jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/20 (月) 19:00

同企画の最終。
#アガリスクエンターテイメント #MU を観た。66分(17分休み)62分。
MUは5年ぶりの公演。

アガリスクエンターテイメント『平成5年の廃刀令』
 観客をタウンミーティングに集まった区民とみての得意の会議型コメディ。確かに面白いんだけど、この劇団は論理的に見えて最後に論理が崩れてしまうので不満に思っていたのだが、論理を崩すことによる面白さを狙っているのだろうか、と思うようになった。ここを詰めなきゃダメだろ、っていうところが満載で、まぁコメディだからしょうがないか、っていうことだろうか。

MU『変な穴』
 2007年初演で何回か公演してる同劇団のマスターピース。何回か観てる。本企画を主宰した同劇団のハセガワアユムは、こういうのを集めたかったんだろうな、と思う。ただし、本人も言っているように、大幅に改作されていて、感触は随分違う。そんなに嫌な事が起こっているワケではないのに、嫌な感触が残るあたりが面白い。

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/18 (土) 19:00

本企画の第3弾。#やみ・あがりシアター #劇団肋骨蜜柑同好会 を観た。どちらも観たことがある劇団。62分(14分休み)60分。
満席だったようだが、納得の作品2本だった。

やみ・あがりシアター『背に描いたシアワセ』
 2018年にAPOCシアターで初演された作品の再演。
https://stage.corich.jp/stage/93799
初演も観ている。100分あった作品を60分(実測62分)にまとめたものだが、初演の感想に「芝居のテンポは感心しない」などと書いていたのだが、今回は実にテンポ良く展開され、サイコー、と思う作品だった。昭和の嫁姑闘争と思わせて笑わせ、思わぬ展開に繋ぐ。本作品を観たくてこの企画を観ようと思った、ということは、是非とも言っておきたい。

劇団肋骨蜜柑同好会『恋の手本 ~曾根崎心中~(令和版)』
 当初は新作を上演する予定だったのが、作・演出のフジタが体調不良で新作が書けず、2015年にPit北/区域で上演された作品を再演。
https://stage.corich.jp/stage/69475
何作か観た劇団だが、本作の初演は観てない。近松の曽根崎心中のテキストを現代的な身体と発話で展開するアイデアは面白い。バックに展開される物語も興味深く、面白い作品だった。

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視点

座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/17 (金) 19:00

第2弾。#食む派 #Antikame? を観た。どちらも初見。57分(18分休み)60分。

食む派『冷し中華いななき』
 初めて観たが、丁寧な会話劇コメディ。冷し中華が禁止された世界という設定で笑わせて、それに伴うアレコレを5人で展開する。松本みゆきの佇まいが良い。

Antikame?『こえを見ている』
 実験的かつ抽象的な作品。事前に作・演出の吉田康一が出てきて、「20分ほど真っ暗です」と宣言したとおり、冒頭20分は全く照明がない状態でセリフだけ飛び交う。その後は照明が点くが、基本的にモノローグで会話と言うべきものは展開されない。興味深い作品だが私のテイストではない。耳が遠くなりつつある私には、声で役者を区別することが難しいシーンがあったりした。


 事前精算・指定席で今日もD列で、スタッフに「D列の前は通路なのか」と訊いたが、「通路ではないが、通ろうとする人に止めてくれとは言えない」と言われた。それは通路ということではないか。次回から席を変えてもらう。

ファンタスマゴリ2

ファンタスマゴリ2

ガラ劇

シアターシャイン(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/16 (木) 14:00

初見のユニット。吉水雪乃・四宮菜々子出演のCチーム『最北の街で』を観た。75分。
 実在の、最北の街にあるスヴァールバル諸島の世界種子貯蔵庫、を舞台にした近未来ドラマとでも言おうか。2人ずつ3グループ出てきた6人が絡み合う終盤への展開も興味深いのだけれど、テンポが私のテイストではなくて、ちょっと冗長感がある。セリフ回しも役者毎の個性が今一つ際立たないのが勿体ないが、物語の視点は面白い。推しの吉水・四宮はそれぞれの役割をしっかりと演じ、2人が絡むシーンも楽しく観た。

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座・高円寺1(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/15 (水) 19:00

1時間×2劇団を4組上演する企画の第1弾。
#東京にこにこちゃん #elePHANTMoon を観た。58分(16分休み)51分。

東京にこにこちゃん『またね?ばけものかぞく』
 1度だけ観たことがある劇団だが、馬鹿馬鹿しい(誉めています)コメディを力技で演じる力がスゴイと思ってて、本作もそう。終盤の飛行場面を頑張って演じるあたりは割り切り方が潔い。

elePHANTMoon『落書き』
 旗揚げから全作品を観ている劇団だが、主宰のマキタが映像系にシフトしたために8年ぶりの公演。今回、全4組を観てみようと思ったのは、本劇団の参加が大きい(もう一つはMuの『変な穴』)。いつもながらのヒリヒリしたメンタルの痛みを感じさせてくれて、主人公の井神沙恵の存在感が見事だが、4人の役割をしっかり描き分けた脚本と、しっかり演じる役者陣が強烈。


 芝居とは関係ないが、4組全てを観ようと思って、事前精算の指定席を取ったが、それがD列で、目の前を通路として使われる。これってヒドクないでしょうか。

染明色

染明色

Prelude

王子小劇場(東京都)

2023/03/08 (水) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/11 (土) 14:00

初見のユニット。Bチームを観劇。丁寧に作られているが、結局何が言いたいのか、良く分からなかった。110分。
 10人の若い男女のさまざまな関わりを描いてて、描写は丁寧に作り込まれているが、題材的には若干ハラスメントの場面があり、必ずしも観やすいものではない。男性はキャラがハッキリしているのだが、女性のキャラクターが少し曖昧な側面があるのと、作者が「多様性」を受け入れているのか、受け入れていないのか、良く分からなくて、モヤモヤしたまま終わる。
 「耳触りのよい」という表現を使ってる時点で、私のテイストではないな、と思った。

デラシネ

デラシネ

鵺的(ぬえてき)

新宿シアタートップス(東京都)

2023/03/06 (月) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/06 (月) 19:00

ダークな作風で知られる本ユニットだが、本作は「やられた」感がいっぱいだった。観るべし!!!(3分押し)110分。
 ドラマ作家・飛鳥井(佐瀬弘幸)の家に新たな弟子の美琴(木下愛華)がやってきて、ベテラン弟子の酒匂(よみやまあゆみ)や田邉(高橋恭子)へのパワハラ,セクハラに驚くものの、指示に従って働くようになる。マネージャーの前田(田中千佳子),TV局の野田(川田希)や若手の弟子の市原(小崎愛美理)へも高圧的に対する飛鳥井だが、女優の三津田(堤千穂)や妻(米内山陽子),娘(未浜杏梨)には甘い。ハラスメントは、酒匂の独立を巡って新たな局面を迎えるが…、というような物語。自身もTVアニメの脚本家である高木が、部分的にはリアルな物語かも、と思わせる展開を書くが、さすがにこれほどのハラスメントは今の時代にはないだろう、…、と思わせておいて、ある意味で落ち着いた終局に向かう。10人の女性のキャラクターを描き分け、物語的にも興味深く、時折笑いも起きる舞台だが、とにかくハラスメント場面が強烈で、途中で帰った客がいたのも事実。それでもこういった時代にはこういった作品もありうる、という点で、ギリギリのエンターテインメントになっていたように思う。星10個くらい付けたい。
 個人的にはチタキヨの作・演出を担当する米内山の演技は初めて観て、やるもんだなぁ…、と思った。チタキヨの4人が揃ったところを久々に観たが、顔見知りの(ベテラン?)役者ばかりの中で、若手と言える未浜と木下の健闘は評価に値する。しかし男1人でハラスメントをし続ける佐瀬は、メンタルも心配になるくらいのレベルだった。

The Writer

The Writer

ゼロコ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/04 (土) 18:00

同ユニットを見るのは3回目。プレビュー公演。86分。
 2人のパントマイムで物語を作る試みで、面白いとは思うけれども演劇として見るとちょっと先が読めてしまうのは勿体ない。身体能力や技術の高さは確かなものだと思う。「作家」を表現すると言うが、作家である必要がある場面は全体の1/3くらいかな、とも思う。以前観た作品と同じく、細かくタイトルを付けて短編集として上演した方がよかったのではないかとも思った。壁の奥の仕切りが外れるとか、ベニヤ板の陰で姿が見える等、弱化の不手際があったのも残念。
 そんなに面白いと思わない場面でも一部の観客が大笑いすることがあり、パントマイム系のファンが多く来ているのかな。

ケンジトシ

ケンジトシ

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2023/02/07 (火) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/28 (火) 14:30

東京千秋楽に2度目の観劇。いやぁ難しさが心地好い。93分。
 北村想が宮澤賢治の詩や小説をセリフに使って、何とも言えない作品を作った。宮澤賢治(中村倫也)・その妹トシ(黒木華)・石原莞爾(山崎一)の3人を軸にした作劇だが、莞爾の部下や動物を思わせる3人のコロスと、ヴィオラの生演奏をBGMに使った演出。初めて観たときはトシが主人公のようにも思えたのだが、3人がそれぞれにしっかり演技していることが分かった。

脱獄計画(仮)

脱獄計画(仮)

Dr. Holiday Laboratory

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/02/26 (日) 12:00

初見のユニットだが、始まってすぐ私の苦手なタイプの舞台だと思った。全然分からなかった。(3分押し)123分。

入管収容所

入管収容所

TRASHMASTERS

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/02/17 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/02/25 (土) 14:00

タイトルの通りを舞台にした芝居。作・演出の中津留が振り切った。観るべし!観るべし!!観るべし!!!(9分押し)155分。
 ウィシュマ・サンダマリさんの死亡事件を題材にした作劇だが、冒頭と最後に、その後の事件、を置くことでより深みを増した。冒頭に、事件後も変わらない入管の基本と変わった職員を提示し、回想で事件を扱う。外形的には報道されている通りの展開だが、職員のやり取りにフィクションが入り、終盤で、その後の事件を扱う。この構造が見事だが、ウィシュマさん事件を扱っているところはシリアスで、芝居を観ていて初めて、いたたまれなくなって(つまらないからではなく)席を立ちたくなってしまった。演劇でなければできない表現で入管法改悪に反対する芝居で、従来ならば賛成の立場も一応扱う中津留が立場を鮮明にしたという意味で、振り切っていると感じた。死亡したスリランカ人の面倒をよく見ていた職員・沢村役の岩井七瀬が、死後の支援団体の抗議を聞くシーンでセリフが全くないのにも関わらず表情で演技していたのが、特に秀逸だと思う。いや、役者陣全員が秀逸な演技だ。
 アフタートークで中津留と、ウィシュマさん事件の弁護士・指宿氏が話していたが、中津留の「この国に暮らしているのが恥かしくなった」というのは正に自分も思ったし、指宿氏の「忘れないこと」も、そうだ、と思った。

 開演が9分も押すのは異状なので、何らかの説明が必要だと思う。それにしても、開演時間を7分も過ぎて、ゆっくり着席する客は何を考えているのか。

スプリング・スプリング

スプリング・スプリング

yoowa ユウワ

王子小劇場(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/02/24 (金) 19:00

初見のユニット、と言うより、事実上の旗揚げ公演らしい。ミュージカル・ファンタジーとでも言おうか(^_^;)。138分。
 重い心臓病で入院した青年の物語と、彼が書く「劇」の物語が絡み合う、やや複雑な展開をミュージカル仕立てに。技術的な高さは分かるのだが、終盤になっても新たなエピソードが出て来る感じがしてしまい、物語に入り込めないのは私がミュージカル好きではないからだろうか。老人という設定のナカザワ役がそう見えないのも勿体ない。

じりりた

じりりた

明後日

新宿シアタートップス(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/03/01 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/02/23 (木) 18:00

ベテランの味、とでも言おうか。コメディなのにシンミリさせる。95分。
 老人介護施設を舞台に、ニシオカ・ト・ニール作・演出を渡辺哲・酒井敏也の2人を軸に上演。老優(失礼!)2人の演技と味わいは他に代えがたいものだが、脇の3人も特徴ある役割をしっかり演じて、良い気分で帰れる芝居になっていた。切ないエンディングは予想できるものの、さすがにホロッとくるあたり、巧いなと思う。

15 Minutes Made in本多劇場

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

本多劇場(東京都)

2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/22 (水) 19:00

15分×6劇団のショーケース公演が5年半ぶりに戻ってきたぞ!(3分押し)トータル117分。
 6劇団それぞれに特徴ある作品で面白く観たが、以前も観た主催のMrsFictions『上手も下手もないけれど』が切なく面白い。今村の司会で懐かしくなってしまった。

『Auld Lang Syne』(オールド・ラング・サイン)

『Auld Lang Syne』(オールド・ラング・サイン)

渡辺源四郎商店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/02/17 (金) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/02/19 (日) 11:00

前から知っているが実は初見のユニット。青函連絡船を扱うシリーズの4作目。(2分押し)82分。
 初代の青函連絡船である比羅夫丸と田村丸のあれこれを、「蛍の光」の源極であるタイトル曲と絡めて展開する。船を疑人化して歴史を追っているが、そのことで分かりやすくなることもあるが、捨てられてしまうものありそうな気がした。「蛍の光」の3・4番の歌詞が歌われるところを久々に聞いたが、やはり戦争の臭いがするよね。イギリス製の比羅夫丸がスコットランド古謡の同曲の日本語詞を聞いているときの表情は見事。ただし、比羅夫と田村を「英雄の名前」と言っていることに大きな違和感を覚えた。
 客入れから会場にいた作・演出の畑澤聖悟が、芝居が始まる前に5分ほど青函連絡船の歴史を語るが、これは必要なことだし、上演時間にはこれが含まれているように思う(上の表記もそうした)。

ケンジトシ

ケンジトシ

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2023/02/07 (火) ~ 2023/02/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/02/18 (土) 18:30

詩的、と言うより、詩、そのものが軸の作品だった。(1分押し)93分。
 宮澤賢治とその妹トシに石原莞爾を絡めた北村想の劇作だが、主人公はトシであるのかも知れない。観劇後に調べてみたが、賢治と石原はいずれも法華経と理想郷という点で繋がるということで、そこから着想を得たのか。賢治と詩や小説をセリフにふんだんに使うが、これは分からない人には分からないだろうなぁ的な展開だなぁ(^_^;)。

生者に梔子

生者に梔子

牡丹茶房

高田馬場ラビネスト(東京都)

2023/02/15 (水) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/17 (金) 14:00

何でこんなこと考えるんだろう、…、な芝居。スゴイ。(2分押し)136分。
 山形の寺で1週間の断食体験をするために来た6人+紛れ込んだ2人+寺のスタッフ4人。豪雪やら何やらで断絶された空間となり飢餓が進むが…、の物語。終盤で出て来る1つのフィクションを除けば、実話だと言われればそう思うかもしれないストーリーだが、役者陣の熱演もあり、最後は宗教的な彩りをも示すあたりは、予想外の展開だった。冒頭から不穏な空気を醸す赤猫座も見事だが、セリフなしで演技する二つ森も見事。

超訳 ヴェニスの商人

超訳 ヴェニスの商人

名前はない劇団

王子小劇場(東京都)

2023/02/15 (水) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/02/16 (木) 19:30

良くも悪くも若い芝居だった。(5分押し)76分。
 有名な『ヴェニスの商人』を75分で上演、という企画だが、シェイクスピアならではのセリフも活かし、極めて真当な上演。開演前に役者2人が出てきて背景や人物名を説明するというアイデアは良いが、開演時間になってから5分も他の芝居のCM映像を流すのはいかがなものか。黒と赤の紙を使った演出も意図が今一つつかめない。役者の力量に差があり、安心して観てられない所もあったが、全体として丁寧な上演だった。配役表がないのが残念だが、ポーシャ訳の采乃がいい。若い観客が多いが、終演後の会話を聞いてて、結末を知らない観客が結構いることに驚いた。

ネタバレBOX

 上演の出来とは違う話だが、本戯曲は本当にユダヤ人差別がひどいなと思った。肝心の法廷シーンでも、「法に従って」と言いつつ資格ないポーシャが宣告したり、そもそもアントーニオは名前を呼ぶのにシャイロックはユダヤ人としか呼ばないとか、よりによって改宗を求めるとか、なかなかヒドイことをしている。
Bug

Bug

serial number(風琴工房改め)

サンモールスタジオ(東京都)

2023/02/15 (水) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/15 (水) 19:00

かなり強烈でタイトな舞台だった。(4分押し)127分。
 荒唐無稽な話をする青年を信じる女性、という物語は、信じるということはどういうことか、というようなテーマの作品と言えるか。11月にトラムで公演する予定だったものを、役者と会場を変えて上演。珍しいR15指定だが、そんなに強烈な場面はないものの、15歳未満に見せにくいなと思う。終盤に出てくる塩野谷正幸の存在感が印象に残る。

磁界

磁界

オフィスコットーネ

小劇場B1(東京都)

2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/02/13 (月) 19:00

JACROWの中村が作・演出した舞台。タイトでいい芝居だった。(4分推し)114分。
 実在の事件をベースにしているが、犯罪そのものでなく生活安全課という警察の組織の問題を扱う。難しい判断を迫られる生活安全課の警察官を演じた首藤(西尾友樹)と捜索を訴える姉(柿丸美智恵)がいいが、他の役者陣も熱演で緊張感ある舞台を作る。。異儀田夏葉は大変だったろうなぁ…の役。タイトルは、特定の意識・価値観に捕われた世界を言っているのだと思う。

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