ゆみのの観てきた!クチコミ一覧

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「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」

「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」

しみくれ

王子小劇場(東京都)

2019/05/08 (水) ~ 2019/05/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」共にロスが長く続く作品です。
千秋楽を終えたあとでも、演者さんによる感想解説の場が多くあり、話のネタが尽きません。
さて、「マンナカノホシゾラ」のラストシーンについて、狙っているのか偶然なのか、偶然だとしてもあまりにもできすぎていることに気が付いたので、ネタバレBOXに書きます。

ネタバレBOX

マンナカノホシゾラの丘パートのラストシーン
「清水の舞台から飛び降りる」

清水寺には高い崖に張り出して作られた舞台があり、その崖から飛び降りると所願成就のときに怪我をせずに済み、もしくは死んで成仏できるといわれ、身を投げる者が絶えなかったという。 その舞台から飛び降りるほど、必死の覚悟で実行するという意味。 (故事ことわざ辞典より)

何か成就してほしいことでもあったのか、清水さんの舞台から飛び降りるイルミさんなのでした。
「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」

「マンナカノホシゾラ」「カレーライス殺人事件」

しみくれ

王子小劇場(東京都)

2019/05/08 (水) ~ 2019/05/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

価格4,000円

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「おれは 騙しを見つけたと思ったら いつのまにか騙されていた」な… 何を言っているのか わからねーと思うが、おれも 何をされたのか わからなかった…頭がどうにかなりそうだった… 推理小説とか奇妙だとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ 自分の実在さえ疑うとか もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

ネタバレBOX

「カレーライス殺人事件」
1998年 和歌山カレー事件が元ネタ
(以下持論)
カレーライスを食べることが殺人と同じ扱いをされている世界の話。
つまり食べかけのカレーライスは仏さん。
存在しない設定の人物がいるのではないか、狂っている設定の人物が実は1番まともなのではないかなど、様々な考察ができるが、1つのシーンの考察が変わるだけで物語の印象がガラッと変わってしまう繊細なパズルのような作品。

「マンナカノホシゾラ」
カレーライス殺人事件よりは現実感があり、大きな事件こそ起こらないものの、真実を見抜く力が必要になる。
宗教?捨て子?
主人公(たかし)の書く小説と共に物語が進行する。
(第2ステージにスポットライトが当たっているとき、暗くなった第1ステージでは担当編集がたかしの小説の続きを書いているシーンがある)
小説家が生きてきて思ったことが作品に現れる。劇中では「カレーライス殺人事件」がたかしのデビュー作というような扱いになっているので、カレーライス殺人事件にはたかし(マンナカノホシゾラ)の人間性が顕著に現れている。

教訓:現実を疑え、事実は小説よりも奇なり。

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