てっくぱぱの観てきた!クチコミ一覧

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6じすぎたらワンカップ

6じすぎたらワンカップ

劇団やりたかった

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/24 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/13 (木) 19:00

90分休憩なし。
前回の独特の会話劇の作風がものすごく好きでの観劇。前回と同様。とてもテンポのいい、でも、まった~りした会話劇。
クスクス笑いのポイントが沢山あって、キャラクターも個性的。飽きる時間は全くなかったんだけれども。演劇的な感動というか、舞台で生で観て迫ってくる芝居独特の感覚を、今回は感じなかった。コメディにかなり傾いた芝居だったので、単にコメディ、として終わってしまったかなぁ、という印象が残念。

こっちみてるの、しょうこ

こっちみてるの、しょうこ

やみ・あがりシアター

小劇場 楽園(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/12 (水) 19:30

95分休憩なし。
ストーリーは分かり易い舞台なのだけれど、どこか、今自分が観ているもの・・・芝居として観させられたものは、物語としての表層でしかなくて。実際に感じている事は、どこか観ているものとは違っているような気がする、という、とても不思議な、ハイコンテキストなものを観させられているように感じる舞台だった。
特に、しょうこ、マフィンの魅せ方が、非常に洗練されていた。

サリンジャー

サリンジャー

ボクナリ

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2019/06/07 (金) ~ 2019/06/12 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/10 (月) 19:00

85分休憩なし。
終始コミカルで「走れメロス的」な劇中劇のテンポもあり、舞台を駆け抜けていく。笑いネタが面白い・・・とは思えなかったけれど、駆け抜けるスピード感の後ろに、言いしれぬ切なさ、痛さを感じる。
そもそもこの舞台だって…いや、すべての舞台は、紙一重のバランスの中、そのバランスが崩れない、奇跡で成立しているんだよ、という事を再認識として感じたり。表現の場に、身を置いたことがない人に理解は出来るだろうかという思いはあるも、どうしようもない対立を、風を切るように描いた作品。とても切なくて、面白かった。

いざ、生徒総会

いざ、生徒総会

filamentz

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/06/11 (火) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/11 (火) 19:30

130分。休憩なし。
全部で18人も出ているのに、一人一人の個性が際立つ芝居。一人一人の役者さんの魅力が、眩しすぎる。シチュエーションコメディの脚本が非常に面白く、かつ、個々のキャラクターを引き立たせる要素が満載。ラストの生徒総会では、単純に民主主義や自由について考えさせてくれる。130分、めんいっぱい楽しませてもらいました。

ひまわりの見た夢

ひまわりの見た夢

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/29 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/04 (火)

ひまわりの見た夢「ワスレナグサ」115分休憩なし。
先週の「re-act」を観ずに「ワスレナグサ」を初めて観たとすると、非常に良い作品だったと思うのだが。
「ワスレナグサ」に、先週の「re-act」のAnother Storyを期待して別の物語を求めてきた私としては、ちょっと肩透かし。重複シーンが、全体の6~7割あった感覚。「re-act」で張られた伏線の回収自体は、とても鮮やかではあるものの、その伏線そのものが物語全体の解釈に、劇的な変化をもたらすか・・・というと、そこまでのものではないままで。別に、re-actとワスレナグサと、分けなくても、一つにまとめてよかったんじゃないかな、の作品だった。

らぶゆ

らぶゆ

KAKUTA

本多劇場(東京都)

2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/03 (月) 19:00

170分。(85分/休10分/75分)

ネタバレBOX

いろいろな捉え方が出来る作品だと思うけれど、私にとっては、2019年現在の今、東日本大震災をどう捉えたらよいのか分からない、という困惑の途中経過を、表現したもののように感じた。
劇の殆どの時間は、「皆何かを抱えながら、それでも生きている群像劇」という印象が強かった。上手い役者さんが多いし緻密なので飽きる事はないのだけれど、劇として、どこか物足りない印象が続く。
最後に直撃する震災。それまでの人間関係や生活が、翻弄されて、どこか崩れて、それまでの方向とは少しズレていく。ラストのシーンは、幸せになったり、不幸を背負ったままだったりと、どちらともとれる結末。それぞれが感じる震災8年目の苦悩みたいなものを、訳の分からない「幸福と」「不幸と」を、元・服役囚という設定を借りて、語りたかったのかな、と感じた。
夕夕方暮れる

夕夕方暮れる

立ツ鳥会議

萬劇場(東京都)

2019/05/31 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/31 (金) 19:30

125分。休憩なし。
ストレートな群像会話劇。時系列が若干行ったり来たりしたり、同時に別の時間が同じ舞台上で進行したりするが、理解はしやすく物語としては、心にストンとはまり易い。
「明日はいいことあるだろうか」と「まあ、上手くはいかないよな」という、2つの想いの中で、それなりに精一杯生きるも、どこか雨の中に突っ伏してたたずんだ感のある登場人物たち。「ある風景」スケッチしたような印象で、物語に引き込まれていきつつも、不思議と、悲しいとか、嬉しいとかいった、感情は起きなかった。演出として狙ったものなのか、少し刺激が足りないのかは、好みが分かれるところ。

カケコミウッタエ

カケコミウッタエ

日本のラジオ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2019/05/25 (土) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

105分休憩なし。
直球のストレートプレイと言っていいと思う。役者さんの演技が非常に魅力的で、繊細で、それを味わうという観点では非常に楽しかったのだけれども。
ストーリーの点では、全くしっくりこなかった。
他者に自分の中にないものの存在を見出した時、愛と憎悪は非常に近い感情で、ある愛の中でその憎悪について書いた物語・・・、だとは思うんだけれども。私の中では、そこから展開することなく「ふうん」という感想に落ち着いてしまった。

ひまわりの見た夢

ひまわりの見た夢

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/29 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/29 (水) 19:00

ひまわりの見た夢「re:act」97分休憩なし。
初演の映像を、観劇三昧で観て好きになった作品。実際に起きたある殺人事件を下敷きに、加害者側と被害者側の断絶や、家族の絆の表現が秀逸。社会派と呼ばれる、雀組ホエールズらしい作品。登戸で発生した痛ましい事件を、時折、想起せずにはいられなかった。

緋ノ廻ル輪

緋ノ廻ル輪

劇団虚幻癖

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/05/23 (木) 19:30

110分休憩なし、10分押含む。
サルトルの「出口なし」や、映画「キューブ」のような、不条理な世界の中で、人間の業の深い部分を描いている脚本、舞台に展開される世界観は、興味深かった。
ただ、意図的な演出のか判別がつかなかっだか、役者さんのセリフや感情が、繋がったものになっておらず、半ば叫ぶようなセリフになっているため、表面的にはあまり上手い演技に見えず観ている側の感情が付いていかなかった。万人受けする舞台ではないが、独特の世界観がある。

YELL!

YELL!

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/05/23 (木) 14:00

戯曲の中に、過去の名作な話の影を、いくつも感じつつ。・・・涙腺が決壊しました。マチネに観たものだから、池袋の街を歩くのが、ちょっとはばかられ。後半の展開の妙、役者さんの演技、そしてお話。最高の作品でした。

ネタバレBOX

前半は、ダムに沈む村、田舎に生きる人の人間関係を描く話で。このお話だけでもかなり引き込まれましたが、これで終わってしまうのかと思ったら。
後半の畳みかけるような展開が、鮮やか過ぎて。父子の別れのシーンで終わりかな、と思ったので、ラストの蛍のくだりは、もう少しコンパクトでもよかったかな、と思いましたが、
生涯印象に残るような舞台でした。
あの日見た星空はきれいだった

あの日見た星空はきれいだった

アンティークス

シアター711(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/05/22 (水) 19:30

105分。休憩なし。
劇団15周年との事。前説で、これまでの公演のオマージュ的な集大成な話、との説明あり。劇団が一貫して「どうしようもない別れ」と、「その別れの原因のどうしようもなさに対する救済」を描いているのは、とても、とても、よく理解できるのだけれども。いろんな要素があり過ぎて、どうも焦点を定められず。

向井坂良い子と長い呪いの歌

向井坂良い子と長い呪いの歌

少女都市

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/21 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/21 (火) 20:00

105分休憩なし。

ネタバレBOX

「演劇」をモチーフにしているが、「演劇」の話ではない、と感じた。
人は自分という檻から逃れる事は出来ない。もし、その人間が囚われたものが「演劇」なら、自らが捉えている「演劇」からは出ていくことはできない。才能の無さにもがき、聞こえない神の救いの声にもがく。
芝居の全編を通して描かれている苦悩は、人間としての「箱庭で遊ぶ苦悩」そのもの。その感覚を「演劇」のモチーフを借りて表現しているように受け取った。
その意味で、苦悩は普遍的だから、どこか予想可能。誰かの箱庭の中に連れられて、手を引かれて案内をされた印象だった。

中野亜美の、向こう側にいってしまっている演技が凄い。目が離せなかった。
やまいだれにやまいだれ

やまいだれにやまいだれ

久保と人間

サンモールスタジオ(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

97分休憩なし。
ラストに向けて突如立ち上がってくる世界、世界観が鮮烈。思わずニヤリとしてしまった。パラレルワールドというのか、人間は何かを捨てる事で生きてる、って事かな。選ばれなかった世界の物語。

死んだら流石に愛しく思え

死んだら流石に愛しく思え

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2019/05/09 (木) ~ 2019/05/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/05/09 (木) 19:30

115分。休憩なし。
殺人鬼の話なのに、いつしか自分の事として重ねて捉えて観てしまう。とにかく重くて、苦しくて、観ていて、どんよりと、やり場のない切ない気持ちにさせられた。笑のシーンも、腹から笑うというよりは、若干乾いた笑いになってしまっていたように思う。終演して現実に戻った時、どこか安堵してしまった自分がいた。

フェアウェル、ミスター・チャーリー

フェアウェル、ミスター・チャーリー

theater 045 syndicate×劇団820製作所

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2019/05/02 (木) ~ 2019/05/05 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/05/02 (木) 19:00

130分休憩なし。
映画の世界が現実にはみ出してくるファンタジーなお話。現実と虚構が入り乱れ、虚構に取り込まれていく。横浜の雰囲気の描写は、シーン単体として観ると、異国情緒とお洒落さとハードボイルドが適度に混ざっていて光っているものの、芝居を見終えたのちに振り返ると、どうも設定が難しく、どこか取ってつけた感が否めなかった。お話全体を1時間くらいにキュッとまとめて、現実に映画が溢れ出した、という物語へのフォーカスでもよかった気がする。
持ち前のアクションのカッコよさは健在だが、前回公演の完成度からすると、少し物足りなさも感じた。

ト音

ト音

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/03/27 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/01 (月) 13:00

123分休憩なし。

ネタバレBOX

ミステリーのような要素が多い中、最終的には「イマジナリー・フレンド」に翻弄されている姿が露になっていくのは非常に面白い。
個人的には、古典の先生の松永渚の怯え切った表情とセリフがツボだった。
 「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」

「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」

マチルダアパルトマン

すむぞう外苑前スタジオ(東京都)

2019/04/12 (金) ~ 2019/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/28 (日) 11:00

「ばいびー、23区の恋人」65分休憩なし。
基本的には、シチュエーションコメディに属する話だとは思うが、その枠だけに収まっているかというと、コメディだけでもなく。
町子と、友達の明里。全ての彼氏の所へ、二人で赴いて、別れを告げに行く。この二人の掛け合いが、とても面白い。何気ない会話で、どこか世界をのっぺりと捉えていて、何処か深刻な風でもあるが落ち込訳でもない二人。馬鹿らしい二人の会話が、緻密。
男たちに別れを言い渡す中で見えてくる、町子の男とか、世界に対するモノの見方と、幼馴染で親友(?)の明里との関係性が微笑ましく。狭い空間の劇場だったこともあり、なんだかその空間に同席させてもらっていることに、気が付くと愛おしさを感じ始めてしまう。そんな時間を過ごすことができた。

 「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」

「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」

マチルダアパルトマン

すむぞう外苑前スタジオ(東京都)

2019/04/12 (金) ~ 2019/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/28 (日) 14:00

「舞い上がれ、レジャーシート」65分休憩なし。
ピクニックの登場人物対する捉え方が、もうストイックにぶっ飛んでいて、初っ端から全くどうしたらいいんだよ、と観ているほうは笑うしかない。演者も、何だか目が何処か虚無を見つめている風だし。
最初のうちは、あまりにぶっ飛んだ世界にただ笑うしかなかったけれど、後半になってくると、何だか観客も慣れてくるのか、このぶっ飛んだ世界の一部になってきたような気がして、どこまでブッ飛んでいても、微笑ましく思えてくる。そんなカオスな世界を描いた、面白い作品だった。

ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

ミラクル祭’19(ミラフェス’19)

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/04/20 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/04/25 (木) 20:00

A Version。79分休憩なし。
2話オムニバス。
「ペルソナ・サークル」
最初、役がコロコロと代わるし、とにかく人数が多いし、性別も関係なく役が代わるものだから、覚え切れないこともあって何だかイライラが増してくるのだが。探偵の種明かしのあたりからは、もう笑いが止まらなくて、周りを気にせず一人笑いよじれてしまった…。
こういう「芝居の世界の壊し方」って、初めて観たかもしれない。確かに、ネタバレしたら面白くない。「その他大勢の没個性」っていうのは、何だか一つテーマになり得るような気もする。フラフラと軸を揺らされながら、心地よいカオスに迷い込ませてくれた。

「海月は溶けて泡になる」
いわゆる「出オチ」じゃないか、と思ったが、そこから展開する物語が、とても深くて、切ない。
価値観やモノの見方の違いからくる、本当にどうしようもない「分かりあえなさ」。そんな、誰でも陥ってしまいそうな「思い込み」と「分かりあえなさ」が、とても目立って効いていた物語だった。
「エリが自分勝手」っていう結論に見えてしまいそうなのが、自分的にはとても痛くて、見ていられない部分だった。確かにエリは自分勝手なのかもしれない。でも、今はこうして、舞台として客観的に三人の関係を観ているけれど、自分がその渦中にいいるとき、自分が客観的にモノをみているかどうかなんて、どう判別できるのだろうか、などという考えが頭をよぎる。
30分の短編なのに、いろいろな事を考えさせられた時間だった。

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