好きなミソラが画商を名乗るツキシロに誘われオークションに出品するが…、という物語。現実には起こらないだろうな、という展開と演出や、突然歌やダンスを入れるあたりは、ファンタジーなんだなぁ、と思うが悪くはない。悪くはないが、焦点が絞れていない印象が残念。絵をフレームだけで示したり、独特の話し方の演出とか、気になるところは多い。
 直前に体調の悪い役者が出て、役を変えたり演出を変えたりしたそうだが、違和感はなかった。女性だけ、に拘った理由は知りたい。

キムユス氏

キムユス氏

フカイジュンコのプロデュース

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/06/21 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/21 (水) 19:30

フカイジュンコ名義での初プロデュースは、キムユスの一人芝居。深井の前説を含んで58分。
 キムユスの自分史、と思わせる展開で進む物語で興味深く観た。マネキンを小道具的に使うのも巧いが、仲間内の話みたいな感触はやや居心地が良くない。開演前の深井の盛り上げ方は流石。

兎、波を走る

兎、波を走る

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2023/06/17 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/20 (火) 19:00

野田秀樹の新作だが本作も刺激的だった。(3分押し)126分。
 アリスに加えピーター・パンやチェーホフにブレヒトも出てくる仕掛けは壮大。前半はエンターテインメントを意識し、後半で社会性のある話題に繋ぐ手法は、ここしばらくの野田のパターン。本作ではアナグラムも出てきて『ゼンダ城の虜』を思い出してしまった。シャッターのような仕掛けや鏡を使う美術も見事だが、八百屋舞台は大変だろうなぁ、とか思った。

『工場』『夜景には写らない』

『工場』『夜景には写らない』

世田谷シルク

座・高円寺1(東京都)

2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/16 (金) 14:00

『工場』を観た。いろいろと考えてしまう。95分。
 「日本に似たある国」の工場の分析課に、「移民」の男がやってくる。言葉の問題や習慣の違いから起こるいろいろだが…、の物語。描かれている出来事は、ありそうだな、と思えるが、今はこんな風に対応しないよな、とも思う場面も少なくないけど、多分それは堀川には問題ではなくて、異文化との接触はこういう風に進むかもしれない、という例を示しているように思う。後半、別のタイプの新たな移民や吃音者の登場があり、個々に対応されることなんだろうな、と思った。堀川は2008年から観ているのだが、パフォーマンス寄りの演劇者であることを改めて確認した。

M.O.S.ヤングタウン

M.O.S.ヤングタウン

かるがも団地

SPACE EDGE(東京都)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/15 (木) 19:15

期待の劇団の新作だが、本当に面白い。(4分押し)104分。
 10年ほど前の南大沢第一中学校、という設定で、中学生を中心にその周辺の人々のあれこれ。実話ベースじゃないか、と思わせるリアリティながら、笑わせる要素も大きく楽しく観られるけれど、切ない要素もシリアスな要素もしっかりある秀作。子どもの話をやっているようで、実は大人の世界の縮図的な作品で、ケストナーの「飛ぶ教室」を思い出した。
 本劇団は初めて観てから4作観たが、どれも星5つ。希有な劇団である。私が笑えないシーンでも笑う客がいてちょっと興醒め。教師・諏訪役の大西薫の黒板の消し方がプロ!

このページのQRコードです。

拡大