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ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ

ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ

NOS(Natural one style)

新宿シアターモリエール(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/22 (月)公演終了

「ボクとママと発達障がい」の回を拝見しました。
アンケート用紙が配られなかったので、こちらで書かせていただきます。

ネタバレBOX

チラシに「実体験をもとに描きました」とあるので、原作者(企画者?)の方の思い入れがたっぷり詰まっているのだろうと予想はしていましたが、その通りでした。
発達障がいについては詳しく知りませんが、母親が息子が17歳になるまで障がいに気づかなかったのはそれだけ軽度だったという意味なのでしょうか?義務教育中に気づく機会はなかったのですか?それだけ子供に無関心な母親だったという描写なのでしょうか?
また、17歳で特別支援学校に入ってメデタシメデタシ…というエンディングでしたが、その後はどうなるのですか?就職のことは考えないのでしょうか?職業訓練などは検討しないのですか?私なら、子供の将来の不安がまず一番に来ますが。発達障がいについて疑問だらけでした。
このように、本作はリアルを描いているようで、どこかファンタスティックな描き方になっています。発達障がい児の母親なら共感できるかもしれませんが…一般の者からすると、作者の承認欲求を押し付けられているような気分になります。特にストーリーテラーの主観的な語りには閉口しました。

おそらく、このお芝居でもっとも感動するのは原作者でしょう。「発達障がい児の母はこんなに葛藤がある、でも事実を受け入れることが大切!」というストレートなメッセージは、本作中で主人公がやっていたようにブログで発信するのがよろしいのでは。または、発達障がいの親の会やシンポジウムなどで披露するのもいいかもしれません。
劇場でエンターテイメントとしてチケット代を取る(それも小劇場にしては割高)ならば、「へぇ~」だけでなく、「面白い!」と思わせてほしいですね。

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